2009年01月06日

COUNTDOWN JAPAN 08/09−WEST−・2日目後編

 ようやくこのライブレポも最終回を迎えます。それにしても、ライブの内容や素晴らしさを文章で表現するのは、あらためて難しい物だと感じます。今回のレポは自分なりの意見だけでなくライブを見ていない人にとっても伝わるように書いたつもりなのですが、どれだけ書いても音楽雑誌やオフィシャル情報サイトに書かれている物と比べるとまだまだ及ばない文章だなと、あらためて思います。そういう意味では、まだまだ修行が必要なのかな、とあらためて感じましたね。

 ということで、2日目後編のレポをアップします。


・木村カエラ…観客の声援に全て応えるステージ上の天使
 黄色いTシャツにGパンにショートカット、TVで見る以上にキュートで可愛らしいカエラ姉さん。オープニングからCMでおなじみの「マスタッシュ」でいきなりオーディエンスを盛り上げます。その後も「BEAT」「NO IMAGE」とロックテイスト全開の曲が続きます。今日のカエラは一段とロックなカエラ。
 しばしの静寂の中で鳴り止まないカエラコール。その中で「木村〜(微妙な間)カエラ〜」という妙なコールにちょっとした笑い声。その後のMCの第一声が実に面白い。
 「ちょっと、その気持ち悪い間やめてくれない?」
 他のアーティストだったら非難轟々になってもおかしくないこの一言、カエラが言うと全く嫌味になりません。むしろおっしゃる通りといった感じでいきなり和やかな雰囲気になりました。格好いいステージの後にこのMCというギャップが実に良い味を出しています。
 名曲「リルラ・リルハ」の後しばしのMC、その後に新曲のバラード「どこ」、そしてこれもバラードと言ってもそんなに差し支えない「YOU」。大阪入りした前日にはUFOキャッチャーでぬいぐるみを取り捲っていたとのこと。アンプの所に1つ飾ってあります。「かわいいー」というコールに対して「あげないよ」とカエラ。そんなMCが随所に散りばめられています。
 「盛り上がっていこうぜー!」というかけ声のもと「Yellow」「TREE CLIMBERS」。聴かせるカエラから等身大のカエラを経て、またまたロックなカエラに戻ります。この日のステージでは本当にカエラの色々な一面を見ることができます。でもそれがきっといつも通りのカエラ。何回も起こるコールに「ありがとう」「うるさい!」と必ず愛情を持って応えるカエラ。オーディエンスとの距離を全く感じさせない、楽しいことが大好きなカエラ。それはsakusakuのMCをやっていた時と全く変わらない、とっても自然体なカエラ。
 前の方のお客さんがカエラにあることを発表する。それはなんと「今日入籍なんだってー!おめでとう!」というお知らせ。もちろん会場は一気に祝福モードに包まれます。「じゃあ次やる曲はそれにピッタリだね」と言って演奏される曲は「Circle」。タオルを持っている人はほとんど全員タオルを回してそのお客さんを祝福します。その人にとっては誰よりも思い出に残るライブになったことは間違いないでしょう。
 ラストは「Magic Music」。靴を鳴らし高く高くジャンプしてという歌詞にある通り、会場中の誰もが飛び跳ねるステージでした。最高のテンションのまま見事に締まったステージになりました。
 それにしてもこのセットリスト。ファンだけでなくフェス初心者にも馴染みのある曲が多い優しさに満ち溢れる内容。一人一人の声援に笑顔で応えるカエラ。これほどお客さんを思っているアーティストというのもなかなかいないのでは、と思うくらい。だが、これで彼女の出番が終了したわけではありませんでした…。
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 楽しかったステージでした。これは上に書いたことがほぼ全てです。木村カエラの全てが凝縮されていると言ってもいいくらいの素晴らしいステージでした。バックバンドも最高に上手く、あらためて彼女はルックス的にも音楽的にも良い物を持っていると感じました。それにしても生歌があそこまでうまいとは思いませんでした。個人的にはそんなにうまいという印象はなかったので、そこは個人的には少し驚きでした。
 ただ一部の観客にちょっと苦言を…。このステージは当然かなりの人数がいるわけで、やっぱり前の方にいるんだったらちゃんと盛り上がってほしい。このステージ、私の目の前に4人くらいの集団がいたのですが、リズムも全然取らないし、最後のタオル回しもジャンプもしないし、歌い終わっても拍手しない、そんなのが目の前にいたら気分が盛り下がります。後ろの方ならともかく前の方は行きたくても行けるとは決して限らないということも考えるとちょっと腹が立ちましたね。前はその集団だけがこんな状態であとは周り見る限り全員盛り上がっていましたからやたら目立ちました。周りの空気を読めというべきか、よくこんな状況でじっとしていられるなぁとか、はっきり言って何の為にここまで来ているのか、すごく疑問の残る人たちでした。非常に良いライブだっただけに、そこだけが個人的にはひっかかってしまいました。観客もフェスの雰囲気を作り上げる重要な要素であることは頭の片隅に置いてほしいと思います。

