2014年10月08日

竹内まりや『TRAD』

TRAD(初回限定盤) (DVD付) - 竹内まりや
TRAD(初回限定盤) (DVD付) - 竹内まりや

TRAD(通常盤) - 竹内まりや
TRAD(通常盤) - 竹内まりや

1.縁の糸
 2008年11月発売のシングル曲、連続テレビ小説『だんだん』の主題歌。こう書くとなんだか相当前の楽曲に思えてしまう部分もありますが。6/8で刻まれるリズムに旦那のコーラスが色を添えるお馴染みの上品な竹内まりや風ポップス。

2.それぞれの夜
 2013年7月発売のシングル曲、TBS系『NEWS23X』EDテーマ。癒されるような小気味良いポップスで、一日の疲れを落としてくれそうな歌詞がとても心に優しく響きます。

3.アロハ式恋愛指南
 今年6月に配信限定でリリースされた楽曲。タイトル通りのハワイアンな言葉が含まれる歌詞なんですがサウンドはフラダンスを踊る雰囲気ではなく、どちらかと言えば爽やかなリゾートポップスという趣で。

4.ウイスキーが、お好きでしょ
 サントリーのCMソング、かつて石川さゆりがSAYURI名義で歌っていた曲をカバー。作曲は親交の深い杉真理。大人のジャジーな雰囲気。

5.Dear Angie〜あなたは負けない
 オリジナル曲ですがこちらも杉真理が楽曲提供。「それぞれの夜」に続いて『NEWS 23』EDテーマになっています。昨年7月のシングルにも同時に収録されていますね。上品な作り。

6.最後のタンゴ
 シングル「縁の糸」c/w曲。伊集院静が作詞。ラジオ深夜便で2008年に流れていた大人の香り漂うタンゴ。この人が歌う楽曲としては勿論今までにないタイプで、そういう意味では大変に新鮮。

7.輝く女性(ひと)よ!
 シングル「いのちの歌」c/w曲。コーセーのCMソングで、それに合わせて女性を讃えたような歌詞になっています。若い歌い手がこういうタイトルになるとほぼ間違いなくアップテンポの、悪く言うとうるさい曲になることが想像できますがこの人の場合はやはり落ち着きテイスト。

8.夏のモンタージュ
 この人のアルバムでは恒例とも言えるセルフカバー。まずは2008年にみつきに提供した楽曲から。元々のバージョンを聴いたことないので比較はできないですが、あらためて聴くと一つ一つのコード進行といいますか曲の運び方が今更ながら凄くうまいですね。何と言いますか、ムードたっぷりという批評が実にすんなり生まれます。

9.リユニオン
 こちらは松たか子に提供したナンバー。『金曜プレステージ』テーマソングで、彼女のアルバム『Cherish You』(2007年)に収録されています。ちなみにそのアルバムには前作『Denim』でもセルフカバーされた「みんなひとり」もありますね。あまりサビを目立たせないように作ったようなカフェの似合うミディアムバラード。確かに松たか子の歌声にもよく合っていそうな曲だなと思いました。

10.特別な恋人
 2011年に松田聖子にシングル曲として提供したナンバー。女性アイドルへの提供は80年代の時点で有名どころだと河合奈保子、中森明菜、中山美穂など多数ありますが意外とこの人への提供はこれが初めてだったんですね。この曲の位置づけは聖子の30周年記念曲ということでそれらしい表現が歌詞に多く見受けられますが竹内まりや自身も音楽活動は2年先輩なだけなので、共通して感じる部分は自分で書いていても多いと感じていたのかもしれません。でもこの”特別な恋人”という題目だとやっぱり離婚を何回も繰り返している聖子よりも山下達郎一筋のこの人の方がピッタリですよね。

11.たそがれダイアリー
 落ち着いたセルフカバーが続いた後はアップテンポの明るいナンバー。2013年2月リリースのシングル曲。

12.深秋
 この季節にピッタリの少し寂しいバラード。NHKドラマ『芙蓉の人〜富士山頂の妻』主題歌。実はこのアルバム唯一の純粋な新曲だったりします。

13.静かな伝説
 今年7月リリースの先行シングル曲。”〜ってくれ”という言葉で分かる通りの、女性から男性へ捧げるメッセージソング。このアルバムの中では核になるナンバーですね。名曲です。

14.Your Eyes
 配信限定曲でTBS系ドラマ『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』主題歌。キムタク主演のドラマですね。歌詞にキムタクを出したら本人もノリノリでレコーディングに参加したのはもう19年前になるんですか。月日が流れるのは速いものです。そんなことを思わせるような全編英語詞のオールディーズっぽいナンバー。まあ要は旦那の32年前の曲のカバーなんですが。ちなみに元々は当の旦那が提供するつもりのナンバーだったそうで、今回ついにそれが実現したということらしいです。

15.いのちの歌
 ラストは『だんだん』でマナカナが歌ってた曲のセルフカバー。まあ既に2年前シングルでセルカバーしていますが。今回のアルバムも色々な楽曲が収録されていますがそれを締めるにふさわしい内容。スケールの大きい歌詞にオーケストラなどの生楽器の演奏をすごく大切にしたバック、長きにわたって聴く人の気持ちを落ち着かせてくれた竹内まりやのボーカル。何と言いますか、これだけ大団円というフレーズが瞬時に思い浮かぶアルバムの終曲もなかなかないと思いました。


(総評)
 安定の名盤でした。まあ7年ぶりでシングル収録曲&セルフカバー多数でほぼベストアルバムみたいな内容なので当然と言われれば当然なんですが、前作『Denim』(2007年)、その前の『Bon Appettit!』(2001年)もそんな感じなので実に通常運転です。更に言うと私が小さい頃に愛聴していた『Quiet Life』(1992年)からしてそうですからね。23年間でオリジナルアルバム4枚というのも冷静に考えれば恐ろしいリリースペースですが(間にベスト2枚ほど出てますけどね)、それだけ厳選された曲が選ばれて質の高い作品に仕上げているということで。

 正直シングルで個々に聴いた時はさすがに昔と比べて楽曲のクオリティが若干落ちたかなという印象もありましたが、アルバムで聴くと全然そんなことなくむしろより魅力的に聴こえたというのが正直な感想です。特にラスト3曲は感動さえも憶える内容でしたね。個人的には少なくとも『Denim』より好きな作品になりそうです。さて次のアルバムは果たして何年後なんでしょうか。もしかすると次くらいが最後の作品になりそうな感じもしますが…。


posted by Kersee at 23:06| Comment(0) | アルバムレビュー(女性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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