MOMA(以下M):いよいよ半分!ようやく半分(笑)
K:あっという間なのか、やっぱり時間かかる企画なのか。
M:半分でもとうに1つの対談曲数記録更新してますからね。
K:MOMAさんの所では過去15回対談レビューやってるんですね。ただ記事数だけで考えるとこの企画だけで10回(汗)
M:カウントは16-1〜16-10になりますけどね。
K:さていよいよTOP50に入りますね。ここまででも十分濃い内容だったかもしれませんが。
M:既に現在の年間トップクラスの売上に突入しています(笑)
K:入ってますねぇ。今の年間ランキングならもう完全にTOP10に。
M:早速振り返っていきましょう。
50位 愛なんだ/V6 売上58.4万枚
K:前年までのユーロビート路線からガラリと変えて、玉置浩二の提供曲。
M:ここで路線変更して、V6最大のヒット曲となりました。
K:通算では5枚目のシングルでした。親しみやすいポップな楽曲で。
M:ちゃんとリアルタイムの印象があるのは今作からです。ただ登場週数は20万少ない前のシングルより6週少なかったり、そこまで代表曲という感じにはなっていない?
K:結構V6の代表曲ってこれ1曲!というのを決めるの難しいですよね。時期的にも色々分かれてますし。
M:この曲がいきなり最高売上になったというのは話題性もあったんでしょうか。玉置浩二は前年に「田園」をミリオン近くまでヒットさせて脚光を浴びていましたし。
K:ノンタイアップでしたし話題性はあったんでしょうね。c/wのカミセンが歌う「LOOKIN' FOR MY DREAM」はドラマ挿入歌だったみたいですが。
M:SMAPが比較的無名ミュージシャンを起用していたのに対して、V6は広く名の知られたミュージシャンを起用し、しばらくこの路線が続きますがそこが少し新しかったのかな、と。
K:同年だと11月リリースの「GENERATION GAP」が藤井フミヤ・尚之兄弟なんですね。でも○○提供だから特別ヒット、というのはV6に関して言うとあまりないような気もしますが。
M:玉置浩二、織田哲郎、角松敏生、藤井兄弟、奥居香と続きますが確かにこの後は特に伸びた様子は無いですね。
K:奥居香は翌年の「翼になれ」ですね。当時はそんなイメージ全くなかったですねぇ。特に話題にもなってなかったですし。
M:いずれにせよ今も続くV6の基本路線が決まった1曲だったと思います。
K:そんな気がしますね。最近はむしろ急展開を見せているような気もしますがw
49位 MajiでKoiする5秒前/とまどい/広末涼子 売上59.0万枚
K:デビュー曲。両A面で、2曲とも竹内まりや提供。
M:2位止まりながら最大のヒット曲。竹内まりや、かなり若者に合わせてきてましたね。ギャル語MK5(マジでキレる5秒前)を参考にするとは。
K:竹内まりやの引き出しにあんなのがあるとは誰も想像してなかったんじゃないですか。
M:けっこう若者文化の勉強したんだろうな(笑)
K:たださすがにセルフカバーはしてないようです(汗)「とまどい」は竹内まりやらしい落ち着いた曲なので、後年自分のアルバムで歌ってますけど。
M:
K:いずれにしても(笑)「MajiでKoiする5秒前」はタイトルからして凄いインパクトですね。15年経ってもいまだに各所でネタとして使われている印象あります。
M:ケツメイシも「マジでライブする5秒前」とかやってましたしね。MK5は今のギャル使ってるのか知りませんけど(汗)
K:ギャル語も時代によって大きく変わりますからねー、とギャル語を全く知らないのに言ってみるw
M:なにはともかく97年の広末涼子は最強だったという締めで(笑)
48位 ESCAPE/MOON CHILD 売上59.8万枚
K:NTVの土9ドラマ『FiVE』の主題歌として大ヒットしました。
M:7位→9位→1位。当時7.6万枚での1位は今でいうと2万3万くらいで1位取ったくらいの感じでした。
K:最初から大ヒットという訳ではないんですよね。ロングセラー。そう考えると今よりもはるかにロングセラー多いな…。
