2009年08月07日

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2009 2日目(2009.8.1 at 国営ひたち海浜公園)

 このフェスに限らず、夏の野外ロックフェスティバルというのは結構体力を使います。そこでこのROCK IN JAPANに参加するにあたって事前に準備・補足する必要があることをちょっと書いてみましょう。

・チケットの購入
 一番確実なのは2月か3月くらいの雑誌『JAPAN』に挟まっている郵便振込用紙での先行予約になります。4月か5月くらいの先行でもう抽選になります。6月後半くらいの一般発売ではまず買えないと思ってください。基本的にアーティスト発表してから買うのは遅いです。このフェス中心に1年のスケジュールを組んでいる人もかなり多いです。その点はご注意を。
 なお車で参加する人は駐車券もチケットと同時に買えます。ただし駐車券も購入が遅ければ遅いほど抽選になる可能性が高いのでご注意を。駐車券込みのチケットを購入して結局駐車券をゲットできなかったという例もかなり多いです。


・宿
 水戸や勝田など会場近辺で止まる場合はもうチケットを買った時点かその前に予約しないと駄目だと思ってください。人によってはロッキンの終わった翌日に予約する人もいるほどらしいです。まあ茨城県内だったら4月から5月くらいまでは一応空きはあると思いますが、7月以降に予約するのはほぼ無理と考えて良いですね。キャンセル待ちに賭けるしかありません。一応水戸にもネットカフェなどはあるみたいですがとてもじゃないけど疲れが取れるとは思えないので、お薦めできないですね。ちゃんと風呂に入ってベッドで寝ましょう。それが一番疲れを取るのに最適な方法です。
 なお個人的に言うと初日は前日上野のカプセルホテルに泊まって翌日の始発で会場に向かい、その後2日間は下館のビジネスホテルに宿泊しました。ちなみに茨城県内の場合、中途半端に土浦とか石岡とか取手とかに泊まると行きの電車で座れない上に1時間近くかかるので、そこに泊まるくらいだったらいっそのこと上野に戻ることを個人的には薦めます(費用面との相談にもなりますが)。あと水戸線沿線や水郡線沿線はおそらく穴場だと思うので宿がなければそこを重点的に調べるのもいいかも。
 阿字ヶ浦の民宿で共同の部屋で寝泊りする、キャンプビレッジで泊まるというのも重要な選択肢の一つです。まあ個人的には考えてない選択肢なのでその辺りはよくわかりませんが…。
 遠方からだとJTBのツアーバスを使うのが宿の予約も込みですし、一番楽だと思います。行き帰りが夜行の往復バスなのでそれに耐えられるかどうかが一番の条件ですが。鉄道好きで名古屋〜仙台くらいの人なら青春18きっぷが一番良いでしょうね。関西からだと結構大変です。私はその切符を使っていますが好きでないとまず体力持たないと思います(汗)


・アクセス
 勝田からのシャトルバスが基本になりますね。所要時間は約20分です。基本的に次々とバスは来るので待たずに乗れますが路線バスを使用していて客が埋まるまで乗せるので座れる保証はありません。
 どうしても座りたいなら水戸からシャトルバスになります。ちょっと時間がかかる上に値段も張りますが観光バスなので乗り心地も良いです。勝田ほど走っているバスの便が多くないのが最大の短所でしょうか。
 ちなみに上野行きの最終は勝田21時40分発。GRASS STAGEでゆっくりしていると規制退場もあってまず間に合わなくなるので(終演は20時半過ぎ)アンコールの時に後ろの方に行って、花火を見ながら出口に行くことをお薦めします。他のステージならもっと終演が早い上に出口にも近いので大丈夫だと思いますが。


