2016年02月05日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年2月8日付

1位 GENERATIONS from EXILE TRIBE「AGEHA」

 今週の1位。オリコンではGLAY『G4 W』に譲ったものの、こちらではしっかり首位獲得。ダウンロードやストリーミングを含めるとこちらに軍配、といったところでしょうか。CD売上の低下は3月2日発売のアルバム『SPEEDSTER』に伴うもので、普段よりキャンペーンに注力しなかった結果だと言われていますが。楽曲は3週間前に19位で初登場した際に書いているので、特にあらためて加えることはありません。そろそろ三代目J Soul Brothersに続いて年末の賞レース・あるいは紅白辺りも期待されるところですが、どうなるでしょうか。

3位 lol「ladi dadi」

 昨年日本レコード大賞新人賞を受賞した、エイベックス発の男女混成5人グループ。今作が2ndシングル、デビューシングルがオリコン週間12位だったので大躍進という形になります。もっとも今回はワンコインCDを1種から6種にしてのリリースなので、ファンの頑張りによって順位を上げた形であることは間違いなさそうです。参考までにチャート構成比はセールス8割、ラジオ1.5割(17位)にTwitter0.5割(41位)という具合でCD読取数はほとんどカウントされていない状況でした。Youtubeも100万再生までまだちょっと道が遠そうな感じです。
 楽曲はごくごくノーマルなEDMダンサブルサウンド。カッコ良くてオシャレなのは間違いないですが、曲として認識するにはまだまだ弱い印象があります。AAAより一回りほど若いのがまず最大の魅力になりますが、彼らにどこまで追いつけるでしょうか。
 
7位 GLAY「彼女はゾンビ」
78位 GLAY「Supernova Express 2016」


 4曲A面収録の『G4・W』は全ての曲にPVが作られていますが、チャートで上位にランクインしたのは「彼女はゾンビ」でした。メンバー4人それぞれが4曲作詞作曲していて、この曲はHISASHI制作。良い意味でGLAYっぽさが全くない曲です。アニメーションのPVはHISASHIの趣味全開という感じで、メインのキャラクターについてはグッズまで作られています。大変素晴らしいですね。他の曲は「Supernova Express 2016」がTAKURO制作の王道ソングで、北海道新幹線キャンペーンソング。「空が青空であるために」はTERU制作の『ダイヤのA』タイアップ、それにピッタリの青春系。「Scoop」はJIROが作ったロックナンバー。まさに四者四様といったところの作品で、オリコン1位という結果も含めてGLAYまだまだここに在りという存在感を見せつけています。

9位 Trickstar「Rebellion Star」
14位 Ra*bits「Joyful×Box*」



 スマホのゲームアプリ『あんさんぶるスターズ!』のユニットCD第9弾・第10弾。曲としては14位に入っている第9弾の方が意外性があって面白いかなと思いました。ラブライブ!やアイマスが非常に分かりやすい例だと思いますが、こういう音ゲーから上位にランクインする曲は今後ますます増えることになりそうですね。15年くらい前のビーマニやダンレボが出てきた頃は、音楽チャートだとアルバムでポツポツあった程度というイメージですが…(ゲーセンでは私もたまにやっていました)。まあ通常の歌手がシングルCDを重視しなくなったから余計目立っているという側面はあるかもしれません。あとキャラクターに感情移入できるのは大きいですね。このユニットは男性アイドルキャラなので、対象はほぼその系の女性の方々かなとは感じますが。確かにジャニーズじゃなければそっちに走るのが一番間違いないような気はします。

10位 BUMP OF CHICKEN「Butterfly」

 1月26日Youtubeでフル公開開始、再生数は早くも100万回を超えました。2月10日にいよいよリリースとなるニューアルバム『Butterflies』のリードナンバー。間違いなくアルバムレビューをすることになるので曲の感想はその時にまた書くことになりますが、初聴の段階で感じたことはもう完璧な名曲であることですね。今のバンプの凄さを、またあらためて新しい形で体感できる楽曲です。アルバムが非常に楽しみになりました。

16位 宮野真守「HOW CLOSE YOU ARE」

 今週は男性声優・アニメキャラの作品が目立っています。13枚目のシングルはアニメ『亜人』エンディングテーマ。主人公・永井圭の声も担当しています。声優・楽曲ともに新たな代表作になりそうですね。楽曲は美しい声で聴かせるバラード。日本人が多く歌う外国人提供曲らしい作りという印象もありますが。Youtubeはワンコーラスのみなので、全体を聴くとまた違った感想になりそうです。

