2015年06月18日

μ's『μ's Best Album Best Live! collection U』





(楽曲レビュー)
1-1.僕らは今のなかで
 2013年1月23日発売シングル曲、アニメ第1期オープニングテーマ。ラブライブ!の歴史は2010年から始まりますが、アニメから入った人にとってはこの曲がラブライバーへの入り口みたいなものになるでしょうか。アニメで描かれていたグループの色をそのまま歌詞として表現したような楽曲。これはラブライブ!の作中ならずとも、特にメンバーと同年代の人にとってメッセージソングとしても十二分に通用する内容ではないでしょうか。

1-2.WILD STARS
 シングル「僕らは今のなかで」カップリング。アニメだとμ'sよりA-RISEが歌いそうなイメージの、やや大人っぽいデジポップ。

1-3.きっと青春が聞こえる
 2013年2月6日発売シングル曲、アニメ第1期エンディングテーマ。穏やかな曲調に”青春”というフレーズが綺麗に散りばめられたような、聴かせる楽曲。

1-4.輝夜の城で踊りたい
 シングル「きっと青春が聞こえる」カップリング。輝夜は”かぐや”と読むそうです。打ち込みメインの編曲や合いの手の入り方は、全盛期のモーニング娘。っぽい感じでしょうか。メンバーの声質と曲調にかなりギャップがあるような気もしますが、これもまたカップリングならではという感もあるでしょうか。

1-5.ススメ→トゥモロウ
 2013年2月20日発売シングル曲、アニメ1期挿入歌。1話冒頭とラストで高坂穂乃果が突然歌い出してミュージカル風な演出になる形で使われました。まだ穂乃果・海未・ことりの3人だけで結成されたばかりで、廃校阻止のためにスクールアイドルを結成したものの先が全く見えないという状況下。そんな中でも可能性を信じて前に向かってみよう、という決意の中で歌われたというのが劇中の流れ。楽曲はスカのリズムも取り入れた、明るく前向きなナンバー。アイドルソングというより吹奏楽部の方で多く演奏されそうな感じもあります。

1-6.START:DASH!!
 シングル「ススメ→トゥモロウ」と両A面収録の、アニメ1期3話挿入歌。音ノ木坂学院の講堂でμ'sの初ライブを行った時に演奏された楽曲。同時に西木野真姫が初めてμ'sのために作った曲でもあります(劇中ではまだ入部前)。他の部活紹介にみんな行ってしまって、幕が上がると誰もいない講堂。そんな中で花陽ちゃんが駆けつけます。やって来た彼女のために歌おう!と決意する穂乃果、そこで演奏されるというシチュエーションでした。楽曲は前向きな応援ソング。単体でも良い曲ですが、やはりこの曲はアニメでのシーンあってこそ光り輝くナンバーでしょう。

1-7.これからのSomeday
 2013年3月6日発売シングル曲、アニメ1期6話挿入歌。小泉花陽、星空凛、そして矢澤にこも加わって7人になった状況下で歌われた楽曲。”μ'sはみんながセンター”という方向性をあらためて決定づけたストーリーでしたが、この曲はその集大成としての位置づけですね。楽曲は賑やかさを強調したような内容になっています。

1-8.Wonder zone
 シングル「これからのSomeday」と両A面収録の、アニメ1期第9話挿入歌。第9話のサブタイトルが「ワンダーゾーン」、この回の主人公は南ことり。ライブではなく彼女をメインとしたPVとして流れるという形でした。歌詞も基本的に彼女が主体、というより劇中では彼女が書いたという形。

1-9.No brand girls
 2013年4月3日発売シングル曲、アニメ1期第11話挿入歌。スピード感のある盛り上げ曲で、青春ロックのテイストもあるでしょうか。劇中では第1回ラブライブ!予選曲として、雨の中学校の屋上で歌われたナンバー。ただアニメとしては曲よりもその前後のエピソードがやはり印象強くなるでしょうか。

1-10.START:DASH!!
 1-6.の9人バージョン。1期最終話、入学説明会の際に講堂ステージで歌われました。オーディエンスがほとんどいなかった時と違い、この時点では結成のきっかけになった廃校問題もなくなり学校全体が彼女たちを応援するようになった状況。もっとも直前までμ'sが続くかどうかの瀬戸際にありましたが。