M:ドラマはなかなかハードでした。いわゆる当時のアイドル女優を起用していたのに、シリアスなスパイモノで終盤は回を追うごとに退場していくという。
K:ともさかりえ、鈴木紗理奈、篠原ともえ、遠藤久美子、知念里奈でFiVEでしたか。今あらためて考えても凄いのかなんかよく分からない顔ぶれ(汗
M:篠原ともえがいきなり背後からターン(銃殺)、鈴木紗理奈が爆殺、遠藤久美子がダイブ、ともさかりえが黒幕と相討ち、生き残った知念が死んだみんなの亡霊に連れて行かれました。ちなみに最初は榎本加奈子がいて、「SIX」じゃん!と思ったら2話で殺されました。
K:なんつードラマなんですか(汗)自分は最初の数回で見なくなったかなぁ…。ただドラマと曲の雰囲気には凄く合ってたような気がします。つーか曲がドラマを超えてる印象もあります。
M:ドラマの雰囲気には凄い合ってましたね。そこまでヒットしたドラマでは無かったのでいくらドラマに合っているとはいえヒットして驚きました。
K:楽曲はもう当時から大好きでした。サビの軋むような音が特にたまらないですね。ボーカルの佐々木収の声も最高に良くて。
M:今聞いてもカッコいいですからね。らびゅーらびゅーらびゅー(ジャージャー)らびゅーらびゅーらびゅー離さな〜い♪のところが最高でした。
K:歌ってて凄く気持ちいいんですよ。というよりアラサー世代の男がカラオケ行くとかなりの高確率で誰かこの曲歌ってるような気がします。
M:結果的には1発屋で早々に解散しちゃいましたけど、この後もいい曲多かったんですよね。この曲だけ異色すぎたのが響いちゃったかな。
K:次の「アネモネ」なんかも好きでしたけどね。まあ俗に言う売れ線、という感じではなかった気はしますね。何と言っても声質や歌い方にクセがありましたし。自分は好きでしたが。
M:ラストシングルの「STAR TOURS」はミリオン級の売れ線オーラをまとっていましたし、シングルはどれも好きでしたがアルバムになると少しとっつにくい印象でした。
K:私は「Hallelujah in the snow」以降いつの間にか聴かなくなってしまいました…。
47位 スカーレット/スピッツ 売上60.0万枚
K:1997年のスピッツの代表曲ですね。小泉今日子や玉置浩二が出演したTBS系ドラマ『メロディ』主題歌。
M:スピッツの新曲聞きたさにドラマ見てました。劇中歌は玉置浩二演じた元歌手の持ち歌という設定で玉置浩二の「メロディ」が使われてたからそれも印象的で。
K:これは私も見ていて、玉置浩二の「メロディ」もそれで憶えました。ケーブルテレビ局を舞台にしたドラマでしたっけ。
M:シングルマザーの小泉今日子がケーブルテレビで働くことになって、今は落ちぶれている玉置浩二が変にプライド高くてドタバタする話だったような…。
K:よく憶えてますねぇ(汗)確かにそんな内容のドラマでした。しかしこのドラマは自分の周りで見てた人ほとんどいなかったような気がします。
M:いいドラマだった印象はあるんですけど、良くも悪くもインパクトのあるドラマではなかったので細部はあまり覚えてないです。
K:楽曲は結構コンパクトな仕上がりという印象でした。勿論素晴らしい曲で。まあこの時期のスピッツのシングル曲でハズレは全くないんですけど。
M:前年まで続いていたスピッツバブルの最後といった感じでしたね。思ったより売上伸びないなぁと思いましたし、次の1位獲得は04年の「スターゲイザー」まで飛びます。
K:まあそのバブルが弾けた(?)おかげでシングルでの自由度が高まった気はしますね。この時期に「メモリーズ」「さわって・変わって」みたいな曲は出しにくいでしょうし。
M:次の「夢じゃない」が過去の曲なので笹路正徳プロデュースは実質的にこれが最後でした。そういう意味でも1つの区切りだったと思います。
K:それでもスピッツの人気はまだまだ健在という印象強いですね。
M:安定してますね。
46位 Don't you see!/ZARD 売上60.3万枚
K:1月6日リリース。この日にリリースしたシングルって過去未来見渡してもほとんどないような気がします。