18位 Suchmos「STAY TUNE」

 昨年スペシャミュージックからデビューした話題の6人組バンド。この曲の紹介文にはロックグループとありますが、クラブ・ブラックミュージックを基調としたセンスの良い音楽はロックという感じが全くしません。確かにラジオオンエアは多く(4位)、スペシャが好きそうな曲で、前作『THE BAY』はネットの音楽オタクが選んだ2015年のアルバムで10位。CDショップ大賞でもノミネート作品にしっかり入っております。まだ彼らの名前は一般に知られていない段階だと思いますが、注目度は玄人筋から見て相当高いことは間違いなさそうです。
 昨年末のアルバム星野源『YELLOW DANCER』がブラックミュージックを取り入れて高評価になっていますが、なんだか今年はこの系のサウンドがトレンドになりそうな勢いです。やっぱり邦楽ファンである自分としては1970年代後半のニューミュージックのイメージですね。つまり言うとこの40年くらい日本ではトレンドになっていないわけです。実際この曲を聴く限りでも、色々な音楽の要素を取り込んで自分のものにしているというのがすごく分かります。純粋なバンドサウンドも良いですが、それ以上の面白さと深味がこのグループに備わっているような印象もあります。3年後くらいには今のサカナクションに近いポジションになるかもしれません。

20位 岸田教団&THE明星ロケッツ「GATEU〜世界を超えて〜」

 アニメ『GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』オープニングテーマ。前作もこのタイアップでタイトルも「GATE〜それは暁のように〜」でした。非常に分かりやすい形のアニソンバンドロック。全体的に演奏がものすごくカッコ良いです。ボーカルの迫力はもう少しかなという印象もありますが、まあ間違いのないグループであることは確実ですね。

21位 MAN WITH A MISSION「Memories」

 JR SKISKIのCMソングとして、1万枚限定で急遽シングルとして発売。したがって順位としてはマンウィズと思えないほどの低さになります。2月10日にはすぐアルバム『The World's On Fire』がリリース、もちろんこの曲も収録されます。このタイアップ、関東や東北ではいいんですが東海・北陸以西だと必然的に流れないので、その点あまり有利ではない部分もあるような気がします。在京マスコミはさも全国が知っていて、知らない地域を見下すかのように報道しているように思えて仕方ない部分もあるのですが…。
 楽曲は今までのマンウィズにはないほど、美しいメロディーで聴かせる内容。こういう曲を聴くと、マンウィズも売れたなぁという気になります。ちなみにデザインTカードの発売もこのたび決定、今年も更に勢いに乗ることになるでしょうか。

27位 SCREEN mode「Naked Dive」

 アニメ『無彩限のファントム・ワールド』オープニングテーマ。トランス&打ち込み&ラップのaccess・move系。小気味良いリズムの音がとても心地よいナンバーです。オリコンでは週間36位とやや低めですが配信等を含むと15位、CDリッピングは20位と案外高め。ランティス所属、昨年は『夜ノヤッターマン』『黒子のバスケ』タイアップ。今後もこのグループの名前を見る機会はアニメだと多くなりそうです。

28位 チャオ ベッラ チンクエッティ「どうしよう、わたし」

 THE ポッシボーからこの名義になって2作目のシングル。今作はなんと元アンジュルム(スマイレージ)・福田花音が作詞担当。楽曲はアップフロント系らしい色っぽい打ち込みチューン。歌詞自体は特段強いインパクトがあるわけではないですが、「全力バンザーイ! My Glory!」「なんじゃこりゃ?!」辺りのインパクト強すぎる曲と比べると、聴く人が絞られず聴きやすい曲であるのは間違いなさそうです。

31位 predia「刹那の夜の中で」

 プラチナム所属のPASSPO☆の姉妹ユニット。結成7年目、平均年齢は26歳。大人な雰囲気で聴かせる映像と踊りと楽曲です。メジャーデビュー期にTIFで見た時は歌がうまいグループだと思いましたが、この曲の場合打ち込みメインの編曲で少し損している部分もあるような。ただそれ以上に所属が日本クラウンという時点で若干の不安がありますが…。

36位 KRD8「NEVER ENDING STORY」

 ご当地アイドルはいまや数多くいますが、この子たちのコンセプトは素晴らしいです。なんと姫路が舞台。いくら松浦亜弥生誕の地とは言え、微妙にローカル過ぎやしないでしょうか。キッカケは大河ドラマ『軍師官兵衛』、事務所は『一般社団法人 姫路応援プロジェクト』、プロデューサーは『姫路市の経営者15人』。まさに姫路市が総力をあげて応援するアイドルプロジェクトです。カップリング曲違いの4パターンとは言え、この規模で1万5千枚もCDを売るんだから大したものです。メンバーの一人が陣内智則の親戚という部分は、メディア進出の面では有利に働く部分も多いでしょうか。
 曲は普通のアイドルソングという印象で、特筆すべき点はあまりないです。歌がうまい、特別かわいいと感じる子も特にいません。ただ明らかに姫路市内で撮った予算をかけてないPVは個人的に高ポイント。ちょっと個人的には兵庫県のご当地アイドルとして、今後注目したいグループですね。

39位 竹達彩奈「Hey!カロリーQueen」

 アニメ『だがしかし』エンディングテーマ。コンセプトも人選もピッタリの甘々ポップスです。大変分かりやすいですね。彼女も『けいおん!』の中野梓役がはや7年前。かわいいと言いつつもよく考えればすっかりこの手の歌手ではベテランになりつつあります。声優としては20代なので勿論若手なんでしょうが。

