2016年06月03日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年6月6日付

1位 back number「僕の名前を」

 オリコンのCDランキングを見る限り、今週の上位はかなりの接戦模様になっているようです。そちらでの1位は嵐が2週連続でしたが、ビルボードでの1位はback numberの新曲。オリコンは6位でも映画『オオカミ少女と黒王子』主題歌ということで配信ダウンロード件数も多く、セールス要素は見事1位。これが占める割合は60%ほどで、あとはラジオ(3位)・CD読取数(2位)・Twitter(6位)がバランス良く。まさしくヒット曲らしいヒット曲が1位を獲得したという形になっています。
 楽曲は”純愛”という言葉がまさにピッタリのラブバラード。「クリスマスソング」「ヒロイン」、大作バラードもいよいよ板についた感じでしょうか。それ以前にもファンにお馴染みのバラードの名曲は色々ありますが、個人的には「青い春」「高嶺の花子さん」最近だと「サイレン」などのアップテンポの方が好み、ただこれまで何度となく書いているように清水依与吏が描く歌詞はどちらも素晴らしいものがあります。今作も難解な言葉が一つもない、分かりやすい単語の組み合わせで実に泣ける内容に仕上がっています。期待を裏切らない名曲、今作に関してはこれが一番しっくりくる言葉なのかもしれません。

3位 ポルノグラフィティ「THE DAY」

 曲に関しては先週15位ランクインの際に書いたので割愛。オリコンCDシングルとセールス要素は双方4位、こちらも他の3要素安定して高順位に入っています。チャート構成比でセールスが65%近く占めるのは1位のback numberと同様。ちなみに2位の嵐も同様、もっともそちらはラジオオンエア圏外でその分CDリッピングが25%近くという内容ですが。

4位 EGOIST「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」

 こちらも先週12位ランクインの際に楽曲に関しては記述済み。オリコンでは週間2位・セールス要素3位もですがラジオオンエア圏外がそのまま順位に響いた形になりました。やはりこうなるとアニソンメインのアーティストは若干不利になってしまいます。FMで流れないですからね…。

5位 Flower「やさしさで溢れるように」

 6月4日に有川浩原作の映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』が公開されますが、その主題歌はJUJUの名曲のカバー。集計期間中にYoutubeでMV公開、瞬く間にTwitter1位・Youtube14位という順位になっています。今の時点で再生回数は200万近くにまで達しています。セールス要素も配信で14位ですがおそらく次週は更に伸びるものと思われます。12年前の楽曲なので編曲事情はそんなに変わらず、正直原曲とはそんなに大きく変わりないのですが、PVで見るとダンスがなかなかのキレ。映画主題歌はどうしてもそのワンシーンが多く挿入されるPVになってしまうのですが、出来ればハロプロみたくDance ver.も公開してもらえるとありがたいところです。

8位 AZALEA「トリコリコPLEASE!!」

 ラブライブ!サンシャイン!!・Aquarsからの派生ユニット2組目。デジタル音が心地良く響く楽曲。組み合わせは松浦果南・黒澤ダイヤ・国木田花丸。2週後にはもう1組の派生ユニットもデビュー、7月からのアニメに向けて助走中。

9位 THE ALFEE「今日のつづきが未来になる」
 33年前の「メリーアン」から、オリコンでは50作連続シングルTOP10入りを達成。ファンの主な年齢層が年齢層ということもあって公式動画はないですが、どうやら今回はメロディアスな楽曲のようです。それにしてもメンバー全員60歳を超えても当たり前のように新曲を出してそれなりにヒットし続ける、凄いことですね。もっとも彼らの音楽活動は昔からライブ中心、そうなると20年後は還暦を迎えてヒットするバンドが今よりも相当増えて珍しくなくなるのかもしれません。

10位 藤原さくら「好きよ 好きよ 好きよ」

 先週3位に入った「soup」は6月8日発売ですが、ドラマの挿入歌として歌われているこの曲もカップリングに収録されています。フジテレビでの公式動画では、ドラマ共演・楽曲提供の福山雅治がギターで共演しているPVが公開されました。配信だけでセールス要素6位、果たして再来週のチャートではどこまで高い順位を記録するのでしょうか。注目です。

12位 MYTH & ROID「STYX HELIX」

 アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』エンディングテーマ。オリコンでは26位ですが配信でかなり強さをみせたのでしょうか、セールス要素はなんと7位です。
 ボーカル・Mayuと、これまで数多くのヒット曲を手掛けているTom-H@ckの2人組ユニット、今作が3枚目のシングル。弦楽器のような歌声と幻想的なサウンドは、これまでのアニソンにはあまりない荘厳な雰囲気。異彩を放っています。

14位 三森すずこ「Xenotopia」

 μ'sの園田海未をはじめとして多数の当たり役がある声優・みもりんの6thシングル。『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』エンディングテーマ。こちらは王道アニソンロック。ですので容姿と歌声の綺麗さがより麗しく見えます。

