2016年10月28日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年10月31日付

1位 星野 源「恋」

 2週連続1位。主題歌になっているドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は早くも『逃げ恋』という略称が定着していて、絶好調。楽曲単体でもこれまで以上に素晴らしいクオリティを保っていると感じたものですが、外的要因も見事に加わっています。オリコンCDセールス10位で、CHARTinsightのセールス要素1位。いかに配信でダウンロードされているかということですね。それ以外の要素も全てTOP3圏内にランクイン。文句なしの1位です。これだけ全ての要素が上位に入って1位になるというのも、あまりないように思いますね(アイドル系はラジオが特にネックになりますし…)。

2位 ピコ太郎「ペンパイナッポーアッポーペン」

 逆にこちらは動画1位・Twitter3位という要素が大きく押し上げる形で総合2位。特に動画は総合ポイントの75%強を占めています。逆に言うと配信のみのセールス要素は29位止まりなんですね。いずれにしても、社会現象になっていることはもはや疑いようのない事実と化しています。

3位 THE YELLOW MONKEY「砂の塔」

 再結成後初のシングルは、すなわち「プライマル。」以来15年半ぶりのシングルになります。15年前のCDセールスは現在と比べて格段に規模が大きく、当時の1位・浜崎あゆみ「evolution」で初動50万枚を記録する状況。その当時のラストシングルは初動9万枚ほどですが、それとほとんど変わりないどころか微増。いくらブランクが長く、活動再開が望まれていたとは言えこれは恐ろしいことです。ラジオオンエアも当然1位、CDリッピングも1位でした。2週前のレビューにも書きましたが、年齢を重ねることによって当時以上の深みが出ている楽曲というのが個人的な感想。当時のファンだけでなく、全盛期を知らない10代20代にも彼らの良さが伝わっているとしたら、すごく喜ばしいことですね。

4位 Sexy Zone「よびすて」
 さすがにオリコンでは週間1位を獲得してますが、それが圧倒的な数字でないことと配信方向の不利が完全に総合順位で表れてしまった形に。オリコン初動数字は前作「勝利の日まで」より僅かに上回っていますが…。

6位 サカナクション「多分、風。」

 今作は公式動画のアップがやや遅めで、45秒バージョンのteaser movieの公開が発売同日。最終的にフルバージョンもアップされるとは思いますが、かなり遅くなるかもしれません。サビを聴く限りでは爽快感のあるサカナサウンドといったところでしょうか。芸術性とエンタメ性を兼ね備えたサウンドは、今作でもおそらく変わりなさそうです。

7位 アンジュルム「上手く言えない」

 トリプルA面シングルの1曲目。ちなみにあと2曲は「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間」と「忘れてあげる」。2曲目のタイトルが1993年ビーイングばりに長いですね。この曲自体はデジタルサウンドにファンキーさを混ぜたような、往年のハロプロらしい内容。ちなみに説明文はライナーノーツも兼ねています。この辺り、ハロプロ陣営は昔から非常に親切。

8位 乃木坂46「サヨナラの意味」

 リリースは11月9日ですが、Twitter1位で早くもこの順位に初登場。要因がやはり橋本奈々未卒業にあるのは疑いようのないところ。というわけで明確に彼女を送り出す楽曲になっています。イントロから明らかに泣かせにかかっていますね。ななみんのファンなら、涙なしでは聴けない楽曲ではないでしょうか。作曲は「君の名は希望」でお馴染みの杉山勝彦、いよいよこの人もアイドルソングの歴史を語る上で欠かせない人物になってきました。

9位 Dream Ami「Lovefool−好きだって言って−」

 1990年代中盤に大ヒットしたThe Gardigansの名曲の日本語詞カバー。こうやって後世に素晴らしい楽曲が伝わるのは喜ばしいことですが、原曲のイメージが強い自分にとってこのカバーは少し明るすぎる印象もあります。やっぱり彼女は笑顔がかわいい人なので、こういうクールなナンバーよりも明るく歌う楽曲の方が合っているのではないでしょうか。

