2016年03月12日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年3月14日付

1位 KAT-TUN「UNLOCK」
 今年のKAT-TUNはCDデビュー10周年、本来なら記念すべき1年になるはずでした。ですが既に「TRAGEDY」1位獲得時に書いた通り、KAT-TUNの新作はこれでしばらくお預けという形になります。今月22日発売のベストアルバム・4月の3大ドームツアーが終わると充電期間に入るKAT-TUN。次にグループとしてお目にかかる時は亀梨和也・上田竜也・中丸雄一のみになります。もっとも最初の9人から現在4人にまでなったNEWSという前例もあります。おそらくファンの支えがあれば今後もグループとしての活躍は十分見込まれるでしょう。なお今回の曲は亀梨主演のNTV系土曜ドラマ『怪盗 山猫』主題歌。この時間帯のタイアップ、しょっちゅう担当しているイメージもありますが実のところは『妖怪人間ベム』の「BIRTH」以来なので4年3ヶ月ぶりと結構久々。

2位 μ's「MOMENT RING」

 μ'sの歴史は2010年8月13日夏コミ限定版として発売された「僕らのLIVE 君とのLIFE」から、オリコン最高位は164位。そこからアニメ化され映画にもなり、ついには紅白出場まで果たしたこのグループはやっぱり”奇跡の軌跡”を辿ったグループなのかなとあらためて感じるわけです。こちらも3月31日と4月1日の東京ドーム公演でファイナルライブが開催されます。解散というわけではないようですが、一旦μ'sとしての活動には一区切りをつけるという形になりそうです。ちなみに実質的な後継作『ラブライブ!サンシャイン!!』は今夏のアニメ化が決定。今後は劇中のグループAqours中心に作品もリリースされる形になるでしょうか。
 今回の楽曲はそういった5年半の歴史を去来させるには十二分過ぎる出来で、愛着のあるラブライバーにとって涙なしには聴くことができない内容だと思います。μ's関連の曲は特にここ数年相当量産されているので必ずしも全てが素晴らしい曲とまでは言えないのですが、ポイントポイントになる楽曲のクオリティは相当なものがあります。この曲は制作者自身のμ'sに対する想いの強さを感じさせる内容に仕上がっていますね。今年の中でも上位に入る楽曲になりそうです。

5位 超新星「Yell」

 K-POPかと思いきやさにあらず、ももクロと同じスターダスト出身の男性アイドルグループ。CX系ドラマ『お義父さんと呼ばせて』主題歌、ちなみに前作も同じ局のドラマ『探偵の探偵』主題歌でした。メンバーは7人組で、それぞれ1号車から7号車までの呼称があるようです。個人的には俳優として、草川拓弥の名前はこれまでに見た記憶があります。
 楽曲はストリングスの音が非常に目立つスケールの大きい内容。嵐の「WISH」に近い部分があるでしょうか。メロディーがハッキリしていて聴きやすく、良い曲だと思います。タイアップの獲得に関しては問題なさそうなので、次はゴールデンの音楽番組にどれだけ出演できるかがポイントになるでしょうか。テレ朝の金曜8時は女性アイドルだと可能ですが、彼らの場合色々と難しい部分もありそうで…。

10位 アフィリア・サーガ「いつか見た虹のその下で」

 16枚目のシングル、オリコンのTOP10入りは2013年11月の「S・M・L☆」以来6作連続。安定しています。今回の楽曲はしっとりとしたメロディーで聴かせる系。こちらもメンバー1人が今春卒業ということなので、歌詞もそれに合わせた内容。やはりアイドルも5年以上活動しているとメンバーが抜けるというパターンが続出しますね…。さみしいものです。

12位 BURNOUT SYNDROMES「FLY HIGH!!」

 オリコンでは20位でしたがビルボードでは思いのほか上位にランクイン。セールス要素12位・ラジオオンエア10位。関西在住のスリーピースバンド、メジャーデビュー作品でこれだけ売れる要因はやはりアニメ『ハイキュー!!セカンドシーズン』OPテーマに起用されたことになるでしょう。流石ソニーです。でも実際こういう躍動感のあるスポーツのアニメにはピッタリの楽曲ですね。”飛べ FLY”という言葉が印象的なサビとストレートな演奏が耳に残ります。ボーカルの声質は熱いというわけでも爽やかというわけでもなく、まさにその中間。意外とありそうでなさそうな声質のように思えます。やはり目指すはFLOW・SPYAIR路線になるのでしょうか。注目したいところです。

