2016年04月22日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年4月25日付

1位 HKT48「74億分の1の君へ」

 世界人口、私が中学生くらいの頃は60億人くらいでしたが発展途上国なるとまだまだ人口は増加傾向。2015年現在の人口が約73.5億人だそうです。となると今頃は74億人が相場、ということなんでしょうか。というわけで今回のHKT48のシングルは74億人の中からあなたと一緒に人生を歩むことが出来てとても嬉しいというウエディングソング。歌詞の世界観は2016年どころか20世紀、ヘタすると昭和で止まっている感がなきにしもあらずですが、やっぱり言われた方とすれば嬉しいものなのでしょう。セールス・CDリッピングともに安定の1位という形でした。

3位 宇多田ヒカル「花束を君に」
5位 宇多田ヒカル「真夏の通り雨」
 「桜流し」以来3年半ぶり、本当に待ちに待った新曲が4月15日に配信されました。「花束を君に」はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』主題歌、「真夏の通り雨」はNTV『NEWS ZERO』テーマソングになっています。ちなみにCDシングル・オリジナルアルバムは「Prisoner Of Love」『HEART STATION』が今のところ最後、これが2008年。もうこんなに時間が経ってしまっているのかという印象で、驚きです。アラサー以上なら彼女の凄さはリアルタイムで当然のように感じているものですが、もしかすると10代にとっては彼女自体よく分からない存在になってきているのかもしれません。
 「花束を君に」は聴く人を包み込んでくれそうな優しい言葉と歌声が耳に残る曲。元々上手いからこそ幅広い表現が出来るのか、あるいはフレーズに込められた気持ちが普段より入っていることに上手さが加わったからなのか、とにかくこの曲は内容よりも歌声の良さが特に耳に残りました。一方の「真夏の通り雨」は”陽”のイメージがある「花束を君に」と比べるとやや”陰”のイメージ。ただひと昔くらい前だとかなり多くの音を加えていたであろう編曲は、ピアノ中心にかなりシンプル。曲が進むにつれて少しずつ音の種類は増えていますが、それでも歌声を前面に出す編曲にブレはありません。唯一ラスト1分のリフレインが以前の彼女の楽曲らしいと感じた部分でしょうか。
 2曲通して聴いて感じたことは、”音楽”以上に”歌””言葉”に重点を置いた楽曲だということ。デビューから約10年の間、特に後半は実験的要素を相当に盛り込んだ部分もありましたがここにきて原点回帰、でもその原点に新鮮さがあるという趣があるような気もしました。いずれにしても流石、という言葉をあらためて感じさせる2曲で、この後の作品にも大きく期待が持てる作品でもあります。配信のみですがセールス要素はそれぞれ2位・4位。ネームバリユー・期待度・そして楽曲の素晴らしさ。この2曲は全てを兼ね備えた内容になっています。

8位 ケツメイシ「友よ〜この先もずっと」

 クレヨンしんちゃん映画版の主題歌ですが、PVはなぜかダチョウ倶楽部を全面フューチャー。やってることは例のごとくなんですが、昔の写真とこの曲の歌詞を重ねるとちょっと感動的な映像になります。すごく卑怯だと思います。楽曲は先月の「さらば涙」と同じく、この曲も見事な名曲。今年はメジャーデビュー15周年ということで、いつも以上に力を入れている感じがしますね。まだ今週の時点ではCDセールスが計上されていないですが、それだけに支持の高さがうかがえます。

11位 KEYTALK「HELLO WONDERLAND」

 ツインボーカル・ノリの良いリズムはついつい踊りたくなりますが、KEYTALKのツボはメロディーラインの素晴らしさだと思っています。この曲はまさにKEYTALKここにあり!と言いたくなる王道ですね。今年も間違いなく各地のロックフェスを沸かすことになりそうです。オリコン13位・セールス要素は31位ですがCDリッピング11位・ラジオ8位。この辺りは流石といったところでしょうか。

13位 GRANRODEO「TRASH CANDY」

 アニメ『文豪ストレイドッグス』OPテーマ。オリコン9位・セールス要素11位。ただ声優系だとラジオオンエアで圏外になるのは不利です。配信はKEYTALKより圧倒的に多そうな状況ですが。ギターメインに、安定のカッコ良いバンドサウンドを聴かせています。

17位 CHiCO with HoneyWorks「恋色に咲け」

 映画『ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会〜』オープニングテーマ。Youtubeの要素33位ですが再生回数は今日の時点で約200万。KEYTALKが約45万と考えるとやはり多いです。このグループのPVは少女漫画風の作品が特徴、楽曲よりむしろこちらがメインになっているほどですね。最近のボカロ音楽は分からないですが、supercell以来連綿と続くボカロ発の流れを一番受け継いでいるのがこのグループなのかな、という気はしてます。

