2016年04月13日

ももいろクローバーZ『AMARANTHUS』『白金の夜明け』

AMARANTHUS【初回限定盤(CD+Blu-ray)】 - ももいろクローバーZ
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【Amazon.co.jp限定】AMARANTHUS【通常盤】(トレカ付) - ももいろクローバーZ
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白金の夜明け【初回限定盤(CD+Blu-ray)】 - ももいろクローバーZ
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白金の夜明け【通常盤】 - ももいろクローバーZ
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(楽曲レビュー・AMARANTHUS)
1.embryo -prologue-
 胎動をイメージしたようなオープニングナンバー。やはりスケール大きいです。

2.WE ARE BORN
 いきなりの”オギャー”というところにももクロらしさを強く感じると言うべきでしょうか。誕生をイメージした楽曲は全体的に大変ドラマティックな雰囲気。”ももクロのカッコ良さ”を余すことなく伝えていると思います。力作。

3.モノクロデッサン
 ピアノのみ演奏の歌い出しは今までにないももクロの表現で、アルバム実質2トラック目ということもあってかなりビックリ。楽曲は全体としてほのぼの聴かせる美メロのポップス。メロディーよりもそれぞれのソロパートで色が出てくる歌詞が何よりも良いです。この曲も明確なテーマが非常に分かりやすく表れていて、大変素晴らしいですね。

4.ゴリラパンチ
 こういうタイトル・雰囲気の曲をアイドルで歌うのは昔も今も彼女たちくらいしかいないでしょうか。有安杏果のボーカルがこれまでになくインパクトを放っている楽曲。なお作詞はSEX MACHINEGUNSのANCHANG。

5.武陵桃源なかよし物語
 Zがつく前は当然のごとくという勢いでしたが、今となってはリアルに前作『5TH DIMENSION』の「灰とダイヤモンド」以来3年ぶりとなる前山田健一提供曲。そのブランクを歌詞に表したかのような仲直りをテーマにした内容。聴き終わった時には”色々あったけど、なんだかんだで良かった良かった”という気持ちになる楽曲です。

6.勝手に君に
 アリーナ会場で風船が舞いゴンドラに乗って歌う姿が容易に思い浮かぶ、スケールの大きい応援ソング。「走れ!」っぽいなぁと感じたものですが、実際これは昨年の田中将大投手の入場曲だったそうな。

7.青春賦
 昨年3月リリースのシングル表題曲。メンバー主演の映画『幕が上がる』主題歌になった、青春バラード。

8.サボテンとリボン
 管楽器の音が彩りを添える行進曲調の内容。ラップを基調としたメロディー・歌詞も明るめ。

9.デモンストレーション
 清竜人提供曲。自分がこれまでやってきたことが間違っていないかをガリレオに尋ねる、宇宙規模の内容。メロディーと構成はもう竜人節と命名したい心境になる、スケールとダイナミックが両立したものになっています。

10.仏桑花
 なんとさだまさし楽曲提供。イメージは「案山子」と「秋桜」の間に生まれた「仏桑花」みたいな、両親への感謝を切々と丁寧に歌った内容。

11.泣いてもいいんだよ
 中島みゆき提供曲。両者に提供を受けた歌手は過去にも研ナオコや小林幸子など複数いますが、同じアルバムに続けて入るのは過去になかったのではないでしょうか。一昨年5月リリースのシングル表題曲。

12.Guns N' Diamond
 「泣いてもいいんだよ」の後に”負けっぱなしで終わらない”という歌詞が入るのが良いですね。全体的にシリアスなテイストですが、ラストで急にエンディングテーマ的な感じになる急展開もももクロならでは。

13.バイバイでさようなら
 穏やかで優しいメロディーと歌声のバックにある断末魔的な男性コーラスが異彩を放ちます。”明るい最期”がテーマになっていると言えるでしょうか。

14.HAPPY Re:BIRTHDAY
 生から死をテーマにしたのがこのアルバム、ラストは輪廻になります。「Z女戦争」以来の約4年ぶりティカ・α(やくしまるえつこ)提供曲。

(楽曲レビュー・白金の夜明け)
1.個のA、始まりのZ-prologue-
 かなり荘厳かつ幻想的な雰囲気で始まるオープニングナンバー。

2.桃源郷
 SF色強めの、良い夢をイメージしたような作品。Bメロのセリフパートが核になっています。

3.白金の夜明け
 ”孤独から生まれ変わろう”というメッセージ性を込めた6分近い長尺バラード。打ち込みにストリングスが入る構成。

4.マホロバケーション
 現世から現世にないお祭りをイメージしたような盛り上げソング。地味に難しいベースラインが大きな聴きどころ。ちなみにこの曲のベースを弾いているのはハマ・オカモト、ドラムはピエール中野。豪華と実力を兼ね備えた組み合わせです。