〜セットリスト〜
1.マスタッシュ
2.BEAT
3.NO IMAGE
4.リルラ・リルハ
5.どこ
6.YOU
7.Yellow
8.TREE CLIMBERS
9.Circle
10.Magic Music



・JUN SKY WALKER(S)…奇跡の復活はステージ上でも奇跡を起こす
 裏の時間帯はBEAT CRUSADERS。木村カエラを見る人なら当然次はビークル、というのがやはり大半で、ステージが始まるちょっと前の観客の入りはかなり少なめ。観客もまあやはりと言うべきでしょうか、どうも平均年齢がちょっと高め。バンドブーム時代に多くの伝説を残し、約10年ぶりの再結成だというのにこれでは…、という不安も少し感じました。
 ですがスクリーンにJUN SKY WALKER(S)という文字が表示され歓声が上がった瞬間、その不安は杞憂だということがわかりました。ステージに出てきた4人のメンバー、確かに見た目は少しおじさんになったかもしれないですが、パフォーマンスの熱さは全く若い人には負けていません!そして観客の叫び声も声質はともかくとして、その熱狂具合も全く負けていません!もうこの瞬間に凄い内容になる予感がしました。
 1曲目からジュンスカ屈指の名曲「歩いていこう」。サビの部分はもう当然のように大合唱。フロントエリアに陣取る(おそらく)古くからのファンの人たちの手の振りや歓声も見事なくらいの一体感。この日9mm Parabellum Bulletのステージでフロントエリアの観客が凄い状態になっていましたが、20年前のジュンスカもそれに似たような、あるいはそれ以上の熱狂がきっとあったんだろうなぁ、と感じずにはいられませんでした。
 次々と演奏される名曲の数々。「全部このままで」「いつもここにいるよ」「声がなくなるまで」「すてきな夜空」。全てジュンスカというバンドを語るには名刺代わりと言っても良い曲で往年のファンなら思わず涙を流してしまいそうなセットリスト。それらの曲を1つ1つパワーいっぱいに歌い演奏する4人の男達。どう考えてもそこらの若いバンドよりも動きが激しくエネルギーが弾けています。全盛期と比べてもおそらく遜色ないパフォーマンスだったのではないでしょうか。
 ボーカルの宮田和弥氏のMCも面白い。例えば「今日ここに来る時、タクシーでババアを轢きそうになった…。」後が続かず。なんじゃそれ。びっくりするくらい舌足らずなMCでしたが、そういう部分が人間らしくて、また観客の歓声をそそります。
 「START」で大合唱、そして「MY GENERATION」でも会場が一体となった後、再結成後の新曲「青春」で〆。最後は宮田氏がシャツを脱いで上半身裸となり、そしてテンションが高ぶり、ついには観客めがけてダイブ!観客の上でガッツポーズして大阪最後のジュンスカ復活劇はこれ以上ないド派手な形で幕を閉じました。
 さて、このステージのMCではたびたび「お前らこのステージ終わったらすぐにビークルのステージ見に行けよ。あいつらも同じロック仲間として凄い人間なんだからな!」という内容の話をしていました。少なくとも3回は言っていたように思います。これは本当にロックを心から愛する者だからこそ言える言葉。結果的にこのメッセージ以上のドラマが待っていたことはまだ会場内の誰もが知る由もありません。
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 ある意味、本当の伝説をこのステージで見たような気がしました。ここまで観客を魅了させる人たちもなかなかいません。そしてそれは時代を超えて人々に伝わったのではないかなと感じました。とにかくバンドと観客の一体感が凄まじく、バンドのメンバーや音楽にもカリスマ性が強い。バンドブームで頂点を極めた者のライブはこれほどまでに凄いものなんだなとあらためて思いました。文句のつけようがありません。素晴らしかったです。20年経ってもやっぱり根本的な部分は変わらないんだなと、パフォーマンスや観客の動きと歓声を見て心から思いました。

〜セットリスト〜
1.歩いていこう
2.全部このままで
3.いつもここにいるよ
4.声がなくなるまで
5.すてきな夜空
6.START
7.MY GENERATION
8.青春



