2016年01月21日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年1月25日付

1位 稲葉浩志「羽」

 先週35位にランクインしたこの曲が堂々の1位獲得。CD配信を合わせたセールス・ラジオオンエア・PCによるCD読み取り数全てにおいて1位を記録、オリコンでの初動売上も8.8万枚で文句無し。デビューから間もなく30年を迎えた今でも現役アーティストとしての人気は健在といったところでしょうか。流石の一言に尽きます。表題曲はアニメ『名探偵コナン』オープニングテーマ、CDカップリングには『龍が如く 極』メインテーマソング「BLEED」、WOWOW連続ドラマW『誤断』主題歌「水路」など、タイアップも豊富。シングルというよりミニアルバムに近い部分があるかもしれません。


2位 SMAP「世界に一つだけの花」
 先週の水曜日深夜に第一報が出て以来瞬く間に日本中を席巻したSMAP解散騒動。Twitterでは「世界に一つだけの花購買運動」「SMAPは終わらせない」というハッシュタグが広がっていますが、そのせいでしょうか。なんとツイート数99%近い割合にも関わらず2位にまでランクインしてしまいました。各アーティストのリリース少ないことで、各順位のポイントが平時を下回っている可能性も高いです。しかしそれ以上にSMAPを応援している人が多いと捉えて問題ないでしょう。オリコンでも昨年9月のシングル「Otherside/愛が止まるまでは」が週間10位にランクイン、数少ないジャニーズ曲配信サイトのレコチョクでも過去曲が軒並み上位にランクインしています。iTunesなど、他の配信サイトでダウンロード可能ならば1位だったかもしれません。レコード会社ごとに配信・ネットへの姿勢は違っていますが、ここまで頑ななのはいよいよジャニーズだけになってきました。Twitterでも事務所の姿勢に対する批判は極めて大きくなっています。いよいよメスを入れないといけない時期に来ていると思いますが、果たしてどうなるでしょうか。

7位 BLUE ENCOUNT「はじまり」

 CDリリース週に入ったことで、先週58位から大幅ランクアップ。第94回全国高校サッカー選手権大会応援歌で、数値は特にラジオオンエアで高い順位を記録しています。売上・CD取り込み・Twitter反響いずれも上位に入っていて極めてバランス良い形。昨年から非常に注目度の高いロックバンドですが、満を持して大型タイアップを得てヒットの予感を感じさせる動きを見せています。
 楽曲はスタジアムの風景が似合う、このタイアップに相応しいロックバラード。若い世代には特に響く内容に仕上がっていますね。他の曲も合わせて聴いたところ、かなりの正統派バンドという印象があります。この1曲だけだとそこまで突き抜けた存在になる予感はしませんでした。それだけに今後発表される楽曲や生のライブがどういったものなのかをあらためて見極める必要がありそうです。

13位 SKY-HI「アイリスライト」

 AAA・日高光啓のソロプロジェクト通算5枚目のシングル。オリコンでは初のTOP10入りどころか2位にまでランクインしました。ビルボードの数値は概ねそのCDを含めたセールスが70%近くを占める形。Twitterでの反響も多いですがやはりそれ以外がかなり弱め、ファン以外の広がりはまだまだのようです。
 ラップのイメージが強い彼ですが、この曲は打ち込み全開のバラード。新境地を見せるという意味ではいいですが、やはりこの人はアップテンポの方が合っているようにも感じます。

17位 花岡なつみ「Birthdays」

 昨年8月の「夏の罪」に続く、通算2枚目のシングル。注目度はやはり業界中心に高いようで、ラジオオンエア回数は3位。ただそれにセールスがまだ追いついてない状態でもあります。
 前作はドラマ主題歌のバラードでしたが、こちらはとても爽やかな春っぽい明るい楽曲。歌声はあまり今風ではなく、どちらかと言うと1990年代前半系。熊谷幸子とか宇徳敬子とかの路線に近いような気がします。歌の上手さは耳に残りますが、やや無難な曲に落ち着かせたのかなという印象もありますね。

27位 飯田里穂「KISS! KISS! KISS!」

 ラブライブ!・μ'sの星空凛ちゃん役でお馴染みの飯田里穂ですが、歌手デビューは今作あるいは昨年のアルバム時点ではなく2007年のこと。シングルの発売はなんとその時以来8年ぶりだそうです。てれび戦士・子役としてデビューしていますが、ラブライブ!の当たり役が出るまで相当苦労していたようですね。声優、と言いたいところですが過去の活動を見る限りだと女優と言った方が適当でしょうか。今後の展開は分かりませんが。
 オリコンでは初登場3位にランクインしましたが、それ以外の要素はTwitter反響が少々高い程度でやや低め。この系統のアーティストの場合、ラジオオンエアがゼロになるのは若干のハンデになります。楽曲はヒャダイン提供。その割には憶えやすい印象でなく、あんまり力入れてないのではという感じもします。ただサンプルで1コーラスのみの感想なので、全体を聴くとまた印象は変わるんじゃないかと思っていますが。

30位 加藤ミリヤ「FUTURE LOVER−未来恋人−」

 気がつけば今年でメジャーデビュー13年目、33枚目のシングルです。かなり活動期間も長くなりましたがまだ20代。オリコン週間42位という低さにはビックリしましたが配信などを含めると花岡なつみ(オリコン13位)よりは上、構成の半分以上を占めるラジオオンエア10位で支えられた形。
 楽曲は「HEART BEAT」などの流れを汲んだダンスナンバー。こちらはほぼいつも通りのらしい出来でしょうか。

31位 片平里菜「この涙を知らない」

 通算6枚目のシングル。こちらは加藤ミリヤよりラジオオンエアは多いものの、セールスがかなり劣る形。CDシングルだけならこちらの方が上ですが(オリコン15位)、配信などを含めるとかなりの差をつけられているようです。
 今作は島田昌典プロデュース。落ち着いたバラードです。悪くはないですが派手さはありません。「夏の夜」で名を上げたのはもう3年前。うまいこといけば本来の彼女の実力からすると、今頃はTOP10の常連くらいにはなっているはずなのですが、難しいものです。

39位 NakamuraEmi「YAMABIKO」

 今週のラジオオンエア6位。先週もラジオ5位でパワープッシュされています。1月20日に『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』でメジャーデビューするシンガーソングライター、所属は日本コロムビア・オフィスオーガスタ。オーガスタの新人自体がかなり久々の印象ありますが、元ちとせ以来約14年ぶりなんだとか。Apple Musicの「NEW ARTIST スポットライト」にも選出されていて、かなり注目されているようです。
 この曲はアルバムの1枚目に収録されるようです。ジャズ・ブルースといった海外の音楽を取り入れたサウンドと歌声が何よりも特徴的。特に声は一度聴いたら忘れられない声質ですね。誰かかなり似た歌声の持ち主がJ-POPでいましたが、ちょっと今の時点では思い出せません。ただかなりの実力とセンスを持ちあわせた人物であることは間違いなさそうで、出来ればアルバムもチェックして、作品の内容次第ではレビューもしたいですね。

77位 怒髪天「セイノワ」

 知名度と曲の良さに比べて売上がなぜか低いバンドは多くいますが、この人たちはまさにその典型。それでもキャリアは30年以上、長く愛されている証拠です。この曲もミディアムテンポのノーマルなバンドサウンドですが、増子兄に歌わせるとやはり暑苦しいかつ壮大。それによって大団円感のある歌詞がより魅力的に聴こえますね。いい曲です。ブレも全くありません。流石の一曲と言えるのではないでしょうか。

posted by Kersee at 23:00| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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