1-11.微熱からMystery
 2013年6月26日発売のシングル、海未・凛・希のユニットであるlily whiteとしての楽曲。ちょっと懐メロテイストが入ったナンバーですね。

1-12.キミのくせに!
 上記シングルのカップリング。サビの”あれれ”というフレーズが可愛らしさを演出していますね。

1-13.Cutie Panther
 2013年7月24日発売のシングル、絵里・真姫・にこのユニットであるBiBiとしての楽曲。アニメではやりそうにない、パラパラトランス色満載の激しいナンバー。

1-14.夏、終わらないで。
 上記シングルのカップリング。切ないバラード。これもこれでアニメではあまりやりそうにない曲ですね。

1-15.Pure girls project
 2013年8月21日発売のシングル、穂乃果・ことり・花陽のユニットであるPrintempsとしての楽曲。これはアイドルソングでいうところの王道系でしょうか。ただ3人とも声質がすごくかわいい系なので、なんだかとてもファンシーな感じに聴こえます。

1-16.UNBALANCED LOVE
 上記シングルのカップリング。1990年代後半っぽい、小室哲哉リスペクトを感じさせるナンバー。

2-1.Music S.T.A.R.T!!
 アニメとは違う、本来の意味でのアイドルプロジェクト・ラブライブ!としての6thシングル。ちなみにセンターは総選挙によって決められているそうで、この曲においては西木野真姫がその任にあたっています。2013年11月27日発売、ちなみにアニメ化前の5thシングルはオリコン推定売上約4800枚ですがこの曲は5万枚近くの売り上げを記録しました。楽曲は王道系の盛り上げ曲。手堅く安心してライブでも盛り上がりそうな、そんな感じですね。

2-2.LOVELESS WORLD
 上記シングルのカップリング。メタル一歩手前まで激しく細かくリズムが刻まれる中で歌われる、ややシリアス系ラブソング。良い曲ですが、この演奏だとμ'sではなく他のアーティストに歌わせた方がより映えるかもしれないという印象もあり。

2-3.タカラモノズ
 2014年1月29日発売のシングル曲、スマートフォンのアプリゲーム・ユーザー100万人突破記念曲。スカのリズムが入った陽気なナンバー。タオルでも回したくなりますね。

2-4.Paradise Live
 上記シングルの両A面収録、これも同じくスマホゲーム内で使用されている楽曲。小気味良いリズムが聴いていて楽しくなるナンバー。夢をテーマにした歌詞も大変に前向きで、何かのエンディングテーマにそのまま流用したくなる作品でもあります。

2-5.それは僕たちの奇跡
 2014年4月23日発売シングル曲、アニメ第2期オープニングテーマ。これは個人的にアニメを見る前からチェックしていましたが、今更ながら文句つけようのない名曲ですね。非常にメロディーが明快で声も綺麗、聴いていてものすごく気持ち良い楽曲という印象でした。実際アニメを見た後だとこれまた1期のオープニングテーマ同様、活動コンセプトにもしっかり合致している歌詞が余計に感情移入させるといった具合でした。2010年代を代表するアニソンとしておそらく今後も各所で語られる、そういう存在だと思います。

2-6.だってだって噫無情
 上記シングルのカップリング。ロックの演奏をバックに和の要素をこれでもかというくらいに入れたような内容。カップリングならではの味を感じさせる作品だと思います。

2-7.どんなときもずっと
 2014年5月8日発売のシングル曲、アニメ第2期エンディングテーマ。何かを成し遂げようとする時に背中を押してくれるようなイメージの曲ですね。まるで花陽ちゃんがμ'sに加入した時のような。アイドルライブならではのノリが期待できるBメロのリズムと、真姫ちゃんが弾いている所を想像したくなる間奏のピアノが聴きどころでしょうか。

2-8.COLORFUL VOICE
 上記シングルのカップリング。盛り上げ曲ですがパートごとの変化が大きいので、実際に踊って歌うとなるとかなり難度が高そうな気がしますね。スクールアイドルがやるにはレベルが高すぎる曲だと思います(まあこれはこの曲に限らず大半がそうなんですが)。