・BEAT CRUSADERS…今日最大のビッグコラボ
 そりゃあ宮田氏にあれだけ言われたらここに行くしかないわけで(笑)入ってみたらもう凄い人数。後ろの方まで人でいっぱいで、熱狂も伝わっていました。
 ビークルのメンバーはお面を取って素顔を見せていました。思ったより普通の顔です。着いてしばらくしたらスペシャルゲストの紹介が。
 まずはしのっぴこと渡邉忍(ASPARAGUS)。ASPARAGUSのステージでギターを弾き、さっきの木村カエラのステージでもバックバンドでギターを弾いているのでこのステージで今日3つ目。でもそこまでサプライズ感があるわけではないと思ったところでもう一人のスペシャルゲストの紹介。
 その名はなんと木村カエラ。確かにさっき出演していたけどこれはまさかのサプライズ。で、歌われる曲はなんと「Snowdome」!ビークルとしのっぴの演奏をバックにこの曲とは!フェスならではの贅沢な時間を堪能できたサプライズでした。
 私は最初からジュンスカが終わればこのステージもちょっと見るつもりでしたが、宮田氏のMCを聞いてこのステージに来た人も、もしかしたら結構いたかもしれません。そしたらこんなサプライズ。本当に良い物を見ました。
 その後も結構長く続きましたが、本当に後ろの方まで伝わる熱狂ぶりでした。カエラに「キモイです!」と言われるだけあって、熱狂度も変態度も半端なし。次に見る時はまた事前に曲を予習して、あらためて最初から見たいものです。


・斉藤和義…格好いい演奏と素朴なMCの狭間に見たもの
 色々な出来事があった2日目もいよいよ大詰め。AURORA STAGEのトリを務めるのは15年間で最も密度の濃い活動をしたと言っても過言ではない斉藤和義。
 いきなり「歌うたいのバラッド」というまさかのスタート。最後の方に歌うことを予想していたのでちょっとビックリ。会場にいるほとんどの観客が知っているであろう曲を最初から堪能します。斉藤さんの味のある歌声にこの時点で魅かれた人もかなりいただろうと推測されます。
 「こんばんは、斉藤和義です」という挨拶を挟みつつ「やぁ無情」「進めなまけもの」「FIRE DOG」と、トリという緊張感も全く感じさせずただただマイペースに進みます。一つ一つの曲に人々を勇気づけるような歌詞が盛り込まれているのが印象に残りました。これだけ景気が悪い中、彼の音楽が果たす役割は本当に大きいんだろうなぁと頭の中で思いつつ…。
 「次はアリナミンCの歌です」という紹介とともにしばしのMC。仕事で女優の石田ゆり子と会ったらしく、その中で考えたことがあったそう。それは「せっちゃん」というあだ名の由来にビックリするくらい合致する内容。
 「石田ゆり子の××××……ばかり思っていました(笑)」ちょっとここで詳しく書くのは自粛したいと思います。
 そんな可笑しな雰囲気になった後「おつかれさまの国」。温かい手拍子で会場が盛り上がります。そしていよいよ「盛り上がっていこうぜー!」というかけ声とともに始まった曲が「Hey! Mr.Angryman」。ちょうど10年前のシングル曲で、あらためて歌詞を聴くと彼の作風は10年前と特に何も変わってないことがあらためてわかります。「アゲハ」ではギターだけでなくハーモニカの演奏も披露。この2曲ではひたすら盛り上げるステージとなっていて、MCでは想像もつかないような、ミュージシャンらしい格好良さが全開です。「I LOVE ME」の演奏を終えて、いったんステージの脇にはけます。
 アンコールはやはりこの曲は外せないということでしょう、「歩いて帰ろう」。ギターのイントロが流れた瞬間に会場が歓声でおおいに沸きます。ノリノリで盛り上がる中で歌詞が一つ一つ胸に染み入ります。全員合唱でバッチリ…というわけにはいかなかったですが(意外と歌詞を憶えていない人が多かった)、2日目を飾るフィナーレとしてはこれ以上ないくらい素晴らしい内容であったことは確かだったように思います。
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 こうなると3日目も気になるところですが残念ながらレポはここまで。斉藤さんのステージも本当に素晴らしい内容でした。こちらのセットリストもほぼ最強に近い内容だったのではないでしょうか。本当に今日は来て良かったと心から思える、そんなステージだったように思います。
 ただこのステージの後に天保山まで行って寒い中中継されたのはやっぱり気の毒でしたねぇ…。レコ大なんてなくなればいいのに。ちなみにライブでレコ大に関する言及は一つもなし。ある意味それが一番素晴らしいことだったのかも。