16位 西内まりや「Chu Chu」

 5枚目のシングルはアメリカンな雰囲気タップリのファンシーなダンシングソング。クールな楽曲あるいは聴かせるバラードのイメージがある彼女にとっては新境地。確かにとてもかわいいですが、個人的に期待してるのはこういう曲ではなかったり。そのせいかどうかは分かりませんが今作、ラジオは一応4位ですがセールス29位でやや伸び悩んでいます。一応今回も本人作詞、作曲も共作で名を連ねています。

19位 南條愛乃「ゼロイチキセキ」

 ソロでは5枚目のシングル、今作はアニメ『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』エンディングテーマ。少し聴いただけでも分かるfripSideとの違い。メロディアスに聴かせる王道ポップスのようですね。

20位 平井 堅「Plus One」

 今作は奇を衒うことなく、ゴスペルのテイストが入る本来の歌唱力を活かしたナンバー。カッコ良い姿を存分にみせている楽曲に仕上がっています。セールス要素25位で総合20位、順位は決して高くはないですが初ヒットの「楽園」がもう16年も前。入れ替わりの激しい音楽界、そう考えるとキャリア的にはむしろこれくらいの方がしっくりきます。

24位 西沢幸奏「The Asterisk War」

 アニメ『学戦都市アスタリスクフェスタ 鳳華絢爛』主題歌。3rdシングルは迫力満点のバンド&デジロック。彼女自身がギターを弾きながら歌う姿が目をひきますが、それ以外のバンド演奏も見事なもの。ここ数年カッコ良いアニソンは本当に多くなっていますが、この曲はその中でもかなり上位に入るのではないでしょうか。すごくカッコ良いです。『艦これ』ほど強いタイアップでないのでヒットは大変かもしれないですが、そのEDテーマの「吹雪」より完成度高い気がしますね。

26位 SUPER JUNIOR-KYUHYUN「Celebration〜君に架ける橋〜」

 オリコンでは5位なんですが、CD以外の数字が伸びないとやはり順位は伸びないですね。セールス要素もCDリッピングもこちらでは20位以内に入っていないです。歌はファンなら直に響く素敵なバラードなんですが。PVは元AKB48の川栄李奈がヒロイン役で出演。ここ最近は『とと姉ちゃん』をはじめとして、女優として地道にキャリアを積み重ねているようです。Twitterでは10位でしたが、もしかするとそれが理由になるのでしょうか。

29位 ベイビーレイズJAPAN「閃光Believer」

 今作も見事にエモーショナル・アイドル・ロックを体現している名曲に仕上がっています。メロディーもそうですが、何より林愛夏を中心としたボーカルが素晴らしい内容。オリコン11位・ビルボード総合でこの順位はやはり低すぎるように思います。

38位 桑田佳祐「大河の一滴」

 今週のラジオオンエア2位。6月29日にシングル「ヨシ子さん」がリリースされますが、この曲も収録されます。UCC BLACK無糖の缶コーヒーCMタイアップ。ラテンと文学を織り交ぜた歌謡曲はまさに桑田節といったところ。

39位 Shiggy Jr.「恋したらベイベー」

 通の音楽ファンや業界の中ではもう完全に知られ渡っている存在ですが、一般層への浸透はまだなかなか順調といかない模様。集計週リリース、ラジオ5位でこの結果というのが分かりやすい形で順位に表れてしまってます。楽曲はメロディーも歌声も大変はっきりしているノリの良い内容で、短所と言える部分は何もないナンバー。通が押すのも当然と言えます。それだけになかなか広がらないのがもどかしくも感じます。

44位 春奈るな「Ripple Effect」

 今週はアニメ関連のリリースがかなり多いです。こちらはアニメ『ハイスクール・フリート』エン-ディングテーマ。爽やかに美しい歌声を聴かせてくるナンバー、という趣。オリコンだと同じくらいの売上でMYTH&ROIDと西沢幸奏がランクインしてますが、このビルボードでは3組結構な差になりました。もっともこの3曲を聴いていると、サウンドの濃さがそのまま関係した結果なのかもしれないと感じる部分もありますが…。事実moraでは1位・MYTH&ROID、4位・西沢幸奏に対してこの曲は20位止まりでした。

51位 SiM vs Crossfaith「GET iT OUT」

 ミクスチャーロックのSiMとメタルコアのCrossfaithがコラボした作品。当然のように激しい楽曲に仕上がっていますが、BPMをある程度抑えることで一つ一つの音をより濃くした作品という印象もあります。こういう音で重厚さを感じさせる例はあまりないと思いますね。大変素晴らしいです。

98位 Dorothy Little Happy「バイカラーの恋心」

 オリコン16位でこの順位は、本当にCDシングル以外ほとんど集計されていないということだと思います。ラジオは仕方ないとしても、もう少しSNS方面辺りは頑張った方がいいのではないでしょうか。楽曲は基本に忠実なメロディーで作られたアイドルソングといった趣で、2人の歌の上手さがよく分かる楽曲だと思います。でもやっぱり5人組時代の名曲「恋は走りだした」「デモサヨナラ」辺りと比べるといささか弱いと感じてしまいます…。

posted by Kersee at 22:29| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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