2-9.ユメノトビラ
 2014年5月28日発売のシングル曲、アニメ第2期3話挿入歌。楽曲だけでなく3話のタイトルとしても使用されていますね。A-RISEのお膝元、UTX高校屋上でのライブで歌われたナンバー。この曲もμ'sらしい、青春をテーマにした前向きな歌詞が印象に残る楽曲。

2-10.SENTIMENTAL StepS
 上記シングルのカップリング。ゆったりとしたリズムが耳に残るナンバー。

2-11.Love wing bell
 2014年6月11日発売のシングル曲、アニメ第2期5話挿入歌。修学旅行先の台風のため帰れなくなった2年生トリオ抜きで演奏された楽曲。凛ちゃんがセンター。アニメでは暫定リーダーに指名された凛ちゃんの苦悩が非常に丁寧に描かれていました。この曲も曲単体よりアニメでのエピソードの方が印象深いです。凛ちゃんがこの曲を歌う際に着たウエディングドレスも含めて。

2-12.Dancing stars on me!
 上記シングルの両A面収録、アニメ第2期6話挿入歌。秋葉原のイベントで歌う新曲をどうするかというエピソードで、最終的にステージで歌われた曲でした。メンバーごとにそれぞれのモノマネしたり訳の分からないコスプレをしたりで、見る方にとっては非常に楽しめたエピソードですね。ハロウィンイベントという体なので、楽曲もハロウィンがテーマ。

2-13.KiRa-KiRa Sensation!
 2014年7月9日発売のシングル曲、アニメ第2期12話挿入歌。3年生にとっては最初で最後となるラブライブ!優勝を見事決めた楽曲。というわけでこの曲は先を見据えるというより、これまでの道のりにあらためて感謝するという内容の歌詞。”来たよここまで””みんなで叶える物語”。アニメの世界でもそうなんですが、現実世界でもラブライブ最初のシングル「僕らのLIVE 君とのLIFE」はオリコン初登場167位からのスタート。そう考えるとプロジェクト発足時から支持していた人にとってはものすごく感慨深い楽曲と言えるのではないでしょうか。

2-14.Happy maker!
 上記シングルの両A面収録、アニメ第2期最終話挿入歌で実質エンディング曲。チアリーダーの衣装で学校中歌いまわるアニメーションが印象深かったですね。ファンファーレ的な要素が非常に強い、大変にぎやかな応援ソング。

2-15.Shangri-La Shower
 2014年10月1日発売のシングル曲、PlayStation Vitaのゲーム主題歌として使用されているナンバー。明るく爽やかに聴かせるダンスナンバー。

2-16.るてしキスキしてる
 上記シングルのカップリング。カルナバル風といいますかラテン風といいますかサウダージ風といいますか。そんな感じの曲調です。

3-1.永遠フレンズ
 2014年11月12日発売のシングル、Printempsの楽曲。友情をテーマにしたかわいいナンバー。でもアニメ的にはやっぱり花陽ちゃんより海未ちゃんの方がしっくりくるような。

3-2.小夜啼鳥恋詩
 上記シングルのカップリング。タイトルが示す通り、南ことりがメインの楽曲。それにしてもことりちゃんの声は、やっぱり他と比べてすごく目立ちますね。

3-3.秋のあなたの空遠く
 2014年11月26日発売のシングル、lily whiteの楽曲。1-11.も懐メロテイストでしたが、この方向性を更に確かにしたような楽曲に仕上げています。ほぼ1970年代の夜のヒットスタジオ。ベンチャーズ風のギターソロと3人のセリフはまさにそんなテイスト。海未ちゃんはこのセリフパート、相当恥ずかしかったのではないでしょうか。

3-4.ふたりハピネス
 上記シングルのカップリング。すごくスローなテンポで聴かせる、三拍子テンポの楽曲。うまく歌うにはかなり難しいのではないか、と思わせるには十二分の内容。そういう意味ではやはり海未ちゃんの歌唱っぷりの安定が光ります。中の人の経験値が他2人と比べてかなりありますからね。

3-5.冬がくれた予感
 2014年12月24日発売のシングル、BiBiの楽曲。いかにもエイベックスっぽいバックの音が気になるウィンターソング。このグループの音楽はそういう方向性で決めているのでしょうか。確かに絵里さんの中の人はそんなユニットでよく歌ってますけどね。

