2017年04月14日

TRUE『Around the TRUE』(2017.2.22)

Around the TRUE(初回限定盤)(Blu-ray Disc付) - TRUE
Around the TRUE(初回限定盤)(Blu-ray Disc付) - TRUE

Around the TRUE(通常盤) - TRUE
Around the TRUE(通常盤) - TRUE

1.Rainbow The Daydream ☆
2.サウンドスケープ(2016.10.12 Sg.) ☆
3.アイワナビ
4.STEEL -鉄血の絆-(2016.2.24 Sg.)
5.飛竜の騎士(2016.2.10 Sg.)
6.グレースケール
7.RIPTIDE
8.Divine Spell(2016.7.27 Sg.)
9.鍵のない鳥籠
10.ボイスグライダー
11.海底のお城
12.ヒカリ
13.TRUE COLORS ☆
14.DREAM SOLISTER ( Movie Ver. )(2015.12.23 Al.『Joy Heart』)


 グラビアアイドル・J-POP歌手・作詞家を経てアニソンシンガー"TRUE"となった唐沢美帆の、TRUE名義2枚目となるオリジナルアルバム。

 唐沢美帆といえば2001年の月9ドラマ『ラブ・レボリューション』挿入歌の「Way to Love」が非常に有名ですが、当然ながら全く作風は違います。ダイナミックかつバラエティ豊かな楽曲群は大変鮮やか、非常に聴き応えのあるアルバムに仕上がっていました。

 1曲目の「Rainbow The Daydream」からしてもう完璧なオープニングナンバー。思わず"Welcome to TRUE world!"と、千葉の舞浜にいるネズミっぽいキャラクターが呼びかけてくれそうな。夢の世界にリスナーを誘ってくれるナンバーは、ミュージカルに近い部分もあります。これだけで名盤、と呼びたくなるくらいの完成度がありますね。

 2曲目「サウンドスケープ」はアニメ『響け!ユーフォニアム2』OPテーマ。タイアップに合わせた吹奏楽メインの編曲と前向きで明るいアニソンOPらしさがうまくマッチしていてこちらも大変完成度高いです。”そして次の曲が始まる 奇跡をおこせ”というラストフレンズの歌詞に繋がる「アイワナビ」は、前の曲の余韻をそのまま残したようなスカのリズム。2曲とも聴いていて本当に元気になるナンバーに仕上がっています。

 「STEEL -鉄血の絆-」「飛竜の騎士」とシングルが続きます。前者はタイトルが示す通り『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』EDテーマ、後者は『最弱無敗の神装機竜』OPテーマ。壮大なバラードとデジロック、どちらもアニソンの華として広く通用する楽曲になっていますね。

 「グレースケール」はボーカルも含めてダークさと疾走感と迫力があるバンドサウンド。この曲に限ったことではないですが、ロングトーンがものすごいことになっています。「RIPTIDE」も雰囲気としてはほぼ共通でしょうか。「Diving Spell」はアニメ『レガリア The Three Sacred Stars』OPテーマ。同様にデジロック。ただ他でもよく聴けるタイプの編曲である分、凄まじい領域に達している歌の上手さと声量が極めて強い個性になっています。

 歌い上げるタイプでない中音域メインの「鍵のない鳥籠」は元来の彼女の歌声を堪能するにあたってピッタリのナンバーでしょうか。「ボイスグライダー」はライブの盛り上げを意識したようなポップナンバー。ジャズテイストの「海底のお城」には年相応の色気も感じさせる大人な楽曲。「ヒカリ」は壮大なバラード。実質ラストの「TRUE COLORS」はまさにこれがエンディング!と言わんばかりの楽曲。どことなく切ないメロディーと他の曲以上に強い思い入れが含まれた歌詞が聴かせます。最後に収録された「DREAM SOLISTER」は『響け!ユーフォニアム』の劇場版公開に合わせてリアレンジされたもの。

 迫力と勢いを感じさせる前半と聴かせる楽曲メインの後半で分かれている作品になります。サウンドで極めて新鮮と感じさせる場面はあまりなく、基本的には昨今のアニメ系アーティストの傾向をなぞった形になっています。ただそれゆえにボーカル・TRUEの歌声の素晴らしさを最大限に堪能できる作品と言えます。迫力あるロングトーンや声量の凄さを感じさせる前半、一つ一つのフレーズをハッキリ歌ってくれることに高い好感度を感じさせる後半。そういう意味ではどの曲も聴き応えのある、まさに”アニソン王道の中でさらにレベルの高い王道”を往くアルバムと評して良い作品ではないでしょうか。「Way to Love」でも歌の上手さは十分に感じましたが、やはり当時よりもかなり上回っていると考えて良さそうです。歌手としてのブランク・出産も挟んでいることを考えると極めて異例なケースだと思います。

 元々アニソン方向での活動を志向していたということらしいので、おそらく今後もこのアルバムに収録されているような楽曲がメインになるものと思われます。再び大ブレイク、ということは制作側もそんなに考えてはいないと推測されますが、歌い手としての凄さはやはりかなりのもの。願わくばアニソンリスナー以外にも広く聴いて欲しい作品、知られて欲しい存在であることは間違いありません。今後の活動にもあらためて期待したいです。



posted by Kersee at 00:33| Comment(0) | アルバムレビュー(女性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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