・食料・水分補給、トイレ
 基本的にどの店でもジュースなりビールは売ってます。ドリンクは200円、ビールだと500円しますがちゃんと買ってください。水分補給しないと大変です。
 トイレは簡易トイレが至る所にあるのでおそらく場所に困ることはないと思います。それでも女性は並ばざるを得ないのが現状ですがこれに関してはもう諦めてください(汗)
 なお食料に関してはTwitterの簡易レポでも紹介しましたが、ここぞと言わんばかりに地元茨城はじめ各地の名産が勢ぞろいしています。これを楽しみにRIJに来る人も多いとか。


・服装、荷物
 重い荷物はクロークがありますので1000円かかりますが預けましょう。重装備でスタンディングエリアに立つこと自体他の人の迷惑にもなります。
 公式サイトを見れば大体わかると思うので細かくは書きませんが基本的には動きやすい格好が一番いいと思います。あとこれはどのフェスにも共通していると思いますが帽子と上着と雨具は必須なので絶対に忘れないように。


 …まあ色々書きましたが来年以降行く場合に少しでも参考になれば、と思います。それでは2日目のレポに入りましょう。


・ROCK'A'TRENCH(SOUND OF FOREST)
 2日目のステージ、この日のSOUND OF FORESTには個性派アーティストが目白押し。この後で見る2ステージの他に泉谷しげるやMO'SOME TONEBENDER、Northern19などまさにバラエティ豊富な顔ぶれ。その最初を飾るのが今年ドラマ主題歌がスマッシュヒットを記録したROCK'A'TRENCH。こちらもデビュー2年目でRIJ初出演になりますが、果たしてどういったステージを見せてくれるのでしょうか。
 いきなりこの季節ピッタリのロックチューン「真夏の太陽」で幕を開けます。ギターやドラムの音が心地よく響く中のっけからタオル回し発動。どう考えても初登場とは思えない貫禄にあふれたステージを見せています。その後も「JUMP STAR」「Night and Day」とノリノリの曲連発で、早くもSOUND OF FORESTは興奮のるつぼに。オーディエンスを盛り上げるボーカルのMCはもちろん、ギターやドラムなど各パートにも見せ場が満載で間奏になっても全く退屈させません。
 エレキからアコギに持ち替えて歌う「Every Sunday Afternoon」。難病の女の子のドキュメンタリーをTVで見て歌詞を書いたこの曲は先日発売されたアルバム『ACTION!』にも収録されている曲で、メッセージ性の強いバラード曲ながら歌詞や歌唱だけでなく演奏にも自然に力が入ります。全体的に盛り上がる曲中心のセットリストでしたが、この曲だけは皆聴き入っていました。
 大詰めはドラマ主題歌でヒットした「My SunShine」、そして「Don't Stop the Music」。初出演とは思えない堂々としたステージで、朝のSOUND OF FORESTではバンドメンバーもオーディエンスもみんなハッピーな時間を共有できたことでしょう。
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 初出演とは思えない素晴らしいステージでしたが、元々はSKA SKA CLUBのメンバーだっただけに演奏技術に関してはやはり札付きのものがありました。どのパートもレベルの高い演奏を見せていましたが、特にドラムは凄かったですね。私としましてはバンドのライブでドラムに耳がいくことは比較的少ないので、余計印象に残りました。
 個人的にはどちらかと言うと今後大きくブレイクするというより実力派バンドとして細くとも長く活動を続けるタイプのバンドなのかなという認識の方が強いです。まあいずれにせよ今後も活躍をおおいに期待して良いバンドの一つであることは間違いないでしょう。

(Set List)
1.真夏の太陽
2.JUMP STAR
3.Night and Day
4.Every Sunday Afternoon
5.My SunShine
6.Don't Stop the Music