42位 FRAME「勇敢なるキミへ」
47位 彩「喝彩!〜花鳥風月〜」


 アイマスにも男性アイドル版があるんですね。そのキャラソンです。42位の曲は男っぽさがとてもよく出ている楽曲、47位の曲はやや甘々なお祭り系という感じでしょうか。どちらのグループにも個性強い声の方が1人いらっしゃるようです。

44位 flumpool「夜は眠れるかい?」

 こちらは『亜人』のオープニングテーマ。発売は2月10日、PVは1月14日という早い段階でフルコーラスがアップされてます。シリアステイストな楽曲はこれまでの爽やかな印象と一線を画していますね。非常にカッコ良いです。ここ数年のflumpoolの曲では一番良いのではないでしょうか。

48位 Suara「天かける星」

 デビュー10周年となる今年を最初に飾るのはアニメ『うたわれるもの 偽りの仮面』後期OPテーマ。変拍子を取り入れた情熱大陸、という感じの曲ですね。

49位 ロッカジャポニカ「ワールドピース」

 スターダスト所属のアイドル・3B juniorの内部ユニット5人組のデビューシングル。ダスト系のトップにいる方々は代々飛び道具的な楽曲が目立っているのですが、これは至って正統派。勿論平均年齢は10代前半。とりあえずは将来に期待といったところでしょうか。

54位 MICHI「Checkmate!?」

 アニメ『だがしかし』OPテーマ。沖縄出身の女性シンガーでこれが2ndシングル。弦楽器が目立つアレンジかと思いきやサビは意外と王道。バックはやはりElements Garden。曲もいいですが歌ってる人も美人でかつ綺麗な声。ちょっと個人的には気になる歌手のひとりに今後なっていきそうです。

57位 machico「fantastic dreamer」

 アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』OPテーマ。Bメロにちょっとした変拍子がある意外は王道で聴きやすく。ちなみに彼女、本職声優ですがシングルリリースはなんと3年8ヶ月ぶりだそうです。

67位 鈴木このみ「Beat your Heart」

 アニメ『ブブキ・ブランキ』OPテーマ。相変わらず高い歌唱力を活かしまくってる大変難度の高い楽曲。サビの荒ぶり方なんかは本当に凄くて、とても格好良いです。本来なら絶対もっと上の順位にいて然るべき逸材なんですが、どうなっているのでしょうか。

80位 fhána「虹を編めたら」

 アニメ『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』OPテーマ。ランティス所属の4人組ユニット。
 女性ボーカルの声が良いですね。進化した川嶋あいという印象があります。かなり高いと思える音程も迫力タップリに出していて、歌唱力そのものも相当高いと考えて良さそうです。キーボードをメインにした編成はGARNET CROWとかI WiSHとかを思い出させる部分もあります。10年くらい前のトレンドでしょうか。最近ではあまり見ないタイプのような気がします。このグループも今後注目していきたい存在になりそうですね。ボーカルの名前・towanaは憶えておく必要がありそうです。

85位 川田まみ「Contrail〜軌跡〜」

 アニメ『蒼の彼方のフォーリズム』OPテーマ。穏やかさと壮大さが両立している楽曲です。年内での引退が先日発表されましたが、なんだかとても勿体無いような気がしてなりません。ちなみに個人的に彼女の曲は、「Borderland」が一番好きでした。

94位 がんばれ!Victory「青春!ヒーロー」

 タイトル通りの青春系爽やかガールズバンドサウンド。初期のSCANDALを思い出します。『がんばれ!タブチくん』の絵を入れているPVが素晴らしいですね。オリコン週間21位でこの順位というのはまだ全然認知されてないという状況に等しいですが、かわいいメンバーがしっかり揃っていて歌もうまいですし、地道に頑張れば必ずヒットするグループになる気がします。メジャーデビュー2年目、まだまだこれからですよね。まずは各地方局のプロ野球か高校野球中継タイアップの獲得がブレイクへの第一歩になるでしょうか。地元のサガテレビ辺り、いかがでしょうか。


posted by Kersee at 22:26| Comment(2) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
がんばれ!Victoryはテレビ埼玉では既に高校野球中継のエンディング曲に起用されたようですね。
http://natalie.mu/music/news/153232
将来的には熱闘甲子園のテーマ曲も歌ってくれることを期待したいです。
この番組は5年ほど前に川上ジュリアさんという無名のガールズロックシンガーの曲を主題歌に大抜擢した実績があるだけに、早い段階でがんビクが抜擢されてもいいはず。
しかしビルボードでこの順位は低すぎますね・・・オリコン21位に入った理由はCD計7種発売、うち5種はカップリング曲(デモ音源)違いでのリリースだったことが大きかったのでしょうが。
Posted by えむけー at 2016年02月10日 02:09
>えむけーさん
 良いグループだと思うんですけどね。でも802で流すにはちょっと需要が違うかもしれないと思える点は難しいところです。アイドルはあまりFMで流さないとは思うんですが、がんビクの場合アイドル方向にちょっと寄ってるように見えるのが若干ラジオオンエアで不利になるのかもしれません。
Posted by Kersee at 2016年02月12日 01:24
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