5.夢の浮世に咲いてみな
 昨年1月リリースの表題曲。KISSとのコラボ作品。文字通り夢のようなコラボですが、歌っている夢の内容はどちらかと言うとやはり悪夢になるような、そうでもないような。

6.ROCK THE BOAT
 この曲も外国曲。作曲した人はなんとAdeleの「Hello」を手掛けたのだとか。不穏な空気に支配された雰囲気はアイドルに歌わせる楽曲には全く思えないですが、そこがまたなんともももクロらしいと言える部分もあります。

7.希望の向こうへ
 生音メインで聴かせるバラード。これまでのどの曲、「青春賦」以上にバラードらしいバラードです。

8.カントリーローズ−時の旅人−
 ORANGE RANGEのNAOTO楽曲提供曲。でんぱ組.incの「NEO JAPONISM」もそうですが、この曲もリズミカルなメロディーが理屈抜きに楽しいです。ただテーマはでんぱと比べると、ちょっと大きくなっているようですが。

9.イマジネーション
 清竜人提供曲。上述した「デモンストレーション」とリンクしています。単体で聴くと、でんぱ組.incに提供する予定の曲をこちらに移したという感じもありますが。いや元々はむしろ清竜人25なのかもしれませんが。

10.MOON PRIDE
 Revo提供曲。セーラームーン。一昨年7月のシングル表題曲。

11.『Z』の誓い
 ドラゴンボール。昨年4月のシングル表題曲。そういえば昨年の秋にParty RocketsがParty Rockets GTに改名しましたね。

12.愛を継ぐもの
 「武陵桃源なかよし物語」同様、こちらも前山田健一提供曲。歴史の偉人まで引用するスケールの大きさは、やはりヒャダインならではといった趣で期待を裏切りません。

13.もっ黒ニナル果て
 所謂ももクロラップ。これよりヒップホップしているアイドルはいまやlyrical schoolくらいでしょうか。

14.桃色空
 ラストはまさかの堂本剛楽曲提供。ファンクの要素も入れた大人な作風は、まさに彼が書く楽曲そのもの。ももクロで言うとやはり新境地。後味よくこのアルバムのラストとして、うまくハマっている印象です。


(総評)
 2枚ともコンセプトがはっきりしているとともに、それに見合った楽曲と力の入り方がすごく伝わってくる名盤ですが、2枚通して聴くと大変ボリューミー。聴き終わった頃には3枚分か4枚分くらいの感触もあって、正直それが大きな長所であるとともに短所にも成り得てしまうような。そんな印象を持ったアルバムでした。
 『バトル アンド ロマンス』が勢いをつけた作品、『5TH DIMENSION』がその勢いの真っ只中で発表された作品とするならば、今回の2枚は勢いの先の高みから出された作品と言えるでしょうか。『AMARANTHUS』が生と死、『白金の夜明け』が夢をテーマにした作品とのことですが、すなわちそれは天空から下界を見下ろしたような。そういう位置づけと考えて良いと思います。提供する制作陣も大変豪華で、ハズレ曲も全くなし。出来としては1stや2ndと比べても遜色ないくらいです。ただ当時と今では立ち位置と勢いが違い過ぎるといいますか、ややもすると逆になっているというべきでしょうか。一応チャートでは2枚同時1位・2位を記録したものの話題性は過去2枚と比べると少ないような印象がありました。今多く感想が寄せられているPerfumeやBABYMETALのアルバムと比べると確実に目立ってなかったような気がします。1stや2ndの頃に絶賛のレビューが大変多く見受けられたのと比べると…、という思いにもかられる部分があります。
 初めて西宮ガーデンズで彼女たちを見たのはもう5年前になります。その時15歳の誕生日を迎えたあーりんが今年20歳を迎えることに、5年の月日を感じさせずにはいられません。当時の記事、この激しい振り付けは5年は出来るとしても10年後はどうか、5年でどれだけ伝説を残せるかと書きましたが、振り返るともうこの5年であらかたの伝説は出尽くした感があります。今年はドームツアー、今後は海外進出を視野に入れるという記事もありましたが、BABYMETALが大きな成果を残した後と考えるとちょっと後手感もあります。これは女性アイドルで常に先をいく活動を残していたももいろクローバーZにとってかなり厳しい状況だと思いますが…。ただやはりももクロは女子アイドルグループの中でパイオニアとも言える存在、現在数多いる女性アイドルグループはももクロがヒットしなければ存在していなかったグループもかなりいたと思われます。PASSPO☆の時にも感じましたが、それ以上に今後は意地を見せる形になると思います。ただ楽曲とライブパフォーマンスに現状裏切りはありません。現場も昨年イナズマで見た時はまだまだ大盛況でした。今後はどこまでいくことが出来るか、これまでとはちょっと違う形で注視していくことになりそうです。





posted by Kersee at 02:33| Comment(0) | アルバムレビュー(アイドル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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