・榎本くるみ(PARK STAGE)
 この日のPARK STAGEは非常に暑く、その場にいる人はほとんどが木陰で一休みといった環境です。裏のステージに9mm Parabellum Bullet、SEAMOが控えていることもあるのか、フロントエリアにも余裕がかなりあってちょっと寂しい人数となっています。そのせいかどうかは知りませんが、バンドのサウンドリハにも関わらず早くも本人が出てきて普通に熱唱しています。まだ始まってもいないのにその澄んだ声がとても響き渡っていてちょっとビックリ。
 というわけで静かに始まった彼女のステージ、オープニングを飾るのは「冒険彗星」。生バンドの演奏に彼女の歌声が非常に映えます。好天に恵まれるとともに涼しい風も吹いていて、歌っている表情もすごく楽しそう。
 その後はアップテンポあり、バラードありといった感じで曲が続きました。10月に早くもニューアルバムのリリースが決定しているようで、今回は5曲中3曲が新曲。ラストの「あなたに伝えたい」もそのアルバムに収録されるバラードで、彼女の凛とした歌声が響き渡ります。
 終わってみればPARK STAGEは結構な人になりました。GRASS STAGEからLAKE STAGEに向かう道の途中に設けられたこのステージ、そこを歩いている人が彼女の歌声に魅了されてこのステージに立ち寄った、そんな人が多かったのかもしれません。大きな印象に残らずとも、彼女の存在は心の片隅に深く刻まれたのではないでしょうか。
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 このフェス全体を振り返るとかなり異質なステージングだったという印象。バンドを従えてたとはいえ、どちらかと言うと駅前かCDショップのフリーライブに少し近い感じもあり…。まあその数時間後にはもっと異質なステージを見ることになるのですが(汗)とにかく小柄な体からリリースされる響きのある歌声と澄んだ声質が非常に印象に残りました。ロックを聴きに来た人にどう映ったのかは正直言って不明ですが、一人の女性アーティストという視点で見ると良い物を持っているように感じます。とりあえず10月に発売されるアルバムを聴いてみたいですね。

(Set List)
1.冒険彗星
2.(新曲)
3.(新曲)
4.愛すべき人
5.あなたに伝えたい(新曲)



・木村カエラ(GRASS STAGE)
 デビュー5周年を飾る横浜赤レンガ倉庫での野外ライブを大成功させたことがまだ記憶に新しい彼女。今回で4回目の出演となるこのフェスはおそらくこれまでのステージと比べても非常に中身の濃い内容だったのではないでしょうか。
 早速「BANZAI」「TREE CLIMBERS」「マスタッシュ」とアップテンポな曲が休みなく続きます。縦横無尽に駆け回り、笑顔を幾度となく見せるカエラの姿はかわいくもあり格好良くもあり。HotなGRASS STAGEをさらにHotにして、この時間帯おそらく日本一のHottestな空間を早くも作り上げます。
 相変わらず可愛いMCですがここでこの日のために準備したという新曲披露。「僭越ながら皆さんに手拍子お願いしてもらっていいですか?」とオーディエンスに頼むやいなや皆さんすぐ手拍子。さすがロッキンのお客さんは温かいです。その手拍子に合わせて歌われたのは…
 ♪ホットペッパピップペパッピペッパペッパピップペポッピ……
 まさかこんなところで某リクルート社のCMソングが聴けるとは!歌われたのは時間にして1分くらいでしょうか、オーディエンスにとってはこれ以上ない嬉しいサプライズだったのではないでしょうか。
 「とにかく今日は時間がないんでどんどん曲やります」と言う通り、この日のカエラはいつも以上に弾けていました。「L.drunk」「You know you love me?」とさらにアップテンポな曲が続いた後は「しっとりした曲を」ということでこれまたCMでお馴染みの「Butterfly」。綺麗な旋律に乗せられる美しい歌声に魅了させられざるを得ません。
 あとはもうフェス名物と言っても過言ではない「Circle」。カラフルなタオルがサビで回る光景を見てカエラも「きれい〜〜」と感激、このフェスでやる「Circle」は本人も大好きなんだとか。ギターサウンド全開の「BEAT」「Yellow」とロックテイストな曲で更に盛り上げて、極めつけはこれまた恒例の「Magic Music」。2万か3万かあるいは4万もの大人数のオーディエンスを高く高くジャンプさせていました。これ以上ないと言っても過言ではないくらい最高のステージ。24歳にしてこれだけ大物感あふれるライブはそうそう見られるものではありません。
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 これはもう凄まじかったですね。何と言いますか、「格好いい」「かわいい」を完全に両立させていて、それ以外でもほぼ全ての褒め言葉が当てはまるんじゃないですかねぇ。ステージパフォーマンスも曲も歌唱も全てが完璧でもはや何も言うことないですが、彼女の場合今が頂点であることを全く感じさせないのが恐ろしいです。本当に年を追うごとに順調に成長を見せていて、作品でもそれが如実に表れています。ヤバいです。もしかすると他の人には到達し得ないラインに入り始めたかも。それくらいの物を感じました。

