1.生きてる生きてく
題名から察するにまた壮大なテーマのバラードを想像しましたが、良い意味でその期待を裏切る作品。スカの雰囲気を前面に出した曲はこれまでの福山雅治の作品ではあまりなかったのではないでしょうか。Aメロのビートの使い方がTHE BOOMの「星のラブレター」を思い出させますね。全体的に新鮮でノリも良く、それでいて「生」をテーマにした最近の歌詞の傾向も継続していて。まさに2012年の福山雅治らしい作品に仕上げたと言い切って良い曲ではないでしょうか。
2.Around The World
UKロックの影響を強く受けたような、ギターサウンドが響きわたる準インストナンバー。歌唱は英語詞のパートが僅かにあるのみ。純粋に格好いいです。それ以上の言葉はもはや不要でしょう。
3.Dear [Live]
1994年のアルバム『ON AND ON』収録曲のライブバージョン。
4.まぼろし [Live]
1990年のアルバム『伝言』収録曲のライブバージョン。オリジナルとは歌詞が違うらしいです。
(総評)
正直近年の福山雅治の作品はあまり変化がなくて、レビューするにあたって筆が進まない作品も多かったんですがこの曲は比較的筆が進みましたね。2曲通して、そしてさらにライブテイクの2曲も聴いてみると今回のシングルは相当ライブを意識した作品のようにも感じました。キャリア20年超なのでもう好きなようにやってくれても全く問題ないレベルの人なんですが、それでもこういう楽曲をドロップしてくれるということは素直に嬉しいことだなぁ、と感じます。