2008年12月25日

2008年アーティストレビュー14(ソニーミュージック/Sony Records、STUDIO SEVEN、MASTERSIX、gr8!編)

 さて、年間アーティストレビューも残すところソニー系列のアーティストのみになりました…ですがソニー系列は色々分社化されたり吸収があったりして、とにかくアーティストが多いです。4回に分けて書きたいと思います。

 まず1回目はソニーの母体であるソニー・ミュージック・レコーズ所属のアーティストについて書いていきたいと思います。内部のレーベルはSony Records、R&B系が中心のMASTERSIX FOUNDATION、2006年11月に発足したSTUDIOSEVEN Recordings、2003年4月発足のロック系のgr8!recordsがあるそうです。

・Sony Records
 松田聖子
 郷ひろみ
 中川翔子

・MASTERSIX FOUNDATION
 加藤ミリヤ
 清水翔太
 RSP

・STUDIOSEVEN Recordings
 YUI
 伊藤由奈
 近藤真彦

・gr8!records
 ORANGE RANGE
 UVERworld
 福原美穂


−Sony Records−
・松田聖子
〜シングル〜
「花びら舞う季節に」…3月19日発売、オリコン最高32位・0.6万枚、TOP200入り4週
「Love is all」…6月25日発売、最高32位・0.7万枚、TOP200入り4週
「あの輝いた季節」…10月22日発売、最高30位・0.6万枚、TOP200入り2週

〜アルバム〜
『My pure melody』…5月21日発売、最高15位・2.0万枚、TOP300入り8週

〜その他主な活動〜
 ツアー『SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2008』:全国8会場13公演
 『SEIKO MATSUDA COUNTDOWN LIVE PARTY 2008〜2009』:東京体育館
 映画『火垂るの墓』に出演
 スペシャルで『松田聖子のオールナイトニッポン』を放送


 シングルは3枚ともバラードの曲調でした。まあ年齢的には妥当な所ですが、いまだにライブでフリフリの衣装で「夏の扉」などを歌っているという話も聞きますので、来年は1曲くらい弾けた曲をリリースする、というのも悪い話ではないかもしれません。


・郷ひろみ
〜シングル〜
「君だけを feat.童子-T」…5月14日発売、最高19位・0.8万枚、TOP200入り5週
「ありのままでそばにいて」…10月29日発売、最高62位・0.2万枚、TOP200入り1週

〜アルバム〜
『place to be』…6月11日発売、最高29位・0.9万枚、TOP300入り4週

〜その他主な活動〜
 ラクーア「開業5周年記念イベント」ライブ:5月5日5時55分
 ツアー『HIROMI GO CONCERT TOUR 2008 “THE PLACE TO BE”』
 『HIROMI GO CHRISTMAS DINNER SHOW 2008』:全国13会場


 新御三家の西城秀樹、野口五郎が新曲発売に関して言うと引退状態の中、この人はまだまだ第一線で現役として大活躍しています。HIP HOPの童子-Tとコラボする所がHIROMI GOたる所以なのかな、とあらためて感じました。


・中川翔子
〜シングル〜
「snow tears」…1月30日発売、最高2位・4.3万枚(初動2.6万枚)、TOP200入り9週、年間167位
「Shiny GATE」…8月6日発売、最高8位・2.1万枚、TOP200入り7週
「続く世界」…9月10日発売、最高5位・4.9万枚(初動3.3万枚)、TOP200入り10週、年間145位
「綺麗ア・ラ・モード」…10月22日発売、最高5位・2.0万枚(初動1.4万枚)、TOP200入り5週

〜アルバム〜
『Big☆Bang!!!』…3月19日発売、最高5位・5.0万枚、TOP300入り9週

〜その他主な活動〜
 初の全国ツアー『2008コンサートツアー貪欲☆まつり』:6会場
 ロサンゼルスのAnime Expo 2008で初の海外ライブ、その他夏フェスにも出演
 初の作品展「続く世界」を開催


 ブログだけでなく、3ヶ月連続シングルリリースや初の全国ツアーなど今年は音楽面でも多くの活動をした年。特に「綺麗ア・ラ・モード」では作詞:松本隆、作曲:筒美京平というゴールデンコンビで本人の喜びもひとしおですが、残念ながら売れるのはアニメ主題歌である「snow tears」「続く世界」。ソニー所属はなぜこういう現象が多いんでしょう。


−MASTERSIX FOUNDATION−
・加藤ミリヤ
〜シングル〜
「19 Memories」…2月27日発売、最高16位・2.4万枚、TOP200入り9週
「SAYONARAベイベー/恋シテル」…9月24日発売、最高9位・2.6万枚(初動1.2万枚)、TOP200入り9週

