2014年11月19日

グッドモーニングアメリカ『inトーキョーシティ』

inトーキョーシティ [初回限定盤 CD+DVD] - グッドモーニングアメリカ
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inトーキョーシティ [通常盤 CD] - グッドモーニングアメリカ
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1.inトーキョーシティ
 タイトルナンバー。混沌とした東京の人間風景をセンセーショナルかつメロディアスに歌っています。激しく耳に残るフレーズを激しく歌うのではなく、あえて歌謡曲の要素も織り交ぜたような穏やかなメロディー。そこにこのバンド・この作品の最大な特徴が出ているような気がしました。

2.アブラカタブラ
 シングル「イチ、ニッ、サンでジャンプ」c/w収録曲。日本におけるモラルハザードを”アブラカタブラ”の7文字で表現している疾走感全開のナンバー。

3.何とかなるでしょう
 いわゆる彼らなりの前向きソング。読んで字の如し。したがって頭の中にスムーズに入りやすい曲でもありますね。

4.STOP THE TIME
 ドラムの裏拍の刻み方やBPM、2分半の短い演奏時間はパンクロック風ですが歌詞はそれと裏腹にサラリーマンの生活風。このギャップが素晴らしいです。

5.拝啓、ツラツストラ
 5月発売のメジャー2ndシングル表題曲。この曲も3分に満たない短いナンバー。ツラツストラはニーチェの著作から拝借したものだそうです。これもまた人生観の一つを表したような歌詞が秀逸。

6.コールアップ
 残業続きの背広を着たサラリーマンが昔の楽しい日々を追憶しているような楽曲。時には立ち止まってこの曲を聴くとまた明日頑張ろう、と思わせるにはもってこいのナンバーではないでしょうか。

7.夕暮れ
 夕暮れ時の恋人同士の2人の風景を歌にしたナンバー。このアルバムでは非常に目立つラブソング。

8.ワンダーフルワールド
 新しいステップを一歩踏み出すために聴く人の肩をポンと押してくれそうな、そんな曲ですね。

9.2014年6月25日我思ふ
 この日何があったかはサッカーファンなら全員知っていることですね。それについてのマスコミと群衆(Twitter含む)の騒ぎを批判したような楽曲です。私もこれに関してはこの歌詞と概ね同じ思いです。

10.STAY WITH ME
 バンドサウンド以外の音も積極的に取り入れたアンセム風サウンド。

11.イチ、ニッ、サンでジャンプ
 1月に発売されたメジャー1stシングル。数字を入れるサビのキャッチーさと前向きな歌詞があらためて耳に残るナンバーですね。

12.スクランブル交差点
 ラストは5分40秒近くにわたる長い演奏時間。スクランブル交差点を渡る多くの人々を見てイメージしたような歌詞が耳に残るバラード。ラストに相応しい内容だと思います。

(総評)
 このアルバムも今年のJ-ROCKを代表する作品ですね。ロキノン系は半ばティーンネイジャーに向けた代名詞とも言えますが、今作はどちらかと言うと20代半ばの男性に向けたような歌詞が多くを占めるような気がしました。街の風景、あるいは”駅”というフレーズが歌詞でとても目立っていましたね。時には世の中を批判するようなロックな歌詞も耳につき、ボーカルも実にロックそのもの。ですがメロディーは歌謡曲のエッセンスも取り入れたりするなど案外ポップな印象。音楽の引き出しが少ないように見えて実はかなり多いというタイプのバンドのようにも感じました。なんとなく次のアルバムでは歌詞の作風が全く別物になるような気もしています。2.や9.のような歌詞は一定数残すんじゃないかとも思いますが。

 KANA-BOON、KEYTALK、キュウソネコカミ、グッドモーニングアメリカ、クリープハイプ、ゲスの極み乙女。、と言った具合で今年はJ-ROCKの中でも特に”か行””が行”のバンドが目立って台頭していますね。MINAMI WHEELで見て面白いと感じたgo! go! vanillasも「が行」(今月メジャー初アルバム発売)。そのいずれもが個性的で耳に残る楽曲を発表して、ファンを増やしています。単なる偶然なのかどこか意図的な部分があるのか気になるところですが、いずれにしても面白い現象だなということは感じているところです。





posted by Kersee at 20:55| Comment(0) | アルバムレビュー(J-ROCK) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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