2016年01月16日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年1月11日付/18日付

 今年の新曲レビューはブログ更新ではなくTwitterで随時という形にする予定でしたが、昨年度のJapanese Music Award選出のため、オリコン週間top20にランクインした作品を出来る限りYoutubeで見ると気持ちも変わるもので…。やっぱり時代が変われど新曲を知るのにヒットチャートはある程度参考になると感じた次第。ですがもう既に皆さんも分かってる通りオリコンランキングはヒットという意味で考えるとあまり参考にならない状況。そもそもCDシングルの売上だけでヒットを測る時代は既に終了しています。かくいう私も昔はオリコンチャートを引っ張ってきてチャートレビューしていましたが、今更ここでそれをやる意味はありません。

 そこで、これまた昔になりますがYoutubeで新曲レビューというのを2008年〜2009年くらいに実施していました。当時は非公式のものを引っ張ってくるという形で、もう過去記事で見るとリンク切れの山と化していますが現在は各レコード会社・フルサイズか1分半かで状況は違いますがかなり充実した状況になっています。配信シングルも相当増加した今、CDシングルレビュー自体がむしろ即時性という意味ではちょっと遅くなりつつ感じ始めている部分が生じてきました。とは言えマスコミやレコード会社では未だにオリコンの方が持て囃される状況。本当のヒット曲の動向を知る意味あるいは各アーティストの本当の人気を測る意味で考えると、これはあまり良い状況ではありません。オリコンの順位は売り方次第でいくらでも順位を上げられるのは、消費者も完全に分かっています。

 というわけで、今年はBillboard Japan Hot 100から注目の新曲を引っ張ってレビューするという形を取ることにしました。ビルボードといえば海外では大昔からお馴染みで、その歴史は1940年にまで遡ります。以来時代によって集計方法も変えつつ今日まで継続しています。勿論細かく言うと各ジャンル弱い部分があるという批判もあるようですが、CDシングルの売上だけを取り上げるオリコンと比べると多角的に見ることが出来るチャートなのは間違いありません。日本でも2008年から公開開始、2014年からは総合順位だけでなく各要素の順位もCHART insightという形で見ることが出来るようになりました。もちろんCD売上が高ければビルボードの総合順位も自然に上がるわけですが、そのカラクリもこれで分かるようになるわけです。

 なお当ブログで書いてくのはビルボードランキングを資料にした新曲レビューです。そのほとんどがランキング初登場曲になると思います。チャート分析は話のネタとして書いていくつもりではありますが、チャート分析を目的とした文章でないのだけはご了承ください。今回は土曜日に記事更新という形ですが、来週以降はチャートが更新される毎週木曜か金曜にまとめてレビューしていくという形でいきます。

 というわけで、まずはご覧ください。なお今回に限り先週分も含めた2週分の更新になります。

〜1月11日付〜
4位 刀剣男士 team三条 with加州清光「刀剣乱舞」

 早速分からない人にはサッパリ分からない作品が上位に食い込んできました。これは何かと申し上げますと、ミュージカル『刀剣乱舞』のオープニングで使用される楽曲。『刀剣乱舞』は2015年運営開始のオンラインゲームで、運営開始1月も経たないうちにユーザー50万人突破の人気コンテンツになったようです。キャラクターは美男子多数。となるとファン層は自然に推測されます。昔からこの層を取り込むとやっぱり強いです。新年1月1日にCDシングルとして発売されて、オリコンによると初週で2万枚ほど売り上げているようです(初登場2位・12種発売)。Youtubeの再生回数は7万ほどなのでヒットの割にかなり少なめ、ただPCのCD読取数8位、Twitterの話題度は11位。
 楽曲はやっぱり作品の魅力を知ってるか知らないかで思い入れが大きく変わりそうです。曲だけで見ると”カッコ良いイケメン軍団が熱い曲を歌っている”の一言しか出てきません。多分実際にミュージカルに足を運べばこの曲も好きになるのだと思います。なおミュージカルは5月上演予定。昨年10月のトライアル公演のDVD発売開始の2月には『MUSIC JAPAN』出演決定、もしかするとここでまたひと盛り上がりがあるのかもしれませんね。

10位 モーニング娘。'15「冷たい風と片思い」

 12月29日リリースの3曲A面シングルの1つ。一応昨年発売なので表記はまだ”モーニング娘。'15”です。鞘師里保にとってはラストシングルになりますね。セールスはオリコンCDランキングだと14.3万枚という高い数値で1位、ただビルボード上ではストリーミング含め4位でした。Youtubeでは12月18日公開開始で今のところ57万回再生。ラジオオンエアがないことを差し引いてもセールス以外の要素はあまり強くなさそうです(PCリッピング27位、Twitter41位)。
 楽曲は聴かせるややアーティスティックな歌謡バラードという趣でしょうか。白を基調とした衣装に身を包むメンバーは綺麗で悪くはないですが、あまり強く印象に残るタイプの曲ではないと思います。

