2018年08月19日

Negicco『MY COLOR』(2018.7.10)

MY COLOR(2CD/初回限定盤) - Negicco
MY COLOR(2CD/初回限定盤) - Negicco
MY COLOR(通常盤) - Negicco
MY COLOR(通常盤) - Negicco

[Disc 1]
1.Never Ending Story ☆
2.キミはドリーム ☆
3.スマホに写らない
4.愛、かましたいの(2016.12.20 Sg.)
5.Tell me why?
6.She’s Gone ☆
7.カリプソ娘に花束を(2018.2.6 Sg.)
8.そして物語は行く
9.ノスタルジア
10.グッデイ・ユア・ライフ(下りver.)
11.硝子色の夏
12.雫の輪 ☆
13.15
[Disc 2]
1.菜の花(2018.4.11 Sg. Nao☆ソロ)
2.星のかけら(2017.6.2 Sg. Meguソロ)
3.あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)(2017.9.17 Sg. Kaedeソロ)
4.はじまりの場所


 デビュー15周年を迎えた新潟ご当地アイドル・Negiccoが満を持して送る4thオリジナルアルバム。

 過去3作『Melody Palette』『Rice&Snow』『ティー・フォー・スリー』はいずれもNegiccoのみならず2010年代女性アイドル必聴盤と言える名盤ですが、今作もまた大変完成度の高い作品に仕上がっています。これまでは既発シングル曲を冒頭に配置していましたが、今作は「Never Ending Story」「キミはドリーム」ともに新曲。リード曲としていずれもアルバム発売直前に先行配信しています。ヴァイオリンが早々と楽曲を彩り、かえぽの歌い出しの声に早々と癒される「Never Ending Story」は今作のオープニングにまさしくピッタリ。曲間のインターバルなしで続く「キミはドリーム」は人気アニメ『アイカツ!』を手がけているチームの制作、ダイナミックなアレンジの中に感じさせる3人の歌声の上品さ。それはいつも多くの人に愛される人柄がそのまま表れているようです。


 ミディアムテンポで聴かせる「スマホに写らない」は思い出野郎Aチームのプロデュース、この曲も他のアイドルではまず聴けない味のある楽曲に仕上がっています。「愛、かましたいの」は2016年末のシングル曲、PVであらためて見ると今回のアルバムの中で一番アイドルソングらしい楽曲かもしれません。今回のアルバムに際して新たに作られたPVは存在しないので、その分少し寂しい部分はありますが、それだけ一つ一つの楽曲に自信があるという表れなのかもしれません。


 「Tell me why?」はNegiccoの曲では久々に聴いた気がする電子音の強いサウンド。作詞:森雪之丞という部分も大きなポイント。シャムキャッツがプロデュースした「She's Gone」は懐かしい雰囲気、3人のウィスパーボイスがとにかく聴きどころ。Chara、カヒミ・カリィやACO辺りの曲に近い感覚は大体20年ぶりでしょうか、これもまたNegiccoの新境地であるとともにNegicco以外にあまり出せない味。また魅力的な引き出しが増えたと自信を持って言えるナンバーだと思います。そして今年2月リリースのシングル曲「カリプソ娘に花束を」。全員が20代後半、Nao☆ちゃんは今年4月でついに30歳になりましたが、だからこそ説得力のあるナンバーだとあらためて感じるところであります。

 「そして物語は行く」は岩里祐穂作詞、上田知華作曲。平成初期の今井美樹が歌いそうなイメージの楽曲は実に爽やかで、ドライブにもピッタリ。編曲に参加したCRCK/LCKSは今年春のワンマンツアーで演奏に参加していましたね。「ノスタルジア」はこれまた新進気鋭のアーティストであるザ・なつやすみバンドのプロデュース。”淡い青春を奏でるバンド”というのが彼女たちのイメージですが、この曲もまさにその通りの内容に仕上がっています。「グッデイ・ユア・ライフ(下りver.)」はNEXCO東日本高速道路応援ソングとして今年初めからファンと新潟の人々にはお馴染みのナンバー。聴きどころとしてはやはり、長年Negiccoをプロデュースしているconnieさんの歌声でしょうか。

 「硝子色の夏」はNao☆ちゃんが憧れる声優・中島愛が作詞、クラムボンのミトが作曲&プロデュースしたバラード。この曲もただただ3人の歌声に癒されます。古き良き80年代前半のアイドルソング、あるいは70年代後半のニューミュージックにも近い雰囲気がそこにあります。実質ラストナンバーの「雫の輪」は冨田恵一プロデュース。美しい音色と歌声に彩られたこのバラードは、ただただ感動的。connieさんが書いた歌詞にも冨田さんが作ったメロディーにも編曲にも、全てに大きな意味を感じさせます。アンコールとも言える感謝を込めた打ち込みソング「15」もそうですが、15年活動しているからこそ出せる味が余すところなく出ているのではないでしょうか。




 Disc 2は初回限定盤のみ収録、ソロ作品3曲と新曲「はじまりの場所」。ソロ作品はYoutubeでも聴けるので、それぞれ皆さんに聴いて頂くとしてここで書くのは「はじまりの場所」。一歩一歩大地を踏みしめるようなリズムに乗せられる歌声は、普段以上に力強いスピリットを感じさせます。ここまで15年歩んできたNegiccoですが、これからもまだまだ歌手としてタレントとして何よりアイドルとして。新しく前に進む決意を感じさせるとともに、聴く方にも強く勇気づけられる名曲に仕上がっているように思いました。


 今作も文句なしの名盤です。初聴段階において言えば前作までに感じた衝撃はあまりなかったですが、あらためてじっくり聴けば聴くほど完成度の高さを強く感じさせる内容に仕上がっています。地に足を着けた活動、ファンにも同業者にも極めて愛される人柄、そして何よりも3人およびconnieさんを初めとするチーム内の絆。毎年発表される作品で思うことではあるのですが、今作に関してはいつも以上にNegiccoの長所を前面に押し出すことが出来たアルバムではないかと思います。今年は女性アイドルグループの人気メンバー脱退・解散のニュースが本当に多く、寂しさを感じさせる一年でもありますが…。15年という長期間活動し続けた以上に今後への指針・覚悟も示した今作が持つ意味は想像していた以上に大きいような気がします。Negiccoを好きになって5年経ち、足を運ぶ機会は相当多くなりました。それでも熱心なファンの方々と比べると断然少ないとは思いますが…。今後もアイドルとしては勿論、良き音楽を奏でるアーティストとしても、3人での永い活躍を願うところです。

posted by Kersee at 23:04| Comment(0) | アルバムレビュー(アイドル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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