(Set List)
1.BANZAI
2.TREE CLIMBERS
3.マスタッシュ
4.ホットペッパーのうた
5.L.drunk
6.You know you love me?
7.Butterfly
8.Circle
9.BEAT
10.Yellow
11.Magic Music



・RIP SLYME(GRASS STAGE)
 この人たちもRIJの常連中の常連で、今年で早くも7回目の出演。その中でも今回はいつもとちょっと違ったRIP SLYMEを見せることが出来たのではないでしょうか。何と言ってもツアーに同行しているバンド、その名も『JOURNEY ALLSTARS BAND』を引き連れての出演。いつものグルーヴ感にバンドやサックスなどの生音演奏も加わって、楽曲をより魅力的なものに仕上げています。
 「Good Day」から始まる今回のセットリスト、早速の盛り上がりを見せた後に「太陽とビキニ」「楽園ベイベー」「SPLASH」と立て続けに夏ソング連発。中にはファン以外そんなに知られていない曲もありますがそんなことお構いなし。「知らない曲なら知っているフリをする」というメンバーの教え通り(?)オーディエンスは曲に乗って踊りまくります。
 しかし今回のセットリストはとにかく豪華。「雑念エンタテインメント」「STEPPER'S DELIGHT」「GALAXY」と踊れる上にファン以外でも十分知られている楽曲をメドレーで乗せればあとの3曲はもうイントロが流れる瞬間に体が動き出すといった趣。「JOINT」のタオル回しもこのフェス名物と言うべきなんでしょうか。土曜日の昼間、家族連れも多く見えて老若男女見事にそろい踏みと言った観もあるこの時間のGRASS STAGE、そこにはこの場所でしか営業することが出来ないダンスフロアが開業したと言っても良いくらいの大盛況を見せていました。
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 このステージはズバリ言うと楽しくてしょうがなかったですね。思わず体が勝手に動かざるを得ないという状況でして。生バンドの演奏も加わったことで迫力も倍増、それ以上はもう言うことないですね。とにかく楽しかったです。

(Set List)
1.Good Day
2.太陽とビキニ
3.楽園ベイベー
4.SPLASH
5.Watch out!
6.雑念エンタテインメント〜STEPPER'S DELIGHT〜GALAXY
7.FUNKASTIC
8.JOINT
9.熱帯夜



