2017年06月28日

Base Ball Bear『光源』(2017.4.12)

光源(初回生産限定盤)(DVD付) - Base Ball Bear
光源(初回生産限定盤)(DVD付) - Base Ball Bear

光源(通常盤) - Base Ball Bear
光源(通常盤) - Base Ball Bear

1.すべては君のせいで ☆
2.逆バタフライ・エフェクト ☆
3.Low way
4.(LIKE A)TRANSFER GIRL
5.寛解 ☆
6.SHINE
7.リアリティーズ
8.Darling


 メジャー通算7枚目、ギターの湯浅将平が抜けてから初となるオリジナルアルバム。

 今作の収録曲は8曲のみ、その代わりと言ってはなんですが全て既存曲なしの完全新曲。じっくり腰を据えて作られた、良いアルバムに仕上がっています。

 冒頭「すべては君のせいで」はPVが作られているリードトラック。ディスコティックな雰囲気が心地良い曲調、歌詞の良さと、それに説得力を大きく持たせるPVの本田翼。正統派J-POP・正統派J-ROCKとは何ぞやということを教えてくれるような逸品で、ここに今のベボベの良さが凝縮されているかのよう。今年のJ-ROCKを代表する名曲に仕上がっています。

 「逆バタフライ・エフェクト」も王道、基礎の強固さを感じさせる演奏。それとともに、苦悩の末に完成したと思われる歌詞が目を惹きます。聴き応えのある2曲が続いた後で、「Low way」はテンポを落として聴かせる内容。”ゆっくり”という言葉が耳に残りますね。

 「(LIKE A)TRANSFER GIRL」を経て、「寛解」でBPMの遅さはピークを迎えます。「寛解」の落ちついたサウンド、キーボードの音と関根さんのコーラスが心地良いです。間奏のギターソロはキリンジの弓木英梨乃でしょうか。煌めきをまとったサウンドは、この曲このバンドならではという特性が本当によく出ています。

 「SHINE」はサビに出てくる青春がキーワードになっているベボベらしいナンバー。今回のアルバムのテーマは”2度目の青春”、それを象徴する楽曲になっています。「リアリティーズ」も骨のある歌詞。ラストの「Darling」に至るまで、サウンドの心地よさとともに歌詞が耳に残ります。キャッチーさ以上に今このバンドとして伝えたいことがそれぞれの楽曲に込められている、そんな気にさせる楽曲集です。

 初めてROCK IN JAPAN FESTIVALで見た2009年のベボベは、青春を地でいくような若いバンドという印象でした。8年経って、あらためて聴く新しいベボベは青春という要素に様々な試みを入れたような。8曲通して聴いて感じたこと、いくつかのインタビューを読んで感じたことは今作、おそらく3人ともかなり納得して作られた作品ではないかということ。職人的でもあり、その中にも沸々とした熱さがあったり。小出さん自身がそういう人物という印象もあるのですが、いずれにしても面白く聴き応えのある作品です。ポップはポップだけど、ただポップなだけとは言えない面白さ。それを体感できるアルバムではないでしょうか。
 




posted by Kersee at 21:18| Comment(0) | アルバムレビュー(J-ROCK) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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