2009年10月18日

SCANDALフリーライブ(2009.10.17 at 阪急西宮ガーデンズスカイガーデン)

 関西発のガールズバンドであるSCANDALは昨年10月、「DOLL」でメジャーデビュー以来、あるいはそれ以前のインディーズの頃から注目を浴び続けているアーティストです。当ブログでも今年になってシングルがリリースされるたびにレビューを書いていますが、今回生で見られる機会があるということで行ってまいりました。そして動画サイトやCD以上の魅力がギッシリ詰まったアーティストであることをしっかり確認することができました。これまであったスカイガーデンのライブの中でも一番の熱気だったかもしれません。その様子をしっかりレビューしていきます。


BEST★SCANDAL(初回生産限定盤)(DVD付)

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  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2009/10/21
  • メディア: CD




 16時40分。16時から行われていたMBSラジオの番組『MBSうたぐみ Smile×Songs』のパーソナリティーである八木早希、吉竹史両アナウンサーのトークライブが終わってほぼ直後、バンド機材が搬入されます。基本的にこのステージでのイベントは録音されたカラオケが流れる中で歌う歌手、あるいはアコースティックライブが多いですが、今回は紛うことなきバンド編成。ドラムセットが準備されること今回が初めてだとか。

 16時50分。まだ開演まで1時間以上ありますが、もうスタンドの半分以上が埋まってしまいました。メンバーのタオルまで持っている人もいて早くもなかなかの熱気です。顔ぶれを見る限りさっきの香西かおりのステージと年齢層が全然違います。

 17時10分。外が少し暗くなって、スカイガーデンがライトアップされました。噴水も盛大に噴出しています。よくわからない人は公式ホームページを見てもらえれば様子は何となくつかめると思います。

 17時25分。叩く位置の細かい調整のためドラムのRINAがステージに登場。早くも観客席からは歓声が。

 同じ頃。外は雨雲も見えてきて、雷鳴が響き始めました。幸い上空は雲の端ということもあり、本番まで雨が降ることはありませんでした。

 17時35分。MCのお兄さんが場内を雰囲気をあたためます。ニューシングルやアルバムの宣伝、注意事項その他もろもろの内容を軽妙なテンポで喋る彼がこのステージの質をさらに高めていたことは間違いないでしょう。

 17時50分。メンバーが登場してリハーサル。一足先に今回のシングルのカップリング「BEAUTeen!!」を一節披露。はっきり言ってリハとは全く思えない雰囲気。

 17時55分。オーディエンスは立ち見も多数で人でいっぱい。MCも心なしかテンションが上がり早口になって時間が余って繋ぐ事態で、もう完全に待ちきれないという状態。

 18時。いよいよライブスタート。


夢見るつばさ

夢見るつばさ

  • アーティスト: SCANDAL,SCANDAL,TOMOMI,YUKI,Aiji Hayama,Kyon,Sachio Kubota,Ken Iijima,Jiro Miyanaga,Katsu Hoshi,Youtorilon
  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2009/10/14
  • メディア: CD




 披露された楽曲は3曲。まずは今回のシングルのカップリングである「BEAUTeen!!」。とても素直で、爽やかに作られた明るい曲でSEE BREEZE辺りのタイアップに使われたとしても全く違和感のない曲(実際にはNTV系ミニ番組『ブカツの天使』のテーマソング)。ちょっとZONEの「GOOD DAY」を思い出させる曲かもしれないですね。ここでまず目についたのはひたむきなパフォーマンスとベースTOMOMIの歌声。歌唱に関しては特にメインでボーカルを張るHARUNAの声質・歌唱が非常に安定していて聴きやすいのですが、超ソプラノボイスのTOMOMIの声がすごくいいアクセントになっている印象を持ちました。そして何より演奏。技術に関してはドラムが群を抜いてうまく(ちなみにアテフリなのでスタジオ演奏の感想になります。コクホさんご指摘ありがとうございました)、それ以外はそこそこといったところですが何より一心不乱に真剣に演奏に取り組む姿に非常に好感を持ちました。とにかくYoutubeなんかで見るより何十倍も魅力的な姿だな、という風に私は思いました。

 ピークはやはり2曲目の「少女S」でしょう。この曲、新曲レビューで書いた時にはあまり良く書かなかったですがその印象は良い意味で完全に覆されました。とにかくこの曲は完璧なまでに作り込まれています。サビ、間奏、そしてラストの転調など一曲通しで聴くにあたってポイントになる部分が非常に多く、また歌詞がメンバーにとって感情移入しやすい内容であることもあって歌唱や演奏にも力が非常に入っていて、見ているこちらは完全に圧倒されてしまいました。20歳になるかならないかの年齢でこのレベルのパフォーマンスですからこれは相当凄いです。それには海外のステージで演奏した経験もおおいに生きていることでしょう。

 ラストは今回のプロモーションの主役となる曲である「夢見るつばさ」でしたがバンドサウンド以外の編曲も存在していることで、前2曲と比較すると熱気は少しだけ下がりました。しかしHARUNAがMCで言った通り「夢を持ってほしい」というメッセージをしっかりと持っているこの曲も間違いなく良曲。それはSCANDALのメンバー自身が夢に向かって歩んでいるからこそ言えることで、聴いていて説得力のある内容でした。特に10代の若い人には是非聴いてほしい曲だな、とも感じました。

 18時15分、ライブパフォーマンス終了。もう5分くらいにしか感じないくらいにあっという間のステージでした。ここからシングル購入者特典として設けられるメンバーとの握手会が始まります。

