2016年03月19日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年3月21日付

1位 AKB48「君はメロディー」

 オリコンでは123万枚、相変わらずものすごい数字を叩き出しています。商法でいうとカップリング違いの5種、その中には新生NGT48の楽曲や乃木坂AKBのコラボも有り、特典はイベント参加券とメンバーの生写真27種類。ファンだったら5枚買うのは当然で、生写真まで欲張ると何枚買えばいいのか分かりません。大変です。ちなみに配信の方は最新のレコチョク週間で9位、今日のiTunesデイリーは30位台でした。CHART insightによると当然ながらセールス9割以上、CDリッピングも1位にはなりますが割合としては1%〜2%くらいでしょうか。まあそれだけ多くの枚数が売られたわけです。
 楽曲は今回メジャーデビュー10周年ということで、前田敦子・大島優子・篠田麻里子・板野友美といった卒業メンバーも加わっています。PVのモチーフは大奥、監督は「ヘビーローテーション」「さよならクロール」なども手掛けた蜷川実花。大変豪華です。ここ最近AKBは卒業メンバーに頼りすぎという話もあって、まあ私もそう思う部分はありますが曲は良いです。何と言いますか、日本人が聴く音楽はメロディー重視で、その良さをあらためて最大限に出したという感じがしますね。作っている曲の量があまりにも多い秋元先生ですが、力を入れるべき所ではものすごくプロフェッショナルな仕事をするのも彼の特色。この曲もプロの仕事を存分に見せている楽曲と言えるのではないでしょうか。

2位 aiko「もっと」

 発売前からラジオオンエアやTwitterなどでランクインしていましたが、CD発売をもって満を持して2位にランクイン。セールス要素は5位ですがオリコンCDシングルとCDリッピングは3位、その他ラジオオンエアやTwitterでも引き続き上位につけています。
 今回はTBS系ドラマ『ダメな私に恋してください』主題歌。PVは東京都港区の海岸でピアノを弾きながら歌うという形。スケール大きいです。楽曲は三拍子で、いつもよりゆったりなテンポのaiko節。相変わらず彼女くらいの歌唱力がないと美しい形にならない難曲です。今回はリズムを掴むのがいつも以上に難易度高いですね。クオリティに関してはもう高値安定というところでしょうか。こんな調子で来年メジャーデビュー20年目ですからね。恐ろしいです。

3位 カントリー・ガールズ「ブギウギLOVE」

 CDセールスはaikoより上ですがラジオオンエアなど他の要素は大差で及ばず、そこが総合ランキングにも結果として表れる形になりました。ももち率いる新生カントリー・ガールズ通算3枚目のシングルになります。
 曲はもうタイトルが示す通り、ブギのテイストが心地良いダンスナンバー。昨年末からのJ-ROCK方面の流行を少し取り入れている印象もあります。やっぱりカッコ良いですね。その要因にメンバーの音楽的素養の高さがあるんじゃないかと感じました。実際の所は分かりませんが、これをカッコ良く決めるのは相当実力がないと出来ないような気がします。あと”聖母”を”マリア”と読ませる歌詞がちょっとだけ気になりました。やっぱり個人的に”聖母”は”マドンナ”と読みたい人なので…。

5位 レミオロメン「3月9日」

 集計期間がちょうど今週は3月9日から始まるということで、ランクインするのは自然ですがそれにしてもえらく高順位です。セールス要素18位、さすがにCDはほとんどないと思いますが配信だけでも随分な数値です。ラジオオンエア3位、Twitter反響2位というところが凄いですね。本当に3月9日だからTwitterでネタにした人がものすごく多そうです。まあ私もそっちの方でピックアップしましたが…。ちなみに発売は2004年、今年でちょうどひと昔前。当時中高生だった人は20代後半で結婚する人も多くいる年代、今の中高生は当時物心がついているかどうかという頃。本当に月日が経つのは早いものです。