〜アルバム〜
『TOKYO STAR』…4月2日発売、最高4位・20.7万枚(初動8.2万枚)、TOP300入り33週
『BEST DESTINY』…11月5日発売、最高1位・19.1万枚(初動9.2万枚)、TOP300入り5週

〜その他主な活動〜
 ツアー『加藤ミリヤ TOKYO STAR Tour 2008』:7会場7公演
 学園祭ツアー『LITTLE TOKYO STAR TOUR 2008』:9会場9公演
 香水のプロデュースに挑戦


 20歳を迎えたサンプリングの女王は初のベストアルバムをリリースするなど、区切りの年。シングルの売上は少ないものの、アルバムや着うたではしっかりと存在感をアピールしています。ところでこの人は若い女性の支持を多く集めている中で男性のファンがいるイメージが全くないのですが、実際の所どうなんでしょうか。


・清水翔太
〜シングル〜
「HOME」…2月20日発売、最高5位・12.8万枚(初動2.8万枚)、TOP200入り22週、年間50位(初動抜き23位)
「「アイシテル」」…6月4日発売、最高4位・4.7万枚(初動2.3万枚)、TOP200入り12週、年間151位
「My Treasure」…10月22日発売、最高15位・1.5万枚、TOP200入り5週

〜アルバム〜
『Umbrella』…11月26日発売、最高2位・8.3万枚(初動5.6万枚)、TOP300入り2週

〜その他主な活動〜
 数多くの音楽イベント、学園祭でステージを披露

 話題の新人として、「HOME」で鮮烈なデビューを果たした年。曲調的にシングルの売上が着うたダウンロードに流れ気味なのは仕方ないとしても、今年ブレイクしたアーティストが多かった分埋もれてしまったような形になったのは不運。スーパーライブ辺りで拾ってあげてもいいように思うのですが。
 曲調が似通っている面はやや否めないですが、アルバムが10万枚売れたのはデビューしたアーティストとしては立派なこと。まあ彼の場合は色々な曲に挑戦するよりR&Bの道を追求する方が良いでしょう。デビュー前にアメリカのステージで絶賛されたということを考えると、数年後にはそちらがメインになる可能性もあるような気がします。実際日本よりも外国の方が好まれそうな感じの音楽だと思いますしね。


・RSP
〜シングル〜
「感謝。」…2月6日発売、最高25位・1.1万枚、TOP200入り7週
「M〜もうひとつのラブストーリー〜」…7月2日発売、最高8位・2.0万枚(初動1.1万枚)、TOP200入り7週

〜アルバム〜
『DICE』…8月27日発売、最高7位・3.2万枚、TOP300入り8週

〜その他主な活動〜
 各音楽イベント・フェスティバルに出演

 着うた世代の若い女の子にとっては結構好きな人が多いアーティストかもしれませんが、それにしても「M」のサンプリングはいただけない出来でした。さすがにこれが2万枚売れるのはどうなんだと思ったものですが。直近作はバブルガム・ブラザーズとコラボして「LA・LA・LA LOVE SONG」…残念ですが、この人たちに関してはちょっと先が見えてきた感じがします。


−STUDIOSEVEN Recordings−
・YUI
〜シングル〜
「Namidairo」…2月27日発売、最高3位・11.5万枚(初動8.2万枚)、TOP200入り10週、年間61位(初動抜き89位)
「SUMMER SONG」…7月2日発売、最高1位・11.6万枚(初動1.1万枚)、TOP200入り10週

〜アルバム〜
『I LOVED YESTERDAY』…4月9日発売、最高1位・47.6万枚(初動28.5万枚)、TOP300入り34週、年間19位
『MY SHORT STORIES』…11月12日発売、最高1位・23.8万枚(初動17.4万枚)、TOP300入り4週、年間43位

〜その他主な活動〜
 ツアー『YUI 3rd Tour "oui" 〜I LOVED YESTERDAY〜』:全国22会場25公演
 ROCK IN JAPAN FESTIVALに出演


 「Good-bye days」以降ややオーバーワーク気味な印象があったのですが、やっぱりそうだったみたいでしばらく活動休止ということ。まあそんなに長い間休止することはなさそうなので、とりあえずは復帰後の作品に期待しましょう。来年の秋くらいが目安でしょうか。
 シングル曲「SUMMER SONG」、CMで起用された「Laugh away」「I'll be」を聴く限り、なんとなく肩の力が抜けた印象を持ちました。露出が多くなったことで少しアイドル的な人気がついた面がありますが本来なら彼女はややストイックな印象を持つアーティスト。活動再開後は全盛期のZARDやMISIAばりにTV(地上波)に出ないスタンスに移行してもいいんじゃないかなと個人的には思います。どう考えても彼女はTVで歌うのが苦手な印象がありますし。