・岡林信康(SOUND OF FOREST)
 1969年、学生運動が盛んだった頃。新宿駅西口でギター片手に「友よ」「山谷ブルース」などを歌い当時の若者から大きな支持を集めたフォークシンガーと言えば何をかくそう、この人であります。既存の歌謡曲に抗い、フォークソングを世に広めたいわば先駆者の一人と言って良いでしょう。この人がいなければROCK IN JAPANというフェスも存在してたかどうかわからない、それくらい日本の流行音楽史において重要な人物なんですが時の流れというのは残酷なもので、現代の若者で彼の名を知っている人はもう既に少なく、ステージが始まる前に集まった人数はそれほど多くなかったというのもまた事実。
 このステージはもうサウンドチェックの時点で異様な雰囲気。普通ならギター、ベース、ドラムなどの楽器を中心にマイクチェックを行ったりするわけですがなぜか聴こえるのは笛と太鼓と三味線の音。これでは一体どんなステージになるかまるで想像がつかず、ちょっとしたワクワク感に満ち溢れます。
 出てくるや否や「客少ないなぁ」というボヤキで始まったこのライブ。岡林信康の外観は昔のレコードの写真のような長髪ヒゲ面とはまるで違い、サングラスをかけていかにもチョイ悪オヤジといった風貌。演奏された曲は「虹の舟歌」という曲…らしいです。「舟を漕げ」というフレーズが印象的だったのですがここでコールを煽ります。トルコのイスタンブールで教わったそうで、「エンヤモラー」と歌えば「エンヤロッサー」と返すコール&レスポンス。「そんなんじゃ舟は進まん!」「年だって泉谷より上なんだ!」とMCがもう絶好調。ここで今回の名言?をいくつか紹介します。
「沈みっぱなしの船はいつかは絶対浮き上がる、まあずっと沈みっぱなしの人もいるけど
「33年間芸能界をリストラされ続けた男が、今年ついに廃盤になったレコード全てCD化されました!
「我々は電気を一切使わずに全て生でやっています」
「尺八担当と和太鼓担当は夫婦でございます。いつもは嫁さんの尻に敷かれています」
(最後の曲で「えーー!」)「なんか「いいとも」みたいやな」

 一事が万事こんな調子でして(笑)とにかくオーディエンスを喜ばせるカリスマ性は抜群で、40年前に新宿を熱狂させたのも伺えるパフォーマンスでした。
 バックバンドは尺八、和太鼓、ブラジルの大太鼓、韓国の太鼓、三味線とまさに和洋折衷かつ民族性豊かで独自性抜群。各パートのソロもそれはそれはハイレベルな演奏で、本当にこのステージでしか味わえない内容でした。
 最後の曲は阿波踊りをベースにしたということで、「えらいこっちゃえらいこっちゃ」のコールまで巻き起こります。あまりにも凄まじい内容で、「泉谷しげるでした!」と言って退場した後もアンコールを求める拍手が。気がつけば少なかったオーディエンスも結構な量になりました。さすが「伝説」と呼ばれるだけのことはある、と感じた人もきっと多かったことでしょう。
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 いやはやこれも凄まじい内容でした。本当にここはロックフェスなのか?と何回も自問自答しましたが(爆)見れてよかったです。MCも面白いし独自性ありまくりだし各パートの演奏レベルも半端ないし。なんか「究極」という言葉が見事にあてはまる内容でした。裏のストレイテナーやGOOD 4 NOTHINGもおそらく良いステージだったんでしょうけど、このステージを見なかったことで確実に何か損していると思います(爆)
 ちなみにこのステージ、2つ前のアクトは泉谷しげる。木村カエラの裏ということで泣く泣くパスしましたが、こちらも「雨上がりの夜空に」を歌っていたようで。本当に見られなかったのが惜しまれます。