6位 BLUE ENCOUNT「Survivor」

 早くも今年2枚目のシングル、今回は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』オープニングテーマというこのバンドを認知してもらうには打ってつけの強力タイアップ。現状彼らのツアーはライブハウスメインですが、来年の今頃はZeppツアーかホールツアーに移行しても不思議ではない勢いです。
 速いBPMに刻まれるドラムの細かい刻み、ですがそこに乗せられるAメロは案外長音符メイン。そのギャップも良し、サビのメロディーもキャッチーで良し。2番Bメロはラップ調の早口で、全体的にかなり濃い出来になっています。そして何より聴いていてもPVで見てもものすごくカッコ良いです。間違いなく彼らの代表曲になりますね。そこにはアーティストとしての勢いも感じます。キューンレコードなので現状アニメタイアップ獲得で認知度を高めてる段階ですが、最終的には少なくとも武道館大入り満員くらいまではいきそうですね。

7位 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE「Feel So Alive」

 今やEXILEのピーク時以上の人気になっていると言っていいかもしれないですね。Twitter反響度1位・Youtube再生回数1位で総合7位にまで入るのははっきり言ってものすごいことだと思います。ドキュメンタリー映画も4週連続で動員数TOP10入りでしたからねぇ。
 EDM全開のダンスナンバーですが、BIGBANGを彷彿とさせるラップが入るのは三代目にとって言うと新しい試みかもしれないですね。まあでもこれは何より音が凄いです。高音質・大音量で聴けば100%の確率で圧倒されてひれ伏さざるを得ないサウンドではないでしょうか。今作は3月30日のアルバム『THE JSB LEGACY』のトップを飾る楽曲、この勢いの中でそのまま突っ走ることが出来るアルバムになればこれまでのLDH系列ブッチギリの名盤にもなりそうですが、どうなるでしょうか。

9位 ONE OK ROCK「Always coming back」

 ドコモのCMで使われる新しい楽曲が11日に配信開始。セールス要素6位、Twitter反響度は17位になっています。気がつけばドコモには欠かせない存在になってきました。CD化はまだ当面先でしょうか。ちなみにライブドキュメンタリーのDVD発売が公式ではアナウンスされています。

11位 高橋 優「さくらのうた」

 今回はストリングス全開の大作バラード。こういうノーマルに良さを感じる曲は、高橋優だとかなり久しぶりなような気がします。これが今後主流になると個人的にう〜ん、という印象ですが、たまにはこういうのも良いと思わせるには十二分の内容ですね。歌詞の良さは相変わらず、おそらく気がつけば今年も繰り返し聴く回数は多くなっていそうな予感はします。

12位 アルスマグナ「マシュマロ」

 昨年デビューした男性アイドルユニット、通算4枚目のシングル。発祥はニコ動らしいです。センターの人の赤髪と左頬のバンドエイドが妙に気になりますね。曲調はバラード。マシュマロを頬張っている君が好き、という内容のラブソングです。オリコンランキング4位・セールス要素8位・Twitter反響度47位でそれ以外CDリッピング等は圏外。一定の人気は既に得ているようですが、ファン以外への認知度はやはりまだまだと言ったところでしょうか。

30位 Kiroro「Best Friend」

 この曲も15年前のヒット曲ですが急にランクアップ。3月12日公開のピクサー新作映画『アーロと少年』日本版エンドソングに指名されたことに伴い新たに再レコーディングされたようです。ラジオオンエア10位、おそらく配信でしょうかセールス要素も29位にランクインしています。
 15年前のこの曲といえば何と言ってもNHKの連続テレビ小説『ちゅらさん』ですが、数年後になると『アーロと少年』のテーマ曲として認知する人の方が多くなるのかもしれません。少し複雑な気もしますが、時を経てもこうやって大型タイアップに選ばれるのは素晴らしいことだと思います。「長い間」「未来へ」「Best Friend」、この3曲は100年経っても童謡として日本中で歌われそうな勢いですね。

