2015年07月01日

Mr.Children『REFLECTION {Drip}』

REFLECTION{Drip}初回盤 - Mr.Children
REFLECTION{Drip}初回盤 - Mr.Children

REFLECTION{Naked}完全限定生産盤(CD+DVD+USB) - Mr.Children
REFLECTION{Naked}完全限定生産盤(CD+DVD+USB) - Mr.Children

(楽曲レビュー)
1.未完
 {Drip}1曲目、{Naked}23曲目(ラストナンバー)。今回のアルバムでは非常に重要性の高いナンバーで、ツアータイトルにも指定されています。訴えかけるような歌詞と歌い方があらためて印象的な、定番ですが彼らにとっては久々のような気もするロック色強めのナンバー。未完と言いつつも大変歯切れの良い、どことなく爽快感を聴く側に与える楽曲でもありますね。

2.FIGHT CLUB
 タイトルのモチーフになった映画『ファイト・クラブ』、個人的に1999年公開時に映画館で見たことありますが、まだ中高生だった自分にはいまいちピンと来なかったストーリーという記憶。ただもう一度見ると印象は変わりそうな。曲は映画だけでなく、一般の人間に置き換えて考えても共感できそうなストーリーの歌詞で聴かせる内容。これもまたポップロック的な曲調。

3.斜陽
 昨年のFNS歌謡祭で披露されていた楽曲。Aメロのメロディーがどこか歌謡曲調だったりする所にインパクトを感じます。ストリングスも入ったスケールの大きいナンバー、ですがここ最近の小林武史プロデュースと比べるとバンドサウンドがあらためて前面に出ていますね。

4.Melody
 昨年発売のシングル「足音〜Be Strong」カップリング曲。タイアップはコーセーのCMですが、Bメロは個人的に全盛期のCXのトレンディドラマのタイトルバックで使いたくなる入りですね。曲中にあるクリスマスというワード。それが示す通り冬の夜空に光るイルミネーションとその下での人間ドラマが繰り広げられる、そんなシチュエーションがすごく思い浮かびやすいです。これぞミスチル、と言いたくなるような名曲。

5.蜘蛛の糸
 2.〜5.まではDrip・Nakedとも同じ曲順。珠玉のバラードという一言が瞬時に思い浮かぶナンバー。冒頭のタイトル、蜘蛛の糸を表現した歌詞がとんでもなく素晴らしいですね。

6.Starting Over
 7月11日から公開予定の、細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』主題歌。Nakedでは23曲中22曲目、ラスト1つ前に収録。この曲も非常にメッセージ性が強いバラードですが、言葉の説得力は他のアーティストとのそれと段違いという印象があるでしょうか。”何かが終わりまた何かが始まるんだ”、このフレーズは過去のミスチルの名作と聴き比べても遜色のない内容だと思います。2010年代のミスチルの代表作としてまた語り継がれそうな名曲。

7.忘れ得ぬ人
 ピアノ演奏を主体とした王道バラード。終始じっくりと聴かせる内容。

8.Reflection
 インスト曲。ピアノのみで2分構成されています。映画『Mr.Children REFLECTION』テーマソングで、弾いているのは桜井和寿本人なのだとか。

9.fantasy
 Nakedでは1曲目に収録されているナンバー。”ファンタジー”という言葉の使い方に凄さを感じさせる、ミディアムテンポの楽曲。

10.REM
 2013年5月に配信限定でリリースされた楽曲。激しい歌唱と演奏で歌い上げるダークなナンバー。

11.WALTZ
 演奏時間6分40秒台の大作。当然ながら三拍子のリズムですが、バラードではなくロックテイストの激しい歌唱でこの手のリズムは過去あまりなかったような気がします。

12.進化論
 ゆったりとしたリズムで歌い上げるバラード。ダーウィンの進化論と人間自身の進化論を、桜井和寿ならではの言葉で表した作品。『NEWS ZERO』テーマソング。

13.幻聴
 10.〜13.はNakedでも同曲順で、後半に収録されています。デジタル色強いシンセサイザーの音がこの曲は耳に残りますね。曲が進むごとにスケールが大きくなるような構成で、特に2コーラス後の間奏以降はやはり圧巻の出来。

14.足音〜Be Strong
 Dripラストは2014年11月リリースのシングル曲。一歩一歩踏みしめる系バラードの最たる物。もはや説明不要の名曲と言って差し支えないでしょう。


(総評)
 格が違うと言わんばかりの名盤でした。まあ天下のミスチルなので名作になるのは必然なんですが、今回のアルバムは今まで以上にクオリティ高い作品ではないかという気もしました。

 今回はセルフプロデュースの楽曲がメインということで、小林武史の名前も勿論連なってはいますが割合は大きく減少しています。そのせいかどうかは分かりませんが、ここ最近と比べてバンドサウンドが前に出ている印象でした。また2年7ヶ月と前作から期間が空いたこともあってか一つ一つの曲がよりじっくり作られている感もありました。Nakedのみ収録曲を聴いていないのでこれを持って判断すべきではないかと思いますが、Dripに関して言うとオリジナルというよりこの2年のベストアルバムと考えた方が良いのかもしれません。「未完」「斜陽」「Starting Over」「幻聴」など、いずれもシングルカットあるいは先行配信で独立した楽曲として先に世に出てきても不思議ではない作品でした。

 「CROSS ROAD」がミリオンセラーを記録して第一人者的存在になってもう20年以上経っていますが、国民的バンドとして色褪せる気配は未だ微塵も感じさせません。バンドとしては既に前例のない存在にまで昇華していますが、その歴史・記録はまだまだアップデートされていきそうです。今後も彼らの音楽を楽しみにしたいとともに、このタイミングだからこそ今までの作品も聴き直していきたいという気になりますね。


posted by Kersee at 23:25| Comment(0) | アルバムレビュー(男性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。