〜セットリスト〜
1.歌うたいのバラッド
2.やぁ無情
3.進めなまけもの
4.FIRE DOG
5.おつかれさまの国
6.Hey! Mr.Angryman
7.アゲハ
8.I LOVE ME
EC 歩いて帰ろう


この記事へのコメント
カエラは以前のライブで「木村〜」というかけ声に対して「木村っていうな木村って。呼び捨てにすんな」って言っていたことがあります。良い意味でぶれて無いですね。

ジュンスカは世代とかそういうものを壊す「かっこよさ」を感じますね。良いモノはいつまでも格好いいんだなっていうのを実感しました。

ビークルはカエラとしのっぴのコラボをレポで観て悶絶しました。生で観られたなんてラッキーですよ。

せっちゃんはいつも胸にジンときますね。音の感じは変われども,せっちゃんの歌心は変わらずに続いているのが凄いです。
下ネタはけっこう激しくて,「彼女は言った」っていう曲の時はここに書くのもはばかられるくらいの下ネタを歌詞にぶつけてきます。

ここまでだったら,
カエラ〜ジュンスカ〜ビークル〜AA=〜せっちゃんですね。

3日目だったら,dustbox,Superfly,10-FEET,locofrankが観たかったです。

レポお疲れ様でした!!!
Posted by yuu at 2009年01月06日 21:31
お疲れ様でした。

フェスでのカエラのライブはこれまで何度と見てきましたが、ここまでシングル曲主体に攻めるセトリは初めてでした。あのMCを聞けば、ホントにえぇカッコしないというか、表裏の無い性格だなぁ、と思います。

私はカエラの後最初からビークルを見てましたが、前半には彼らのライブでは定番の「放送禁止4文字のコール&レスポンス」が今回もありましたよ。しかも女性限定バージョンまで(爆)。
しかしグループ魂とビークルを同じ日に出すというのもなぁ(苦笑)。
その後の斉藤和義もいい加減変態でしたし、この日は1日変態づくしでした(爆)

私は31日も見に行きましたが、個人的には、サカナクションがとっても面白い音を出す人達で興味を持ちました。
あとはSuperflyとサンボマスターが印象的でした。サンボは、フェスで1回はライブを観る事をお薦めします。山口さん相当強烈ですから。
Posted by aipo at 2009年01月07日 00:02
カエラはテレビで見るまんまちっちゃくて可愛かったです。しかし歌ってる姿は可愛かったりカッコよかったりと変幻自在ですね。MCも、なんか友達に話しかけてるような感じで、凄く親近感が持てましたし。というか前にそんなお客さんいたんですか?私も一緒だったのに気付かなかったです。カエラばっか見てたもんで(笑)
ジュンスカは、世代とかそんなもんは関係なく楽しめるということを教えてくれましたね。もうメンバー4人ともいい意味で昔のまんまでした(ギターの純太さんはちょっと太ったけどw)。最後の和弥さんのダイブは本当に鳥肌が立ちました。まさにCDJで、伝説が生まれた瞬間でした。
そして和弥さんに何度も見ろよと言われれば、当然ビークルを見るわけで。メンバーの素顔見れたのは嬉しかったり。しのっぴが来た段階で、カエラが来るの!?っていう予感はしてましたが、ホントに来るとは。凄いな、CDJ(笑)その後にYOUR SONG IS GOODのサイトウジュン氏も来たりして、ホントにサプライズだらけでしたね。しかしビークルのメンバーは、芸人より面白いですね(笑)
そして斉藤さん。本当に温かいステージでしたね。バラードからロックな曲まで、ホントに楽しめました。下ネタMCも、彼らしいというか(笑)最後の「歩いて帰ろう」は素晴らしかったです。
Posted by ミツ at 2009年01月07日 00:46
>yuuさん
 カエラはワンマンでは毒舌が響き渡るそうですな(汗)「彼女は言った」…題名からしてヤバそうですね。

>aipoさん
 ビークルも大概変態と聴きますからね。というか2日目はなぜこんなにも変態ばっかり集まったんでしょう(汗)サンボマスターもいずれは見たいですね。

>ミツさん
 いましたよ。ステージを見てても視界に入るんです(汗)本当にブッ飛ばしたくなりましたが(爆)カエラが来たのはRIJのKICK THE CAN CREWに次ぐサプライズでした。
Posted by K-Marine at 2009年01月09日 20:42
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