2016年02月27日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年2月29日付

1位 手嶌 葵「明日への手紙」

 先週2位から1ランクアップで首位獲得。良いドラマの主題歌は作品とともにヒット曲になるものですが、この曲もそうなりますね。各要素が上位に並ぶ中でCDリッピングのみランク外・オリコン24位という部分に配信メイン・浮動票メインのヒットということがよく分かります。固定ファンが強いアーティストは曲が売れるのも当たり前なんですが、かつてオリコンでもロングセラーとして大ヒットするようなシングルは今だと完全にiTunesや着うた他の配信に数字が流れますね。そう考えると今の時代、オリコンだけでヒットを計るのが実に無意味かということがよく分かる結果になっています。これは1位だけの話ではありません。

2位 こぶしファクトリー「桜ナイトフィーバー」
92位 こぶしファクトリー「チョット愚直に!猪突猛進」

 と言いつつも今週のオリコン1位、3万枚ほど売り上げるとやはりそれなりに上位にいくものです。シングルは「桜ナイトフィーバー」「チョット愚直に!猪突猛進」「押忍!こぶし魂」の3曲A面。ただPVがYoutube公式で公開されているのは「チョット愚直に!猪突猛進」だけのようです。ただ「桜ナイトフィーバー」は非公式で聴ける場所が存在したので、それと合わせて書いていきます。
 「チョット愚直に〜」はヘンテコな振り付けとガナリを入れる歌い方がひと昔のモーニング娘。を思い出しますが、当時あった問答無用な勢いはまだついてない感じがしますね。「桜ナイトフィーバー」はそれと比べるとメロディーの良さがよく出ていて、ひと足早い春を呼ぶような曲にしっかり仕上がっているように感じました。ルックスと歌唱、ともにバランスの良さを感じさせるのはやはりハロプロならではでしょうか。女性アイドルグループが乱立している中でしっかりこれだけの結果を残す辺り、やはり老舗ブランドは強いです。

3位 RADIO FISH「PERFECT HUMAN」

 逆にこの曲はCDになっていないので、オリコンでは絶対に見えないヒットになりますね。突然3位に初登場したこの曲はオリエンタルラジオが中心となって結成された6人組ダンスグループ。iTunesでは6日連続で1位獲得、勢いに乗ってきたところで来週のMステ出演決定。もしかするとここで大爆発、今年を代表するヒット曲になるかもしれません。楽曲はちょっと懐かしい「江南スタイル」の流れを汲んだダンス・クラブナンバー。確かに武勇伝のネタは相当リズム感があるからこそ成立した代表作ですが、歌の世界でもこれだけのものを作れるのはかなりのもの。ヒットとしてはH jungle with tまでは難しくとも、ザ・ぼんちくらいまでは到達するかもしれません。今後の推移がもっとも注目される楽曲になりそうです。

6位 家入レオ「Hello To The World」

 ドラマ主題歌でもなんでもないシングル曲ですが、この曲すごく良いです。今までの彼女の曲の中でも一番の出来ではないでしょうか。突き抜けるような明るいこのロックナンバーは今までの閉塞感から完全に解き放たれたような雰囲気があります。どうやらプロデュースが多保孝一さんになったみたいですね。良いです。西尾さんよりずっといいと思います。そのままこの人メインでアルバムまでいってほしい勢いです。

18位 久保ユリカ「Lovely Lovely Strawberry」

 オリコン6位、ビルボードのセールス要素16位。ラブライブ!のかよちんこと小泉花陽役でお馴染みの声優・久保ユリカのソロデビューシングル。かわいさの中に自然体を入れたような感じで、いわゆる童顔系・かわいい系の人とはまた違う雰囲気を出していますね。これでμ'sのメンバーは全員ソロ歌手としても活動、かと思いきやミルキィホームズなどでの実績もある徳井青空だけはまだのようで。9人の中では確実にキャリア長い部類なので、そう考えるとかなり意外。

19位 バクステ外神田一丁目「乙女心の鍵」

 オリコン3位、ビルボードのセールス要素9位。通算8枚目のシングルは迫力のあるダンスナンバー。約80名が歌うとなるとやはり勢いもつくものでしょうか。

24位 ケツメイシ「さらば涙」

 3月16日発売のシングル曲がYoutubeでフルコーラス公開になりました。2月17日、この集計週から配信がスタートしたこの曲は自らがオマージュしているかのような「さくら」らしさ全開。したがってものすごく良い曲に仕上がっています。PVの主演は鈴木ちなみ。「さくら」に思い入れがある20代半ば以上なら間違いなく共感できる内容ですが、10代が新しくこの曲を聴くとどういう感想を持つのでしょうか。気になるところです。