3-6.Trouble Busters
 上記シングルのカップリング。この曲もトランスに近いダンスナンバー。サビの終わりの歌詞が”にこ、にこ、スマイル”ですしラップパートもありますし、この曲に限っては矢澤にこセンターで、他はバックメンバーと言い切っても良いかもしれません。

3-7.僕らは今のなかで (LittleMore-Rock Mix)
 1-1.のバンドアレンジ。サビの疾走感がなかなか。

3-8.No brand girls (GRP-Explosion Mix)
 1-9.のトランスアレンジ。この曲もなかなかの疾走感。

3-9.START:DASH!! (Bitter-Sweet Mix)
 1-10.の別アレンジ。打ち込み音を変えて、ストリングスが入っています。

3-10.Wonderful Rush (Heavy-Rush Mix)
 前ベスト『μ's Best Album Best Live! collection』収録曲のハードロック風アレンジ。キーも少し下げてますね。

3-11.Music S.T.A.R.T!! (SKA-Feel Mix)
 2-1.のスカ風アレンジ。

3-12.Pure girls project (Super-Mondo Mix)
 1-15.を打ち込み音多めにしたようなアレンジ。

3-13.Cutie Panther (Metal-Panther Mix)
 1-13.をハードロック風にしたアレンジ。原曲とのアレンジの差がかなり大きいですね。

3-14.微熱からMystery (TeKe-TeKe ELEKI Mix)
 1-11.にギターアレンジを多く入れたようなアレンジ。ベンチャーズっぽさが確実に増幅しています。


(総評)
 ベストアルバムなので総評も何もないんですが、こうあらためて書くと本当に発表されたシングルの数が多いですね。メディア展開もアニメだけに留まらずスマートフォンアプリゲームもPS2ゲームもあり、そもそもが雑誌媒体による人気投票ですからね。追う立場としては今回みたいにベストアルバムを出してくれるとものすごく助かるというものです。もちろんCDについてくる特典はその場限りでないと入手は大変なんですが…。全部通して聴くと、やはりテーマが共通している楽曲があらためて多いということと、ユニット曲の方向性がしっかり固まっているのが意外だったということでしょうか。あと声優は新田恵海、三森すずこ、南條愛乃、徳井青空といった経験豊富なところからPile、楠田亜衣奈、飯田里穂、久保ユリカというこの作品でデビュー・初メインという方まで様々(内田彩はその中間的存在でしょうか)。そうなるとアニメの作品中でもありましたが、特にユニットになると経験の差を感じる部分も若干見受けられましたね。lily whiteではそれが顕著でした。

 ただ楽曲にしても各媒体の展開にしても、「みんなで作りあげるスクールアイドル」であることは間違いないわけで。成長の過程を非常に分かりやすく描いたアニメもそうですし、ゲームを進めていくごとに仲間が増えたり絆が強まったりするスマートフォンのゲームもそうですし。そしてキャラクターの造形が非常に分かりやすくて入りやすいですね。実在のアイドルでも9人もいれば、それぞれが個性的なはずなのにライブを見てもなかなか全員把握できないのが実のところ。ですがこのラブライブ!、少なくともアニメを見る限りでは1期だけで見ても相当キャラが立っているということがあらためて分かる内容でした。ストーリーも感情移入できる場面が非常に多く、実際見て感動できる場面もかなりありましたね。ちなみに個人的には1期4話の、花陽ちゃんがμ'sに加入するエピソードが一番好きです。キャラクターとしては海未ちゃんが一番面白いと思うのですが。でも劇中にもある通り、やはり9人でなければμ'sではないんだろうなぁとはあらためて感じます。

 13日に公開となった映画の方も『魔法少女まどか☆マギカ』『けいおん!』を抜く初動で、かなりの数字が期待されるようです。評判も上々のようで、この旋風は今年いっぱいまで続くでしょうか。さすがにアニメ3期はないと思いますが、本体プロジェクトやスマホゲームのアプリなどで今後も新しい展開はあっても不思議ではありません。となるとまだしばらく音楽チャートを賑わせる存在になることは間違いなさそうです。


posted by Kersee at 00:14| Comment(0) | アルバムレビュー(アイドル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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