(Set List)
1.虹の舟歌
2.?
3.今夜は朝まで踊りましょ



・Base Ball Bear(LAKE STAGE)
 今年は既にシングルを複数枚リリースしていて、ロックファン以外にも知名度を広げつつあるBase Ball Bear。LAKE STAGEのスタンディングエリアは始まる前からほぼビッシリ埋まっていて、バンドとしての勢いを感じます。
 早速「祭りのあと」から熱気たっぷりのパフォーマンス。リズミカルな楽曲にオーディエンスも早くもノリノリで手のフリも見事に揃っています。先日発売された新曲「Stairway Generation」、そしてこれまた今年の曲「神々LOOKS YOU」と続きますがもうアーティスト側だけでなく聴く方も慣れたもので?とにかくスタンディングゾーンは一体になって踊っていました。
 曲間で印象に残ったところは2つでしょうか。1つは小出祐介のMC。「You****ってあるじゃないですか、あれで過去に出た時の映像を見るとガチガチなんですよね。今日はとにかく楽しんで帰りたいと思います」もう1つはやっぱりギター湯浅昌平のダンスですね。見事な動きのキレで、場内も「ショーヘイ!ショーヘイ!」コールが鳴り止みませんでした。
 その後も3曲ほぼ休みなしでアップテンポな曲を連発、オーディエンスを熱狂させてくれました。好天に恵まれた空でしたが後半には天気雨が少し。それもまた良し。
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 このステージでは芝生ステージで座りながらじっくり楽しむという形でしたが、LAKE STAGEはほぼ満員でスタンディングエリアの熱狂ぶりも上々で、来年GRASS STAGEに格上げされるのはおそらく確実だと思いますが個人的にはもうちょっとかな、といった印象。一つ一つの楽曲は良いですしパフォーマンスもほぼ最高に近い形でしたがどこかまだ物足りない面も感じました。まあそれ自体がまだ発展途上の状態であるという証なのだと思います。
 ただ今回はベースの関根史織のコーラスが若干精彩を欠いていた印象もあり。というより聴いていてちょっとだけ違和感を感じたと言うのが正しいでしょうか。個人的にはSupercarを思わせる編成も魅力だと思っているので、その辺りのコーラスワークはもっと磨かれて然るべきではないかなと感じました。

(Set List)
1.祭りのあと
2.Stairway Generation
3.神々LOOKS YOU
4.SAYONARA-NOSTALGIA
5.真夏の条件
6.BREEEEZE GIRL
7.LOVE MATHEMATICS



・サンボマスター(LAKE STAGE)
 山口隆という男は本当に暑い。もとい厚い。それとも篤い?いや熱い。というようにどの漢字でも当てはまる、いわゆる「アツい」男が見せる「アツい」ステージ、それがサンボマスターの真骨頂ではないかと思いますがそれにふさわしい内容を今回も存分に見せつけてくれました。
 もう早くも「青春狂騒曲」でオーディエンスの心を鷲掴み、とにかく飛ばす飛ばす。そして「新曲やっていいですよね?やっていいですよねー!」とこれまたいつもの名調子で新曲を披露。その新曲もサンボマスターらしさに満ち溢れていて素晴らしい内容。
 このサンボマスターのステージは1曲1曲の演奏に熱狂するのは勿論のこと、ボーカル山口隆のMC、いや演説と言った方がふさわしいのかもしれません。そんな彼の発言に心を躍らせるのも一つの楽しみ方だと思います。いくつか紹介しましょう。
「アジカンとかじゃなくてここに来ている時点でロックしか聴けない人間なんですよ!」
「茨城県知事がサンボマスター出すな言ってもね、まだいけるでしょ!?」
「自由に楽しめる音楽、それがロックなんじゃないですかーー!!」

 大体こんな感じのことを言っていました。多分勢いで言っている面もあると思うので当の本人も憶えてないかもしれないと思われますが、それだけLAKE STAGEには熱気に満ち溢れたということが言えるでしょう。
 「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」は全員で「愛と平和!」のコール。「LAKE! LAKE! LAKE!」とひとしきり盛り上げて最後は山口のアカペラを一節歌うという終わり方も実にサンボマスターらしくて素晴らしい。その熱狂ぶりはこのステージにいた全員が忘れることの出来ない内容だったでしょう。
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 こちらも芝生ステージの方でまったり見ていましたが気がつけば中盤辺りからスタンディングエリアでノリノリで楽しんでしまいました。個人的には3ヶ月前に見ていたこともあってASIAN KUNG-FU GENERATIONを見る予定でしたが、終わってみれば予定変更して正解だったかなと思わせた内容でした。これはアジカン云々とかいう問題ではなくて、それだけ彼らが魅力的なステージを見せてくれたいたことに他なりません。

(Set List)
1.青春狂騒曲
2.世界をかえさせておくれよ(新曲)
3.愛しさと心の壁
4.ソウルコア
5.美しき人間の日々
6.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
7.そのぬくもりに用がある