11位 SUPER JUNIOR-YESUNG「雨のち晴れの空の色」

 日本では初のソロシングル。どちらかと言うと10年くらい前にパク・ヨンハやリュ・シウォンが歌っていたイメージの強い、聴かせるバラード。最近の男性K-POPはダンス・ロック・ヒップホップのテイストが非常に強い傾向にあるので、かえって新鮮ですね。

13位 西野カナ「Dear Bride」

 CDセールスが加算されるのは次週からですが、配信のみでも既にセールス要素は7位。今回は友人に捧げるという形で、年齢的に考えても実にピッタリの、初となるウエディングバラード。こういう曲は説得力のあるボーカルが最大限に活きますね。

16位 秦 基博「70億のピース」

 彼らしい弾き語りに近い編曲の、世界平和を歌うシンプルなバラード。この上なくシンプルに作られているPVも良い味出してます。

24位 まねきケチャ「タイムマシン」

 1stシングル「きみわずらい」が思いのほか力作だったアイドルの2ndシングル。TOKYO IDOL FESTIVALで見ても優れたパフォーマンス・メンバー特に金髪・藤川千愛の高い歌唱力が印象に残りました。この曲もまた、はっきりとしたテーマをもって大きく歌い上げるバラード。TIFで見たステージはアイドルソングらしい曲もありましたが、メジャーデビュー(フォースミュージックですが)後の2曲はそれ以外の、先も見据えた作品にも感じますね。この曲もまた、Elements Gardenが楽曲に大きく関わっています。今年新しく出てきたアイドルの中では、一番伸びる存在ではないでしょうか。来年以降さらに注目したいです。

34位 蒼井翔太「DDD」

 アニソン歌手主流のデジロック。男性の中でも高音の声質だからこそ活きる内容。

50位 angela×fripSide「僕は僕であって」

 アニメ『亜人』オープニングテーマ。女性ボーカルのコラボのみならず、2つのサウンドの競演という意味でも意義のあるユニットですね。

61位 BURNOUT SYNDROMES「ヒカリアレ」

 メジャーデビュー曲「FLY HIGH!!」に続く『ハイキュー!!』タイアップ。シンプルかつ男らしい直球サウンドが潔いです。

64位 西田あい「最後の頁」

 オリコン週間36位ですが、セールス要素でカウントなし・ラジオ18位。ポップスではなく歌謡曲でこういう形のランクインは大変珍しいことです。鹿児島県姶良市出身の28歳、デビュー7年目、師匠は平尾昌晃。昨年12月アルバム収録曲が大変好評だったことから、シングルカットに至ったということらしいですね。年齢以上の大人の魅力を感じさせる歌声と、リアリティを感じさせる歌詞は流石の一言。

69位 ファンキー加藤「走れ 走れ」

 今年は色々ありましたが、楽曲に関しては今回もこれまでと大きく変わりません。彼らしい熱さです。若干レゲエの色が入っているのが一番の違いになるでしょうか。

74位 瀬川あやか「恋の知らせ」

 2ndシングル。”現役看護師シンガーソングライター”という肩書は初めて見ました。ブレイクするとその肩書は外れるのだと思いますが。ラジオオンエア16位。ほのぼのと聴かせる良質ポップス。
 ちなみに同級生は乃木坂46を卒業する橋本奈々未。彼女がラジオでこの曲を紹介したのも、ランクインに一役買っているのは間違いなさそうです。

75位 ベボガ!「かちとばせ!栄光のレインボー」

 虹のコンキスタドールの下部組織、ベボガ!の初となる全国流通シングル。オリコンでは週間15位にランクイン。良質なメロディーと盛り上げるリズム、少しの野球要素が歌詞に入っている青春アイドルソング。良いと思います。ちなみに黄色担当はアイドルファン以外でもおなじみの、ぺろりん先生こと鹿目凛。ちなみに彼女のフォロワーは、他のメンバーどころか虹のコンキスタドールの公式やどのメンバーよりもはるかに多かったりします。

posted by Kersee at 00:46| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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