35位 E-girls「DANCE WITH ME NOW!」

 2月10日に発売されるベストアルバム『E.G.SMILE -E-girls BEST-』に収録される新曲。12月31日にYoutubeでフルコーラスに近い形で公開開始、それに伴うTwitterでの反響6位がそのままチャートに反映された形。現在のYoutube再生回数は165万ほど、非常に多いです。
 ものすごくダンサブルでカッコ良い楽曲です。歌も勿論ですがメンバー個人個人のダンスショットがあるのはかなりの高ポイントになりますね。これまでの代表曲は案外コミカルな面や宴会で盛り上がろう的な面もありましたが、今後はもうこのダンサブル路線を追求していってほしいです。ここにはアイドルだと味わえない臨場感と激しさ・セクシーさがあります。

88位 Rihwa「明日はきっといい日になる」

 高橋優の名曲が早くもカバーされました。事務所が同じアミューズなので、縁はあります。ダイハツのCMで使われる新バージョンとして新たに歌われて、CDリリースにもなった形ですね。一応オリコンCDシングルチャートでは初登場20位でした。
 当然ながらいい曲ではあるんですが、カバーするなら彼女じゃなくて他にアミューズに所属している知名度低い若手の方が良かったんじゃないかなという気はします。「Last Love」「春風」というヒット曲で見せた美しい声の伸びがちょっと活かされてない感じもするんですね。というよりこの2曲が大ロングセラーになった時になぜもうちょっとメディアが押さなかったのかなぁという。この時に2年連続で年末の音楽番組に出させてもらえれば今の彼女のポジションはもっと安泰だったはずなので…。


〜1月18日付〜
1位 BOYS AND MEN「BOYMEN NINJA」
(公式動画なし・楽曲は非公式でアップされているのを試聴)
 曲どころかアーティストが誰なのかもサッパリ分かりませんでした。調べてみると”名古屋で人気のボーイズグループ”だそうです。なんでも男性版宝塚歌劇団をイメージして作ったのだとか。2010年結成、昨年5月にメジャーデビュー。名古屋では既に大人気のアイドル…なんでしょうか。CDセールスはオリコン発表で10万枚程、他の要素がTwitter75位程度なのにビルボードでも1位獲得。それだけ爆発的に売れたという形と考えて良いのでしょうか。CD3種発売、ですがこれだけ売れているのに関わらずAmazonでレビューされた形跡はなし。ファンの方々がそれだけ爆買いしたという形なんでしょうか。いずれにしても謎です。でも昨年2月はガイシホールを1万人埋めて4月から12本のレギュラー番組。実績はあるようです。とりあえず名古屋の皆さんからの情報をお待ちしています。
 楽曲は25年くらい前を思い出させるニンニン忍者ソング。確かにユニークで面白いですが特筆事項はそんなにありません。ただ2月に発売される「Wanna be!」はメ〜テレ制作・UHFで放送されるドラマ『白鳥麗子でございます!』主題歌になっているそうです。こちらは試聴動画が既にアップされてます。そこキッカケで知名度が全国的に大きく上がることになるかもしれませんね。

5位 SUPER JUNIOR「Devil」

 おなじみK-POPの人気男性グループ。日本でのシングルは約1年ぶりで結構久々。オリコンは5万枚初動で2位、ビルボードではセールス4位、PCリッピング21位、Twitter4位。
 Youtubeでアップされている公式動画は韓国リリース版。綺麗に聴かせる安定のカッコ良さです。でも私にはK-POP男性グループの区別がイマイチつきません。声質がほとんど画一化されているように感じるのは自分だけなんでしょうか。カッコ良いことは確かなんですが。

9位 ONE OK ROCK「Wherever You Are」
(公式動画なし・楽曲は既に入手済みの楽曲を試聴)
 2010年発表のアルバム『Nicheシンドローム』収録曲が初のTOP10入り。ドコモのCMで起用されたことでかなりの反響になっています。配信はレコチョクが4位でmoraが10位、あと歌詞表示サイトのランキングでもここ最近ずっと上位に入っています。それが順位を大きく押し上げた形。
 楽曲はTakaらしく聴かせるロックバラード。まだこの曲発表時点ではそこまで知名度高くなかったのですが、今の時点で新曲として発表されても違和感全くないですね。

19位 GENERATIONS from EXILE TRIBE「AGEHA」

 1月27日に発売されるシングル曲が1月10日にYoutubeで公開開始されました。現在ここまで38万の再生回数。Twitterでの反響は週間1位。
 EDM全開のダンスナンバー。デビュー時は正直ぎこちない印象がボーカルにあったのですが、今となってはやっぱり見事にサマになっています。ライブ向けのナンバーでもありますね。まあ良いのではないでしょうか。