・サカナクション(SOUND OF FOREST)
 この日のSOUND OF FORESTは本当に盛り沢山の内容でしたが、その締めにふさわしいステージを見せてくれたのがサカナクション。ライトも少ない暗い夜のステージの中で素晴らしいステージを展開していました。
 一時的に降った雨はすぐに止み、そもそも週間天気予報では雨だったはずが実際は上弦の月が見える良い天気。本人たちとしては最初に「雨」で始まる「Ame(B)」をトップに持ってきたのは計算違いだったのかもしれないですがオーディエンスにはそんなことお構いなし、多くの人で溢れ返ったステージは早くも熱気満点のダンス空間に。
 キーボード中心の電子音を効果的に魅せるのがサカナクションのサウンドの大きな特徴ですが、楽曲の幅もなかなか広い彼ら。例えばアルバム『シンシロ』収録曲で考えるとインストの「minnanouta」なんかは彼らのサウンドに酔うには実に最適の音楽で、ほぼ全編ディスコサウンドと化したこのステージでは一際強い個性を放っていました。その一方で「ライトダンス」は和音階を中心としたメロディーで、どことなく古きよき歌謡曲の雰囲気も感じさせます。
 そしてこのステージ最大のハイライトは「ネイティブダンサー」「セントレイ」で発動したステージから光る緑のレーザー光線。キーボード中心の電子音サウンドとその光が見事に調和していて独特の美しさを醸し出していました。
 後ろを振り返れば暗闇の中にビックリするほどの多くの人だかり。意外にもRIJ初出演となるメンバーも驚き気味で、「Dragon AshやDOPING PANDAという錚々たるメンバーがいる中でこんな魚臭いステージに来てくれてありがとうございます」と感謝。アンコールの「三日月サンセット」まで終始盛り上がり続けたこのステージ、夜のSOUND OF FORESTを見事にサカナ色に染め上げました。
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 これもまた素晴らしいステージでしたね。サウンドの雰囲気、夜という時間帯、緑に囲まれたステージが見事にマッチしていて、まさにサカナクションのために作られたステージといった趣でした。緑のレーザー光線という演出も完璧。他のアーティストには間違いなく真似できないステージだったように思います。この日のSOUND OF FORESTは最初から最後まで本当に濃い内容のステージ満載でしたが、それにふさわしいパフォーマンスだったのではないでしょうか。

(Set List)
1.Ame(B)
2.ライトダンス
3.サンプル
4.minnanouta
5.ネイティブダンサー
6.(新曲)
7.セントレイ
8.アドベンチャー
9.ナイトフィッシングイズグッド
EC 三日月サンセット


 最終日に続きます。


posted by Kersee at 22:32| Comment(7) | ライブレポート(2010年以前) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
冒頭の記述有難うございます。特に宿の所なんかは非常に貴重な情報です。もし参加することになれば、大いに参考にさせていただきます。

岡林信康の所で、「今年ついに廃盤になったレコード全てCD化されました!」と本人が述べたそうですが、そのCDも廃盤になっている物もあります。その一つが1970年発売「見るまえに跳べ」と言うアルバムで、1992年にCD化されました。1992年は「愛という名のもとに」(主題歌:悲しみは雪のように)と言うドラマが放送された年で、挿入歌として岡林信康の「友よ」「私たちの望むものは」が用いられました。「友よ」は「私を断罪せよ」と言う現在でも発売・レンタル取扱いされているCDアルバムに収録されていますが、「私たちの望むものは」は「見るまえに跳べ」に収録されており、発売・レンタルは皆無に近いです。ただ公共の図書館では取り扱っている所があり、私もその方法で音源を手に入れる事が出来ました。関西では確か大阪府立図書館(http://www.library.pref.osaka.jp/)が取り扱っていると思います。大阪府民だけでなく近隣の府県に住んでいる方も利用できる図書館です。
Posted by dragon at 2009年08月08日 00:17
神様岡林信康のバックは、はっぴいえんど
に出演して欲しかったです。
Posted by 歌屋桜 at 2009年08月08日 06:36
 こういった大人数が集まるイベントには
女性用のトイレは男性用の倍の広さを確保
するのが良いと思います。