18位 DOBERMAN INFINITY「いつか」

 LDH所属のボーカルグループ、今作が3rdシングル。オリコンでは2位でしたがビルボードのセールス要素は29位。ラジオオンエアは9位でしたが。ライブ会場限定盤があるようですが、もしかするとオリコンでは計上されてこちらでは計上されない、ということなのでしょうか。
 他のLDHグループと比べると、ヒップホップ色が強いのが彼らの個性になるでしょうか。”未来の自分”から”今の自分”へのメッセージソング、なんだそうです。確かにそんな印象の歌詞ですね。

20位 たこやきレインボー「ナナイロダンス」

 ももクロ、エビ中、しゃちほこに続く大阪発のダスト系アイドル。待望というよりようやく、やっとメジャーデビューという印象が強いです。正直に申し上げると2年くらい遅かったような気がしてならないのですが。
 BiSでお馴染みの松隈ケンタの楽曲提供。よく言うと王道といったところですが、ちょっと無難な曲に抑えたかなという印象もあります。サビの振り付けは良い意味でおかしいですが、やっぱりもう少しを期待したくなってしまいますね。オリコン7位・セールス要素12位、ただそれよりTwitterで38位止まりという面が個人的にちょっと気がかり。

21位 原駅ステージA「Rockstar」

 たこ虹はエイベックスですが、このグループもエイベックス(レーベルはSONIC GROOVE)からデビュー。こちらはキレのあるダンスでカッコ良く魅せるタイプのアイドルのようです。これは原宿駅前ステージでパフォーマンスしている”原宿駅前パーティーズ”の面々で、そこから原駅ステージAとふわふわに分かれて活動しているのだとか。オリコン5位・セールス要素13位。ちなみにもう1曲はふわふわが歌う「フワフワSugar Love」、こちらは文字通りとてもふわふわなアイドルソングのようで、86位にランクインしてます。

30位 水瀬いのり「harmony ribbon」

 2ndシングルですが、3年前には「暦の上ではディセンバー」をベイビーレイズと一緒に歌っています。『あまちゃん』でも成田りな役として登場していましたね。この3年間ですっかり声優としてメイン格になっていて、昨年は『心が叫びたがってるんだ。』主役・成瀬順を演じています。
 楽曲は落ち着いたバンド演奏にストリングスが彩りを添える正統派ポップス。声の伸ばしに声優だけでなく、歌手としての実力を感じさせます。高音中心で構成されたブリッジや裏声を駆使するラストもなかなかのもので、こういう曲だからこそ彼女の声の素晴らしさを堪能出来る典型的な内容になっていますね。オリコン10位、ビルボードではまだこの順位ですがそのうち上がってくるのではないでしょうか。女性声優歌手は水樹奈々・堀江由衣・田村ゆかりで上が完全につかえている状態ですが、風穴を開けるとしたらこの人ではないかという予感はあります。

34位 聖飢魔U「荒涼たる新世界」
 アニメ『テラフォーマーズ リベンジ』オープニングテーマ。シングル、いや小教典の発布は「20世紀狂詩曲」以来なんと16年半ぶり。楽曲は特にシャウトする場面もおどろおどろしい場面もない、割と正統派ロックのようですが。その分メロディーの良さが光るといったところでしょうか。

38位 Doll☆Elements「Dear future」

 メジャー8thシングル。弦楽器とピアノの音が目立つダンサブルナンバー、と書くと意外と新鮮な感じがします。メロディー含めて、今まであったようであまりなかったような楽曲という印象もあります。オリコンでは8位。

43位 SOLIDEMO「Landscape」

 オリコンでは4位ですがこちらではこの順位。mu-moショップ・イベント会場限定盤では1枚単体だけでなく、CDのみ8枚組セットも売られているようですが…。これまたオリコンでは集計されてこちらでは、という結果なのでしょうか。セールス要素の順位では20位にも入っていなかったです。楽曲はアニメ『フェアリーテイル』オープニングテーマ。8人の美しい歌声とハーモニーでカッコ良く聴かせるナンバーです。

89位 中田裕二「ただひとつの太陽」

 元・椿屋四重奏、ソロになってから今年で5周年ですがシングル発売は意外にもこれが初。昭和の歌謡曲を意識したような楽曲はさながら往年の沢田研二のような。センス良くカッコ良く、そして渋く聴かせる楽曲はまさしく今週の掘り出しモノ。ちなみに彼は今回地震で大きな被害を受けた熊本出身。

posted by Kersee at 09:01| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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