22位 ASIAN KUNG-FU GENERATION「Right Now」

 1月9日発売の新曲。セールスは33位と意外なほどに低いですがラジオオンエアは10位。ただそれ以外の要素は30位前後、ヒットしているとは残念ながら言えない状況。
 映画『ピンクとグレー』主題歌。PVもその監督・行定勲が手がけて夏帆も同様に出演。Youtubeではショートバージョンですが2コーラス公開。映像は相変わらずの力作でした。楽曲は昨年から標榜しているラウド系。疾走感もあるこの曲の出来もまた変わらぬ高値安定といったところでしょうか。

25位 ゲスの極み乙女。「両成敗でいいじゃない」

 13日発売のアルバム『両成敗』収録曲。Twitter11位などの要素で今週初登場、おそらく来週はかなりの上位にランクインするものと思われます。
 和を意識した衣装にスターウォーズに鎧という演出に合唱団、なんだか考えられる限りの要素を映像にもそのままゴッソリ取り入れたというPVですね。昨今のニュースを見ていると果たして両成敗になっているのかというツッコミはありますが、楽曲はやはり完成度高そうです。ニューウェーブの要素が入ってる感じしますね。細かくはいずれアルバムレビューでも書きますので、その時にでも。

26位 Rev.from DVL「屋上のスキマ 白いソラ」

 セールス要素は13位、オリコンCDシングルは初登場5位でした。Twitterは67位。
 今回はヒャダインプロデュース。ただスターダストの方々のような無茶はしていません。バンドサウンドをメインにした激しい演奏バックに黒い衣装で踊るダンサブルかつ正統派なナンバーです。彼女たちのシングルでは過去になかったタイプなので良いとは思いますが、他のグループとの差異はまだ今のところ橋本環奈がいるかいないかだけの状況のような。ちなみに公式Twitterフォロワー数19426に対して環奈ちゃんのフォロワー数は220025。10倍以上の差になっております。今年はその差を少しでも埋めることも考える必要ありそうです。

29位 でんぱ組.inc「破!to the Future」

 3ヶ月連続配信リリースの第1弾。セールス要素は17位、Twitterは22位。
 今回は普段以上にピアノのアレンジが目立っているようです。6人のリズミカルなかけ合いは相変わらずですがキャッチーな成分は以前ほどという感じでもなくなってきました。現在4月まで全国ツアー中となると、次のアルバムは夏くらいになるのでしょうか。ここ最近の配信リリースの多さはアルバム収録曲の事前出しという側面が強そうですが…。

35位 稲葉浩志「羽」

 13日発売のシングル表題曲。ラジオオンエアは既に3位ランクイン。おそらく来週1位か2位になるのは間違いないでしょう。
 1コーラスだけなので判断はつきにくいですが、シングルはバラードの印象が強かった過去のソロ作品と比べると今回はかなりのアップテンポ。間奏のギターソロが目立つのはB'zだと当たり前なんですが、ソロだとあまり記憶にないです。

40位 Mrs. GREEN APPLE「Speaking」

 昨年12月16日発売のメジャーデビュー曲。1月13日のアルバム『TWELVE』発売でラジオオンエア1位、それがチャートに反映された形。
 爽やかなPVが大変によく似合う爽やかロキノン系という感じのナンバー。テンポの良いリズムはロックよりポップミュージックに近い形で、ライブの盛り上げ曲として大きく機能しそうです。

41位 岩佐美咲「ごめんね東京」

 セールス要素18位でそれ以外の要素は圏外。オリコンでは初登場6位。
 気がつけばもうソロ5年目なんですね。そろそろAKB48の冠を外してもいい段階になってきました。楽曲はまあ基礎に忠実な演歌という印象でそこそこなんですが、PVの背景が曲と全く合ってないのが気になります。

47位 ベイビーレイズJAPAN「走れ、走れ」

 オリコン週間3位、デイリーでは1位も獲得しましたがビルボードではこの低順位。ですので喜んでる場合ではないというのが正直なところでもあります。
 楽曲はベビレのイメージに実に合致した熱いナンバー。思ったよりテンポは速くないですが、その分伝えたい歌詞の明瞭さがより浮き彫りになっている形ですね。相変わらずの良曲で、ファン以外になかなか広がらないのがもどかしく感じてしまいます。
 ちなみにカップリング「FOREVER MY FRIEND」もPVが公開されてます。友情をテーマにした、これまたメロディアスながら青春の良さが伝わる良曲ですね。こちらもライブでかなり盛り上がりそうといいますか、PVで素顔が出ているのはむしろそっちの方といった印象。ライブで聴く機会ももしかすると表題曲よりそちらの方が多くなるかもしれません。

posted by Kersee at 02:38| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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