M:アニメ『ドラゴンボールGT』ED。GTの内容がどんどん酷くなって(汗)どんどん離れていった時期だけど一応当時記憶にはあります。
K:ドラゴンボール、Zまでは見てたんですけどねぇ…。GTは見てないんですよねぇ。
M:これ、TVだとアレンジ違うんだけどwikiに「TVは明石昌夫」とかずっと書かれてて。当時のOP映像には普通に「葉山たけし」ってあって一体誰がそんなデマを広めたんだと(笑)
K:さすがにそんな細かい部分は気にしたことないですが(汗 良い曲なんですけどアニメを見てない分、それまでの曲と比べて印象が薄いんですよねぇ自分的には。
M:リアルタイムZARDは96年くらいからですが、当時特にレンタルしたわけでもなくて、だいたいどの曲も均等に耳に残っていた感じです。
K:ZARDは親も好きだったので、1992年や1993年の時点でリアルタイムです。「揺れる想い」なんか小学生の時の運動会のダンス曲で使われたくらいですし。
M:この曲は最初のベストからは外されてリクエストベストに入った曲なので、確かにGT知らないとそこまで印象的な曲ではないかもしれませんね。最初のベストとリクエストベストってかなり売上に差がありましたから。
K:ZARDはもうベストアルバム多過ぎで調べないとどれが最初だったっけ?って思ってしまいます(爆)
45位 出逢った頃のように/Every Little Thing 売上60.3万枚
K:この時期のCMタイアップだと森永の『ICE BOX』もヒット曲の宝庫だったんですよね。1997年に使われたのはこの曲。
M:My Love Is Foreverあなたと出逢った頃のように♪の曲です。
K:まあでもELTにはあまりない日本語タイトル曲ですし、十分に認識してる人多いと思いますけどね。
M:AKB48の小嶋陽菜が大好きらしく、ノースリーブスのラジオやイベントでカラオケの話になるとこの曲をアカペラ熱唱しまくります(笑)
K:まあAKB48世代だと小さい時にこの時期の曲が知らず知らずに頭に入ってくる、というのは多いでしょうねぇ。楽曲は夏のCMソングらしく、すごく爽やかな印象で。
M:ひたすらさわやかで前年までZARDの特権だった清涼飲料水的爽やかさポジションを一気に奪い取ったような印象がありました。
K:同時期にZARDは「風が通り抜ける街へ」というこれまた爽やかな曲をリリースしたんですが、これが当時のZARD的にはビックリするくらい売れなかったんですよね(年間107位)
M:あの曲はちょっとアレンジふざけて微妙になりましたが、この曲と並べるとさすがにどんなアレンジでも勝てなかったかも。
44位 Love is.../河村隆一 売上61.8万枚
K:この年はLUNA SEA活動休止中でメンバー各々ソロ活動に専念した年でした。
M:河村隆一を先に知ったので後でバンドを見て驚きました。
K:全然違いますもんねぇソロとバンドでやってる音楽は。この曲はピアノ演奏がメインになっているバラード。
M:初動はこの年の4作の中でもダントツ最高でしたがアルバムが出たこともあり、最終的には70万台と「Glass」以外の2作と同じくらいになりました。
K:アルバム『Love』も恐ろしいくらいに売れましたからね。200万枚突破してますし。
M:オリジナルアルバム男性ソロ歴代1位売上278.8万枚は未だに揺らいでないはず。
K:今後もまず破られることないんじゃないですか。
M:本当にこの年は最高に輝いてましたね。今聞いても『Love』は名盤だし、この曲も圧倒的ですよ。年末頃になると聞きたくなります。
K:年末の紅白歌合戦で歌われたのもこの曲でした。羽田健太郎氏のピアノ演奏バックに熱唱。
43位 Melty Love/SHAZNA 売上62.7万枚
M:V系が上位に来るのは珍しくもなんともなかったとはいえ、いきなり赤髪女装姿はインパクトありすぎました(笑)
K:正直個人的にはかなり突然出てきてブレイクした、という印象が強いです。実際にはインディーズ時代に実績を作ってのメジャーデビューでしたが。