25位 i☆Ris「Goin'on」

 オリコン8位、ビルボードのセールス要素17位。今作も声優としてそれぞれのキャラクターも演じているアニメ『プリパラ』のテーマソング。共感系の聴かせるナンバーです。

26位 放課後プリンセス「純白アントワネット」

 オリコン2位、ビルボードのセールス要素14位。メジャーデビュー2枚目のシングル、やや大物アーティストのリリースが少ない週とはいえオリコン週間2位は今後の実績アピールとしておおいに活用されそうです。1コーラス聴く限りでは思ったよりもアーティスティックな印象がありますね。アイドルらしいかわいらしさは勿論ありますが、それだけではないような感じもしました。

29位 765PRO ALLSTARS「Destiny」

 オリコン7位、ビルボードのセールス要素19位。おなじみTHE IDOLM@STER発のユニット。このシリーズからは随分前から毎週のようにCDシングルがリリースされたりして、全く把握しきれない部分もあるのですが…。スマホゲームのCMで中居正広が起用されたことがかなり話題になっていますが、少なくとも音楽面に関して言うとその割に大きく売上がアップした感じではなさそうです。

41位 清水翔太「Damage」

 通算21枚目のシングルは聴かせるバラード。エフェクトは入れない方がいいのではないでしょうか。

45位 ニコル「DON'T STOP」

 元KARAのメンバー・通算2枚目のシングル。ノーマルに明るい曲だからこそ分かる歌唱力の高さ、という感じですね。あとPVをあらためて見ると思いのほか胸が大きい人だなぁと思ってしまいました。

53位 藤原さくら「BABY」

 アルバム『good morning』収録曲、ラジオオンエア5位。肝心のアルバムはオリコン初登場44位であまり売れていないようですが…。このライブ映像で聴いた感じでは、ちょっと懐かしいフォークの香りの心地良さが高ポイント。派手さはあまりないですが、"♪BABY, BABY, BABY〜”というサビのメロディーは思わず口ずさみたくなる魅力に溢れているような感じがします。30代〜40代の男性辺りが一番しっくりくる層になるでしょうか。なお81位にも「さよなら」がランクイン、こちらもラジオオンエアかなり多いようです。

55位 DEEP GIRL「I kill」

 ジャケットだけ見るとヴィジュアル系かと思いきや、6人組アイドルでした。2枚目のシングル、読みは”いきる”だそうです。AメロとBメロがセリフで構成されていてサビがメロディー、歌詞はとんでもなくシリアスな内容です。怖いですね。ただライブだとものすごく化けそうな予感がします。現場を見てみないと判断がつかないタイプかもしれません。

72位 I Don't Like Mondays.「Sorry」

 2014年メジャーデビューのバンド、ラジオオンエアで12位にランクイン。海外の男性ポップスを思わせるような声とサウンドが特徴ですね。日本人にとってセンスが良いと感じさせる要素を音で体現したような楽曲という気がします。ドライブで聴きたくなる楽曲でもあるでしょうか。演奏の凄さよりも雰囲気の良さで評価を上げるタイプという印象で、他の曲も聴いてみたくなる内容です。

84位 クリス・ハート「僕はここで生きていく」

 オリジナルのシングル曲は今作が5枚目。曲は普通のバラードという印象ですが、やっぱりこの美しい声で評価が5割増しくらいになりますね。

88位 天童よしみ「女のあかり」

 イントロでそれだと分かるマイナー調演歌。確かにYoutubeの紹介文でもある通り、天童よしみの曲でこういうテイストは久々のような気がします。少なくとも近年の紅白であまり聴けるタイプの曲でないことは確かです。

93位 大森靖子「愛してる.com」

 出産後初めての新作はアルバムの先行シングル。ひたすら”愛してるよ”のセリフを連発するPVが随分なインパクト。楽曲は歌い方も相まって、ちょっとCharaっぽい感じになった印象もあるのですが。編曲は亀田誠治、ちょっと前なら想像さえもできなかった大物です。でも正統派から最も離れた位置にいると思われる大森靖子の良さを出すにはちょっと違う人選なのかもしれません。ただ歌詞は相変わらず流石。弾き語りで聴くとまた印象は良い方に変わりそうです。

posted by Kersee at 02:44| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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