 この握手会はメンバー4人と握手が出来るのはもちろんのこと、その場で行われる抽選で当たりが出ればメンバーと記念写真が撮れるという特典までついています。先ほどのライブの熱気に加え、結構高いメンバーのルックス。当然ながらルックスをきっかけにファンになった人も存在しますし、ファンでない人でも魅了された人は大勢いたと思われます。ということで握手会で並ぶ人は何百人単位の長蛇の列。抽選で当たった人は全部でのべ50数名。大体5〜10人に1人当てた計算(かなり曖昧で申し訳ないですが)で、はっきり言ってものすごく売れていました。お昼に名古屋で行ったイベントと合わせるとおそらく1000枚以上売れたものと推測されます。

 握手会が終わったのは約1時間後、19時15分くらいのことでした。最後の10分くらいは同じ人が何回も並ぶという構図になっていましたがそれを差し引いてもかなりの人数であることは言うまでもないでしょう。ちなみに一番凄い人はなんと20回くらい回っていました。つまり言うとこのイベントで少なくとも2万円使ったわけです。しまいには「師匠!」とまでコールされていました。メンバーもさすがに大ウケ。半分呆れていたかもしれないですが(爆)でもこういう人たちが売上、ひいては音楽業界にものすごく貢献しているということは間違いないことでしょう。

 関西出身(まあ半数は名古屋ですが)ということもあって基本的にノリは良く、撮影会はファンはもちろんメンバーもかなり楽しんでいた様子。抽選に当たった人、特にファンにとってはかけがえのない思い出になったと思います。スカイガーデンでもあまり前例がないように思えるナイター公演はおそらくこれまでの公演と比べても最高の内容だったのではないでしょうか。

 音楽的には非常に優れている物を持っているバンドだと強く感じました。素材としてはZONEはおろか、PRINCESS PRINCESSを超えているかもしれません。おそらく10年、20年経っても音楽に携わる仕事をしていることは間違いないでしょう。今後の活動で一番難しいのはおそらく制服のコスチュームを脱ぐタイミングであることは間違いないと思いますが、その辺りは熱気のあるパフォーマンスでも十分カバーできると思います。多分来年の今頃にはもっと有名になっていて、もしかすると年末の紅白歌合戦にも出場できるくらいの存在になっているかもしれません。多分こういった会場でパフォーマンスをすることは今後ほとんどないはずです。そういう意味では、本当に貴重な機会を得ることが出来たと強く感じた一日でした。


BEST★SCANDAL(完全生産限定盤)(フォトブック付)

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  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2009/10/21
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タグ:Scandal
posted by Kersee at 01:23| Comment(6) | ライブレポート(2010年以前) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 16日の深夜に『新世紀アニソンスペシャル』の
完全版を地上波で再放送していました。
 SCANDALは「けいおん!」の「Don't so lazy」
と最初の放送ではオンエアされなかった
「少女S」を歌っていました。
(「BLEACH」の主題歌だそうです)

 テレビを見て思ったことはやはり
「制服を着たプリ・プリ」「激しいZONE」と
いうのが感じです。
 制服は、最年少の子が20歳を迎えた時
でしょうね。

 映画では井上真央さんが22歳で、制服を
着ていますから。
Posted by 達 at 2009年10月18日 09:03
SCANDAL、最初に聴いた時から、「この子たちはきっと伸びる!」って感じてましたが、このレポを見てると、自分が感じた以上のものを持ってるなと感じます。12月の心斎橋クアトロのライブも行こうかしら?

制服を脱ぐタイミングは確かに重要ですね。monobrightやミドリも脱ぎましたし(この2組と比べるのはおかしいかもしれませんが)。
Posted by ミツ at 2009年10月18日 09:09
こんにちは。
去年見たライブでは、演奏面においてベースの子が1番
印象に残っていたんですが、ドラムの子も結構やるみたいなん
ですね。実は再来週かな「MINAMI WHEEL」に出演するみたい
(去年見たのはそのライブフェスティバルなんですが)なので、
去年からどう成長したか?楽しみにして(見れるかどうかは
時の運なんですが・・・。)います。
Posted by cozey at 2009年10月18日 16:29
>達さん
 2つの例えは何となくわかる気がします。

>ミツさん
 クアトロも行きたいんですが、その時に先立つものがあるかどうか…。規模を考えると結構早いうちに完売する可能性もあると思います。

>cozeyさん
 ドラムの次に印象に残ったのはベースでしたね。かなりソツなくこなしていた印象でした。
Posted by Kersee at 2009年10月19日 23:21
西宮ガーデンズでのライブは、生演奏ではなくてアテブリでしたよ。ライブ前の楽器チューニングしてなかったでしょう?エフェクタも使ってなかったし実演奏できる状態にはないです。RINAも録音に合わせて軽めに叩いてました。
ライブ臭の無いスタジオ録音ものを流していただけです。生演奏のときは、もっとカッコいいです。
Posted by コクホ at 2009年10月20日 00:02
>コクホさん
 確かに言われてみればチューニングはやってなかったですね。本文では書きませんでしたが、特に3曲目と、全体的にギターからあまり生音感がなかったですからねぇ。というわけで演奏技術に関する文章をカットいたしました。ご指摘ありがとうございました。ただそれでも興奮度の高い内容だったことは記しておきたいと思います。
Posted by Kersee at 2009年10月20日 02:53
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