14位 EXILE ATSUSHI+AI「No more」

 CX系ドラマ『ナオミとカナコ』主題歌。CDリリースは3月9日発売ですが、ひと足早く配信は開始されています。今週分集計のレコチョクランキングは週間1位、ビルボードのセールス要素では配信だけで9位につけています。来週はもっと上位に入ること確実でしょう。楽曲は平成以降続くJ-POPの良い要素をそのまま引き継いだような美しいデュエットバラード。この2人のデュエットは昨年の「Be Brave」以来2年連続3度目。

19位 DOES「KNOW KNOW KNOW」

 「修羅」「曇天」「バクチ・ダンサー」に続く銀魂タイアップ。OPテーマ担当は「曇天」以来7年半ぶり。歌謡曲とロックを混ぜ合わせたサウンドは懐かしさと郷愁を誘います。メンバーが40代に近くなったことで、「バクチ・ダンサー」以上に雰囲気が出ているサウンドになっているようにも感じますね。

22位 二宮飛鳥(青木志貴)「共鳴世界の存在論」
26位 大槻 唯(山下七海)「Radio Happy」
29位 五十嵐響子(種崎敦美)「恋のHamburg♪」
30位 相葉夕美(木村珠莉)「lilac time」
36位 中野有香(下地紫野)「恋色エナジー」





 アイマスから5作同時発売、そのまま5作同時ランクイン。ビルボードだからこの順位なんですが、これがオリコンだと7位〜11位を占めますからね。キャラソンナンバーはこの5作が41〜45になるようです。おそらくはこの5人の人気の違いが順位に表れているのだと思いますが、ゲームをプレイしていない立場だとサッパリ分かりません。ちなみにYoutubeの再生回数は二宮飛鳥より大槻唯の方が多いようです。ジャケットを見ても分かる通り、他の4人がアイドルアイドルっぽいのに対して二宮飛鳥だけちょっとクール系、そこが高順位の理由なのかもしれません。

24位 山崎まさよし「空へ」

 早いもので山崎まさよしもデビュー21周年。今作はスキマスイッチ、秦基博に続いて3作目となるドラえもんタイアップ、『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』主題歌。スケールの大きいバラード。山崎さんのバラードの名曲は過去にも多くありますが、どちらかと言うとフォーク色の強い物静かなイメージ。ですのでこれだけストリングス全開で爽やかに歌い上げるタイプの楽曲は逆に新鮮に聴こえます。

25位 己龍「彩」

 通算14枚目、この4年はインディーズCDランキングだと必ず1位に入っているヴィジュアル系バンド。地味に昨年の「九尾」はロングセラーになっています。
 良いですね。メロディーと歌詞は思いっきり日本調なのに間奏はヘドバン必須のデスメタル。こういうギャップは私、大好きです。よくよく考えればヴィジュアル系というもの自体が日本特有の形態、そう考えると今日本らしさを感じさせるジャンルは演歌よりむしろこっちなのかもしれません。

39位 ミソッカス「マッドシュリンプス」

 2014年7月リリースのミニアルバム『統一された混沌』収録曲、今回はフルアルバム『追撃のフォークロア』収録曲としてランクイン。ギターとキーボードの速弾きと早口の譜割りは、さながらロックに特化したゲスの極み乙女。あるいは少し硬派なKEYTALKといったところでしょうか。どことなくきらびやかで華やかな印象もあり、少なくとも他のロックバンドとは違う雰囲気が出ている印象があります。今週のラジオオンエア1位はこの曲でした。面白いです。チェックし甲斐がありそうです。

40位 藍井エイル「アクセンティア」

 今作はアニメでなくゲームソフト『デジモンワールド-next 0rder-』のタイアップ。となるとヒットという意味では少し不利になるでしょうか。楽曲は「コバルト・スカイ」「シリウス」「ツナガルオモイ」系統の王道爽やか系。非常に高いクオリティと素晴らしい歌声は今年も変わりないようです。

45位 でんぱ組.inc「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」

 3ヶ月連続配信リリースの第3弾。今作は畑亜貴作詞、玉屋2060%作曲のゴールデンコンビ。ですので当然のように名曲になります。非常に速いBPMながらメリハリもしっかり、春という季節感は「サクラあっぱれーしょん」と比較しても全くの互角。早くアルバムが出てほしいと過去2作で書いていましたが4月27日発売が決定しました。今作も非常に楽しみな作品になりそうです。

47位 乙女新党「雨と涙と乙女とたい焼き」

 すごいタイトルです。誰が作詞したのかと思ったらなんと元チャットモンチー・ドラムの高橋久美子。作曲も元BEAT CRUSADERSのヒダカトオルこと日高央。ものすごく豪華な組み合わせです。振付も竹中夏海。力入ってますね。
 雨という憂鬱な天気でも前向きにやっていこうというテーマの歌詞、ベテランならではの巧いメロディーにラップも入れるというオツな構成、そしてメンバーの歌唱もそれぞれかわいさ・うまさ・個性の三要素がしっかり揃っているなかなかの実力派。良いです。今年注目のアイドルとしてピックアップすべき存在ではないでしょうか。

