1.Beat Generation
メジャーデビュー3作目、「Beat Generation」は打ち込みの重低音が響き渡る、K-POPにも似たような編曲が特徴。PVを見ていても少女時代辺りを彷彿とさせるファッションと踊りを見せていて、迫力があります。もっともメンバーの年齢は13〜15歳、少女っぽい顔立ちの子が大方を占めているのでその辺は格好良いというよりも可愛いというフレーズの方が似合っているような気もします。楽曲もそこそこにキャッチーで分かりやすく、良い出来に仕上がってるんじゃないですか。
2.No More Distance
こちらは打って変わってR&Bの雰囲気を入れたミディアムバラード。ちょっと大人っぽい雰囲気があって、メンバーにとってまだピンと来ない歌詞のまま歌ってる部分ももしかしたらあるかも?英語と日本語を実に混ぜこぜに歌う歌詞もまたこの手のJ-POPらしいと言いますか。何年も歌い続けることで曲そのものが成長する、そういうナンバーではないかとも思います。
(総評)
Fairiesはアイドルとしてカテゴライズされることが多いと思いますが、どちらかと言うとスーパーモンキーズ、SPEED以降のライジング・ヴィジョンファクトリーの系譜をそのまま受け継いだグループというイメージで正確にはアイドルというべきか実力派ダンスユニットと言うべきか。いずれにしてもこの事務所らしいグループであることは間違いないと言えます。ただ今現在広く一般的にこういった路線が求められているイメージはあまりないので、今年来年という短い間でブレイクするとは考えにくいですし、この曲からもそういう過程を描くきっかけになるような印象は持てませんでした。かと言って悪い曲かと言われると決してそんなことはないですし、むしろこういう背伸びしているような感覚がこちらにしてみると微笑ましいとも言えるでしょうか。昨年初めて見た時に5年後が楽しみなグループ、という印象を持ちましたがそれは今の時点でも変化はありません。今後どういった曲を歌いどういった活動を展開していくのか。まだまだじっくり注目したい所であります。