34位 ベリーグッドマン「ありがとう〜旅立ちの声〜」

 この春の季節にピッタリな感謝ソング。PVにはたむらけんじが出演しています。セールス要素は98位でイマイチですが、ラジオオンエアは8位。男性3人のハーモニーというより、温かさで聴かせるようなバラードは10年くらい前の着うた系あるいは「純恋歌」辺りに近い部分を感じます。レーベルはユニバーサルミュージック、確かにここが凄く好みそうなアーティストという印象もありますね。

44位 RADWIMPS「春灯」

 東日本大震災以降1年に1回この時期、RADWIMPSはYoutube限定で毎年新曲を公開しています。5年前のあの日何をしていたかという皆さんから送られたメッセージがそのままPVになっています。オフィシャルには野田洋次郎のメッセージも書かれているので、それと合わせて見てもらいたいと思います。曲の感想をここで書くのは控えます。ただこの試みは大変素晴らしいことですね。

49位 青山☆聖ハチャメチャハイスクール「メチャハイの天地創造」
 オリコン11位でビルボード49位、まあファン以外誰も知らないという状況と言って良さそうです。新曲のPVくらいアップした方がいいと思うのですが…(昨年の「BEYOND THE DARKNESS」はフル公開されていたのですが)。ちなみに今回なんと新垣隆がプロデュースしているのだとか。ライブ映像がアップされているのでそこに混じっているとは思うのですが…。

58位 sumika「Lovers」

 オリコン15位、こちらも認知度はまだまだでしょうか。ただ曲はなかなか。カントリーの色を感じさせるバンドは最近あまりいないので、貴重だと思います。声質は星野源に近い素朴さがあります。そこそこのポップさもあり、単純に聴いていて楽しいです。なぜラジオオンエアのランキングに全然入っていないのでしょうか。とても不思議です。
 レーベルはmini muff records内の[NOiD]レーベル、となるとインディーズですね。これでオリコン15位までいくとしたら相当な実力の持ち主だと思います。現に過去曲だと「ふっかつのじゅもん」が再生回数100万回超でかなりのもの。今後注目する必要ありそうですね。

59位 夜の本気ダンス「Crazy Dancer」

 メジャー1stアルバム『DANCEABLE』からのリード曲、業界注目度は非常に高く7位にランクイン。昨年のアルバム『By My Side』は先日のCDショップ大賞で関西ブロック賞受賞、今もっとも注目すべき立ち位置になりました。
 クセのあるコード進行とノリの良いBPMで聴く者を踊らせる演奏はまさにフェス向き。100%の確率で盛り上がる曲だと思います。今後注目すべきはそれ以外の楽曲、特に4つ打ちリズムでない曲がどういった内容になるかでしょうか。

78位 徳永英明「君がくれるもの」

 テレ朝系ドラマ『科捜研の女』主題歌。オリコンでは14位ですが…。確かに本来のファン層を考えると配信の購入は少なそうですし、ラジオオンエアも大ベテランなのであまり多くはならなくなりそうですが。
 今年は記念すべきデビュー30周年ですが先日入退院が発表されました。15年前にもやもや病で長い活動休止もあって今も後遺症があるらしいのですが、本人のブログによると再発したというわけではないようです。いずれにしてもこの人の歌声は芸術なので、あらためて長い活躍を期待したいところです。なお楽曲は彼らしい聴かせるバラードです。

93位 MONKEY MAJIK「Delicious」

 MONKEY MAJIKもメジャーデビュー10周年。アルバム『southview』が3月9日に発売されましたがこの曲はリードナンバー。もうほとんど洋楽と言っても差し支えない小気味良いポップサウンドですが、なぜかPVはスーパージョッキーみたいなセットでエアロビダンス。なお先週武富士ダンサーズのCharisma.com「サプリミナル・ダイエット」を紹介しましたが今週94位です。この順位でこういうテイストのPVが並ぶのは、本当に偶然なんでしょうか。


posted by Kersee at 01:23| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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