・伊藤由奈
〜シングル〜
「あなたといる限り〜A WORLD TO BELIEVE IN〜」(Celine Dionとのコラボ)…1月16日発売、最高8位・2.4万枚(初動1.2万枚)、TOP200入り8週
「miss you」…9月3日発売、最高20位・0.9万枚、TOP200入り5週
「恋はgroovy×2」…11月26日発売、最高44位・0.3万枚、TOP200入り2週

〜アルバム〜
『WISH』…2月20日発売、最高3位・10.3万枚(初動4.9万枚)、TOP300入り19週、年間107位

〜その他主な活動〜
 Celine Dionとシングル・ライブで共演
 妹(らしいです)の伊東クリスティーンがCMで伊東四朗と共演
 GAP 2008 Holiday Collection『Winter Neutrals』のモデルに起用


 Celine Dionと一緒に歌ったり、2ndアルバムがリリースされた頃までは声量たっぷりにソプラノな歌声を聴かせる、バラード歌手の王道といった趣でしたが、年末に入り、気がつけばなんだかよくわからない方向に行ってしまいました。まあMステでたまに見せるちょっと壊れたキャラクターも出していく、という意図なのでしょうか。それにしても怪しいキャラクターですなぁ。
 ちなみに来年は真面目に?Spontaniaとのコラボシングルからスタート。活動の幅が広がったのは良いことだと思います。


・近藤真彦
〜シングル〜
「目覚めろ!野性」(MATCHY with QUESTION?)…1月23日発売、最高5位・5.9万枚(初動4.0万枚)、TOP200入り9週、年間123位

〜その他主な活動〜
 相変わらずタレント活動よりF1活動の方が盛ん

 QUESTION?というジャニーズの若手と組んだ曲がそこそこヒットしました。マッチよりもそっち目当てで買った人の方が圧倒的に多いような気がしますが、まあ顔を立てたということで。ただ聖子と明菜の曲があれだけ振り返られるなら、もっとマッチやトシの曲も振り返られて良いような気もします。


−gr8!records−
・ORANGE RANGE
〜シングル〜
「君station」…3月5日発売、最高2位・4.8万枚(初動3.6万枚)、TOP200入り7週、年間149位
「O2」…5月28日発売、最高3位・10.6万枚(初動7.3万枚)、TOP200入り11週、年間68位(初動抜き90位)
「おしゃれ番長 feat.ソイソース」…11月12日発売、最高5位・4.3万枚(初動3.1万枚)、TOP200入り4週、年間168位

〜アルバム〜
『PANIC FANCY』…7月9日発売、最高1位・12.0万枚(初動7.5万枚)、TOP300入り10週、年間90位
『裏SHOPPING』…12月3日発売、最高7位・2.6万枚、TOP300入り1週

〜その他主な活動〜
 ツアー『ORANGE RANGE LIVE TOUR 008〜PANIC FANCY〜』:追加含め全国34会場40公演
 地元沖縄で『ORANGE RANGE presents テレビズナイト 08 〜何かやりたくて夏〜』開催


 数年前ならファンが多い中でアンチも死ぬほど多かったレンジですが、今年はそのアンチも目立たなかった印象。バンドとしての全盛期はもう過ぎたということでしょうか、売上にもそれがよく表れています。
 良くも悪くも曲がまとまってきた中で11月にリリースされた「おしゃれ番長 feat.ソイソース」は久々の名(迷?)作。こういった勢い任せの曲は以前にもありましたが、当然今後もアルバム中心に出てくると思います。今までは勢いで売れていた面が強かったですが、バンドとしての真価を問われるのはむしろこれからでしょう。それだけにシングルよりもアルバムのセールス低下が少し気になりますが…。


・UVERworld
〜シングル〜
「激動/Just break the limit!」…6月11日発売、最高3位・9.7万枚(初動6.4万枚)、TOP200入り14週、年間72位(初動抜き94位)
「恋いしくて」…9月10日発売、最高3位・6.8万枚(初動5.2万枚)、TOP200入り9週、年間107位
「儚くも永久のカナシ」…11月12日発売、最高1位・15.8万枚(初動11.9万枚)、TOP200入り4週、年間40位(初動抜き78位)

〜アルバム〜
『PROGLUTION』…1月16日発売、最高3位・15.2万枚(初動10.1万枚)、TOP300入り15週、年間75位

〜その他主な活動〜
 全国ツアー『PROGLUTION TOUR 2008』:11会場17公演
 FC会員限定ライブツアー『Neo SOUND WAVE TOUR 2008』:11会場13公演
 4大学の学園祭でライブ
 初の日本武道館、大阪城ホール単独公演