M:この曲自体、シングルの時点で3バージョン目だったようで。
K:インディーズ時代から演奏され続けていた曲らしいですね。
M:現在俺が所持しているのは00年のベスト盤で再録した5バージョン目ですが、当時の印象よりタイトでカッコいいなと。当時は正直インパクトだけでした。
K:確かに私も当時は外見のインパクト強くて、曲の印象はそこまで強くないんですよね。
M:曲自体もインパクトはありましたし、耳には入ってたんですけどね。ちょっと手に取るには気後れするくらいヴィジュアルイメージが凄かった(笑)
K:やっぱり最初見た時はリアルに女性だと思いましたからねぇ。
M:普通に綺麗でしたもんね。
K:肌なんか真っ白だったような。ただかなりの社会現象になったにも関わらず紅白歌合戦には出場できず。代わりにシャ乱Qのたいせーが鳥羽一郎のバックでコーラスした時にIZAM風のカツラで出てきてました。
M:カラオケで誰かが歌った時に間奏明けで画面が一面「Melty Love」の文字だけで埋まって大爆笑したなぁ…(笑)
42位 永遠/ZARD 売上62.9万枚
M:22時台におっ●いが見れた伝説のドラマ『失楽園』主題歌。ちなみにさすがに関心なくて見てない(笑)見てないけど凄い社会現象レベルでヒットしてました。
K:ただその1年前からキヤノンのCMで使われてたんですよね。その爽やかなイメージの方が強かったのでドラマの『失楽園』主題歌としては相当違和感があったような(汗
M:「Fallin' of the Rain」ですね。一応改題改作してのリリースでしたがCMの方は当時知りませんでした。
K:自分の見てた番組でキヤノン提供のCMは結構あった気がするのでよく憶えています。
M:売上はこの年の他のシングルと同等ですが、前述のように「風が通り抜ける街へ」がコケた後だったので初動があまり高くなくてロングヒットで伸ばしました。バラードということもあって結果的には久々にZARDヒットしてるな!という感じがしました。最後の大ヒットでしたし、今では代表曲の1つとしても扱われています。
K:まあやっぱりドラマの影響ってあるんでしょうかねぇ。あのドラマ、全視聴者の1, 2割くらいはストーリーよりも映像、というか川島なお美の裸目的で見てたんじゃないのかという気がするんですが。特に当時の思春期の男子なんかは。
M:この1時間前のフジでやってた「ビーチボーイズ」と今作がこの夏のドラマ二大ヒットでしたが、続けて見るような内容では無いですからね(笑)
K:で、ZARDの最後の大ヒットはやっぱりこれでしょうね。GLAYが連続して何週も1位取っている間この曲が唯一週間で1位獲得していますね。
M:ドラマがあまりに濃いので、どろどろした主題歌よりも中和するような今作で逆にうまく光ったというのもあるかもしれませんね。
K:そうかもしれませんねぇ。実はこのドラマたまに見てました、親に隠れて(爆)最後は古谷一行と川島なお美が裸で練り歩くシーンですからね。年末のテレビ雑誌にもネタにされてました。
M:雑誌で川島なお美の全裸後ろ姿が載っていてドキドキしたのは覚えてるけど、見る勇気は無かった(笑)
41位 魂のルフラン/高橋洋子 売上63.1万枚
K:90年代のアニソンを代表する曲といえばこれでしょう。あるいは「残酷な天使のテーゼ」でしょうか。もちろんこの人が歌った。
M:「残酷な天使のテーゼ」はバッチリ覚えてますが、これはあんまり知らない…。
K:「残酷な天使のテーゼ」がテレビ版で、こちらは劇場版の主題歌。
M:後のリメイクの時に聞いたような…。当時の記憶無いんですよね(汗)
K:まあ私も55位の曲の時に書いた通りエヴァは見てないのですが(汗 初登場3位ですぐ落ちたと思ったらまたTOP10に戻ってきてロングセラー、という推移だったように思います。
M:3位→12位→8位ときてトップ10にに居座ってますね。
K:ただ当時のNTV系歌番組『速報!歌の大辞テン』ではほとんど11位に据え置きだったような記憶が…(汗
M:あからさまだ…(汗)