2015年10月13日

グループ魂『20名』

20名(初回生産限定盤)(DVD付) - グループ魂
20名(初回生産限定盤)(DVD付) - グループ魂

20名 - グループ魂
20名 - グループ魂

(楽曲レビュー)
1.港カヲル
 お馴染みの前説。20秒ためて放った渾身のギャグは案の定な下ネタ。

2.津川雅彦
 サタデーナイトフィーバー風に"T! S! U! G! AWA!"とコールされる津川雅彦礼賛ソングですが、歌詞の8割くらいは濡れ場の話。津川雅彦の手が大きいのは女優の乳首を隠すため、というコンセプトでほぼ全てが表現されています。

3.毒蝮三太夫
 バッテリー切れを起こした自動車を、カーラジオから流れる毒蝮三太夫のお馴染みの口調で表現したナンバー。なお音源には本人も登場。

4.彦摩呂
 嘉門達夫に続いてグループ魂にもネタにされた形。確かにお馴染みのフレーズはネタにされるには最適。なおこの曲でMステに出演しています。PVも作られているので、一応リードナンバー。それにしてもよくここまでフレーズが出てくるよなぁ、とあらためて感心。

5.江戸家ばけ猫
 盛りのついた猫や朝一番の鶏の鳴きマネをする江戸家ばけ猫氏の正体は港カヲル。インタビュー形式のコント。なおひぐらしとかツクツクボウシとかウグイスとかは鳴きマネでなく本当の鳴き声です。

6.アニマル浜口
 ”気合いだー!””京子ー!”という具合に、大方の予想通り歌詞の単語数が極めて少ない楽曲。ただし演奏はロック調でかなりカッコ良い内容。2分くらいしかない短さなので、ある意味ではインストに近いです。

7.ラーメン二郎
 当然のようにメインボーカルは港カヲル。イメージ通りの暑苦しさと男臭さがギッシリ詰まっています。割と普通にラーメン二郎は公式ソングとして採用してもいいんじゃないか、と思えなくもないクオリティ。

8.ウィリアム・カウパー
 ”尿道球腺について初めて詳細な解剖図を描いた功績により、カウパー腺とカウパーの名前が付けられていることで知られる”という説明がこの人のWikipediaにありました。というわけで彼の発見とそれを名付けたエピソードを、なぜか関西弁であらためて表現した楽曲。当然ながら直接的な表現満載、テレビでは残念ながら放送できないものと思われます。

9.中村屋華左右衛門
 お馴染みの中村屋コール。今回はなぜか外国人のための歌舞伎講座の講師として呼ばれている華左右衛門氏。向こうでも、いや向こうだからでしょうか今回も割と好き勝手に掛け声が湧き上がって話が進みません。というより明らかにパワーアップしているような。なお前回の講座は”歌舞伎とガンダムの違い”だそうです。

10.でんでん
 ほぼ全編”でんでん”としか言っていない歌詞ですが、一応本人のセリフによるゲスト出演あり。曲調はかなりのハードロック、リードギターの演奏が大変冴え渡っています。

11.さかなクン
 こちらも本人が声でゲスト出演。割と全編にわたって登場しています。歌詞は魚というより寿司の方が主体になっている模様。そしてこんな内容もなにもない歌詞なのに演奏はやたら上手くてカッコよいのも重要なポイント。

12.ミックとジャガー
 ミック・ジャガーを知らないミックという女性が、最終的にはミック・ジャガーに恋をしましたという楽曲。

13.Rio
 本人も出演のコント。T-バックスコーヒーの店員役。内容はほとんど風俗か、アダルトビデオのシチュエーション。当然ながらスターバックスコーヒーの上層部に怒られても仕方のないものに仕上がっております。

14.村杉友一
 バイト君・村杉蝉之介の本名がタイトル。というわけで彼のソロ曲。引きこもりの男の生きざまを歌った内容。もっとも最終的には結婚に至るようですが。ちなみに彼は本当にこのアルバムが発売された7月15日に入籍したらしいです。

15.乱一世
 彼が出演していた番組と、そこでの名言がフューチャーされています。乱とRunがかかっているわけですね。

16.楳図かずお
 吉祥寺に住んでいる楳図かずおをそのまま歌詞にしたと思われる内容。”しましま””ぐわし”と繰り広げられる女性コーラスがポイント。

17.向井徳次郎
 10分に余る大作。番組コント。ZAZEN BOYSの向井秀徳と大人計画の荒川良々がゲスト出演。20年ぶりの新曲らしい「福岡よかろうもん音頭」の披露もあり。内容は全く音頭とは程遠いギター弾き語り。なお番組向けに経歴はかなり下駄を履かせている模様。リハーサル通りに全くやらない彼に、ディレクターはかなり手を焼いてるみたいで…。ラストはまさかの結末。インターバルなしで次の曲に入ります。

18.遠藤ミチロウ
 歌詞だけでなく、バンドの激しい演奏からも彼をリスペクトしていると分かる内容。あくまでも魂なりに。
 
19.高田文夫
 高田文夫のラジオビバリー昼ズを聴いて思ったことを激しいロックサウンドで表現したような楽曲。実際に今その番組でこの曲が流れているのかは分かりませんが、きっと流してはいるのだろうとも思います。ちなみにクドカンとサダヲさんの実体験が歌詞になっているようです。

20.佐藤涼子〜おかげさまで20年〜
 この人はグループ魂の小道具係らしいです。メンバーなりに彼女への感謝を込めた大変ハートフルな内容。ものすごく良い曲・良い歌詞です。実際彼らのスタッフを女性がするのは色々と大変だろうなということ、曲を聴いていても十二分に推測できますからねぇ。
 なおラスト1分半はボーナストラック。中村屋華左衛門の歌舞伎演目(掛け声つき)。


(総評)
 5年ぶりのアルバム。宮藤官九郎は以前にもまして売れっ子になっていますし、阿部サダヲは普通に映画で主演を張っていますし、三宅弘城や皆川猿時、村杉蝉之介も俳優としての出演が確実に多くなっています。少しはおとなしくなるかなと思いましたが、全くそんなことはありませんでした。以前から「竹内力」やら「本田博太郎」やら「欧陽菲菲」やら、そんなタイトルの曲も発表していますが今回はその集大成というべきでしょうか。相変わらず笑いの止まらないアルバムですが、特に後半以降はバンドとしての演奏も大きな聴きどころになっているように思いました。かなりの迫力を感じられる内容ではないかと感じます。ゲストの顔ぶれも豪華ですし、下ネタ満載の歌詞や中村屋!みたいなお約束も忘れない。今年で結成20周年だそうですが、まだまだグループ魂としての活躍もおおいに期待できる作品だとあらためて感じましたね。名盤と言っていいのではないでしょうか。

posted by Kersee at 23:54| Comment(0) | アルバムレビュー(J-ROCK) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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