 今年ソニー系のアーティストで最もファンを増やしたアーティストの1組、と言っても過言ではないでしょう。
 デビュー曲の「D-techonoLife」以来、どうもシングルを聴く限り似たような曲が多い印象でしたが、今年の曲の場合、ミクスチャー要素がやや強い「激動」、バラードの「恋いしくて」、ガンダムタイアップの、メロディーがよく作られている「儚くも永久のカナシ」と曲ごとの個性もそれなりにあったような気がします。
 初の日本武道館、大阪城ホール単独公演を実現させ、11月にはガンダムタイアップがあるとはいえ、勢いのあるPerfumeを振り切った形での初のオリコン首位獲得。来年リリースされるであろうアルバム次第で一気にトップアーティストまで上りつめる可能性もかなり高いです。ここまでのバンドになることは3年前には全く想像できませんでした。
 Mステを見る限り、扱いはまだ良くないようでスーパーライブにも呼ばれず。来年は紅白歌合戦出場、あるいは単独カウントダウンライブ開催を目標において活動することになるでしょうか。


・福原美穂
〜シングル〜
「CHANGE」…4月16日発売、最高14位・2.5万枚、TOP200入り8週
「ひまわり」…7月16日発売、最高24位・1.0万枚、TOP200入り6週
「優しい赤」…11月5日発売、最高24位・1.2万枚、TOP200入り5週
「LOVE〜winter song〜」…12月3日発売、最高14位・0.8万枚、TOP200入り1週

〜その他主な活動〜
 デビュー前に日本人で初めて黒人教会でライブ

 「CHANGE」で多くのラジオ局でPOWER PUSHを受けて以来、結構多くのシングルがリリースされていて、その上結構色々タイアップを獲得していますがまだ枚数を稼ぐという所にまでは至っていないという印象。ただ歌唱力に関しては評判通りのうまさだと感じました。そういう意味ではまだまだこれからといった所でしょう。ソニー系列は一時期と違い、最近は結構アーティストを使い捨てず長い目で面倒を見てくれている印象があるのでここはじっくり育ててあげてほしいところ。
 来年にはメジャー1stアルバム『RAINBOW』のリリースが決定しています。まずはそこでお手並み拝見といったところでしょうか。

posted by K-Marine at 23:28| Comment(3) | TrackBack(0) | 年間アーティストレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
伊藤由奈の「恋はグビグビ」って聞こえる曲、MTVでは本人出演の"GAP"とのコラボCMで、毎日しつこい位番組の合間に掛かってますけど。こんなに売れなかったんですか(苦笑)
個人的には音楽の振れ幅が少し広がってきて面白くなってきたな、と思ってたんですけどねぇ。
次作がSpontaniaとのコラボシングル、ってことは、間違い無くその次は"feat. Spontania"の「アンサーソング」でしょうね(爆)

あと、YUIはフェスでは昨年大晦日と今年のRIJで2回見ましたが、間違い無くTVよりライブの方が数10倍印象が良いです。生で見てもめっちゃ美人ですし(笑)
Posted by aipo at 2008年12月26日 00:14
UVERはホントにそうです。。限りなく人気アニメで1発、2発スマッシュヒットを出してそれ以後きかなくなった歌手が多いだけに、同じ形で出てきたUVERが維持するどころから、まだまだ底の見えない上昇を続けていることには驚きます。
ひとつ身も蓋もないことを言えばボーカルさんのルックスはあるんでしょうが、曲もどんどん磨かれて行ってるように思いますし、とにかくまだ底が見えないです。もうトップ3常連という言葉はいまや何の迷いもなく与えられますし、それが首位常連になるかどうかですね。次のアルバムと、その次のシングルがカギですね。

ハロー、AKBはともかく、中川さんは紅白いけると思ったんだけどなあ、、一緒くたにされて落とされたんならかわいそうです。こっちもまだまだ歌手として伸びシロがあると思います。
Posted by AR at 2008年12月26日 15:55
>aipoさん
 伊藤由奈はまあ…売れ線から外れることで好きなことが出来るとしたらいいと思いますよ。やらされてるんだったら駄目ですけど。アンサーソングに、なるんでしょうかねぇ。だとしたらあまりに芸が無さ過ぎますが。

>ARさん
 UVERworldは途中ボーカルが公務執行妨害で逮捕されたり、ということもあったんですがここまでよく成長したなぁと思います。最近SOPHIAと少し印象が被ってきました。同じような曲ばかり作るイメージのバンドから、味のあるバンドになりつつあるような気がします。
 しょこたんは「続く世界」みたいな曲より「綺麗ア・ラ・モード」の方が圧倒的に合っていると思いましたけどね。本人もそっちの方が好みなのかな、と歌を聴いていても思います。松本隆さんのHPで対談もありましたが、それもなかなか良かったですよ。
Posted by K-Marine at 2008年12月28日 00:41
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