48位 Silent Siren「チェリボム」

 アルバム『S』はオリコン週間3位にランクインしました。そのリード曲のPVは1月14日から公開、かなり早いですが再生回数はもう88万、相当な数になっています。先行シングル「alarm」を既に上回っていますね。かわいいすぅの歌声についつい注目したくなりますが、個人的にはイントロからベースの演奏がものすごい聴きどころになっています。4分12秒の再生時間ですが、演奏といい譜割りといいPVといい、恐ろしく濃い内容ですね。前回のアルバム『サイレントサイレン』も名作でしたが、この曲と既に発表されたシングル曲と合わせて考えると軽くその内容を超えそうですね。場合によっては今年トップレベルの作品になるかもしれません。

54位 HOWL BE QUIET「MONSTER WORLD」

 ピアノ演奏が基調になっているロックバンド4人組。音の雰囲気はWEAVERに近いですが、ルックスは女子好みの爽やかイケメン系。リリースは3月9日でセールスの集計は次週ですが、全国のラジオ局でパワープレイになっていることでラジオオンエア4位、それでランクインしている形になります。

55位 Swimy「あっちむいて」

 ソニーの新人バンド、銀魂エンディングテーマ。男性2人・女性2人の編成でボーカルもデュエット構成。サビのキャッチーさとサウンドの爽やかさが大変に分かりやすい楽曲ですね。聴けば聴くほど面白いと感じさせる内容だと思います。音楽としては基本に忠実なバンドロックといったところでしょうか。次作がどういったサウンドになるのかが、これまた気になる形になります。

57位 Perfume「FLASH」

 上下2部作で公開される映画『ちはやふる』主題歌、3月16日先行配信で4月発売のアルバムにも収録される楽曲になります。まずは新曲解禁という形でラジオオンエア11位にランクイン。Perfumeのアーティストチャンネルではなく東宝MOVIEチャンネルで、映画の宣伝という形でYoutubeでは先行公開。今まで以上に一つ一つの言葉がはっきり聴こえるように感じるのと、地味に”ちはやふる”のフレーズが歌詞に組み込まれているのがとりあえずのポイントになるでしょうか。

67位 SCANDAL「LOVE ME DO」

 SCANDALとサイサイのビルボードでの差はそのままラジオオンエアが高いか低いかという形のみ。アルバムはオリコンで見る限り、サイサイよりSCANDALの方がまだヒットしているようです。やはりここは先輩のキャリアと意地が勝ったという形なんでしょうか。この曲はアルバム『YELLOW』収録曲。これまた公式チャンネルではなくタイアップ先のブルボンでオフィシャル公開という形。ポイントポイントで叩かれるドラムのリズムが心地良い曲ですが、PVを見るとまた4人のメイクが随分変わっているのが気になりました。活動10年間の写真を並べてみたいところです。

69位 GENERATIONS from EXILE TRIBE 「Rainy Room」

 今週のオリコン週間アルバム1位はGENERATIONSの『SPEEDSTER』でした。このアルバムに収録されている楽曲です。三代目J Soul Brothersが歌う予定だったのがこっちに回ってきた、という感じの正統派バラードですね(まあ作詞している人がそもそも同じなんですが)。GENERATIONSという単位で聴くと新鮮なテイストです。

75位 Charisma.com「サプリミナル・ダイエット」

 いやぁこれは凄いですね。サプリダイエットをテーマにしたダンスミュージック、PVと合わせてみると武富士のCMを見ているかのようです。この映像、探せばどこかにサブリミナル効果が入っているシーンもあるのではないでしょうか。1回聴いたらこれ100%の確率で憶えますね。ものすごくクセになります。というか反則技に近いです。ちなみにこれはシングルではなくミニアルバム『愛泥C』収録曲、ラジオオンエア8位。なお2月19日にこれでMステ出演済。あまりにも面白いので、個人的にはすごく売れて欲しいです。

78位 ミライスカート「千年少女〜Tin Ton de Schon〜」

 今作がメジャー2ndシングル。速いBPMとテクノ色強い編曲が心地良く、耳に残ります。今風というより2000年くらいのテイストで、未来っぽいように聴こえるようで全然未来じゃないような気がする所が面白いです。木村由姫辺りが歌っていそうで、パラパラを踊りたくなりますね。



posted by Kersee at 03:03| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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