 岡林信康さん、今は独自の「エンヤトット」
という音楽スタイルを確立していますね。
 やはり関西人だけあって(実家は滋賀県の
教会)レポートのMCには
笑っちゃいましたね。
Posted by 達 at 2009年08月08日 08:17
フェスで毎回見ていて思うのですが、超有名・超人気のアーティストも含めて、結構夏フェスのステージって「大体毎回似た様な展開なので、1回観たら次回は別に観なくても良い」と思わせるアーティストが全体のかなりの割合を占めるんですが、カエラだけは毎年何回ステージ観てもそれを全然感じないんですよねぇ。まぁ毎年新しい曲を入れてくるってのももちろんありますが。
だから彼女のステージは行くたびに必ず観る様にしています。チャットモンチーとかYUIもそういう傾向があるかな。

岡林信康は、私ももし行っていたら確実に観に行ってましたね。しかし泉谷に岡林信康に永ちゃんにって、今年は結構シニア度高いですね。
Posted by aipo at 2009年08月08日 23:49
>dragonさん
 宿は重要ですからね。やっぱり早いうちに取っておくことが大事だと思います。岡林さんの情報もありがとうございます。

>歌屋桜さん
 いやいや、そんな無茶を言っちゃだめですよ。

>達さん
 あ、でも簡易トイレの多さに関しては女子用は男子用の3倍以上はありますよ。それでも並びますけどね。他のフェスと比べても相当充実している方らしいです。

>aipoさん
 やっぱり1年の間に新しい曲が増えると何回でも行きたくなるものですからねぇ。
 確かにシニア度は高いですね。来年はかぐや姫か竜童組辺りが出たりして(爆)
Posted by K-Marine at 2009年08月09日 02:30
初めまして。いつも読ませていただいてます。
ちょっと遅くなってしまいましたが、自分も参戦したのでこちらの記事にコメントを。

僕はアジカンのファンで、今回のロッキンでも勿論アジカンを観まして
本当はK-Marineさんにもアジカンを観て欲しかったので
正直「えー、なんでサンボの方行っちゃったの?ここ普通アジカンじゃん!」と最初ちょっとガッカリしてたんですが・・・

でも、K-Marineさんのレポを読む限り、どうやらライブ全体の熱気という点では、アジカンはサンボに負けたようですね(笑)
まあ音楽は勝ち負けじゃないと思いますが、K-Marineさんがレビューすべきライブとしては本当にサンボで正解だったと思います。

勿論アジカンもシングル曲・人気曲満載のセトリで盛り上がってて楽しかったんですが、きれいにまとまり過ぎというか生真面目な感じのライブになっちゃってる印象もありましたね・・・。

あと、JAPANフェスでは毎回誰かのステージで大きなサプライズがありますが、今年はDragon Ashでした。
結構いろんな人出てきたけど、最後に登場したのはなんと・・・ELTの持田さん!!
これにはもう歓声というより、どよめきに近いものが観客から起こってたような気がします。
Posted by エレベーター at 2009年08月16日 06:01
>エレベーターさん
 こちらこそ初めまして。まあFOREST→(10分)→GRASS→(10分)→FORESTの移動はあの時の足の疲れと空腹を考えると厳しいと思いましたので(汗)半分仕方なく変更しました。楽しみにしていたなら申し訳ありません。まあでも生真面目な内容だったとしたらそれもアジカンらしいのかも、と思います。サンボは熱いのが個性ですし、また熱くなければサンボじゃないですからね。
 そうですね、まさかの持田香織登場があったみたいですね。ELTがこのフェスに出ることはまず有り得ないでしょうから、それはどよめきも起きますよね。まあさすがKjと言ったところでしょう。
 
Posted by K-Marine at 2009年08月17日 00:31
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