2014年10月03日

片平里菜『amazing sky』

amazing sky (初回限定盤)(DVD付き) - 片平里菜
amazing sky (初回限定盤)(DVD付き) - 片平里菜

amazing sky (通常盤) - 片平里菜
amazing sky (通常盤) - 片平里菜

(楽曲レビュー)
1.夏の夜
 2013年8月リリースのメジャーデビューシングルの表題曲。しんみりと聴き入るような雰囲気は夏の夜よりもむしろ秋の始まりを告げるような雰囲気もあります。悲しげな歌詞とアコースティックな演奏が涙を誘う名曲。

2.tiny room
 歌詞のテーマは1曲目と共通している部分が多いでしょうか。3分に満たない小曲。

3.HIGH FIVE
 前向きな決意を言葉にしたような内容の楽曲。サウンドは盛り上がりを意識したアップテンポな仕上がり。

4.女の子は泣かない
 2014年1月リリースの2ndシングル表題曲。強がりをそのまま歌詞にした内容はどことなくコミカル、でも女子ならきっと強い共感を憶える内容。聴き心地もJ-POPど真ん中という感じで聴きやすく。この曲と「夏の夜」の編曲は過去にaikoやいきものがかりのプロデュースでお馴染みの島田昌典、確かに納得の仕上がり。

5.あなた
 ここまでの5曲はおおよそ恋愛をテーマにした楽曲という点で共通していますが、単純に気持ちがこもった歌唱という意味ではこの曲が最もはっきり表れているように思います。冒頭とラストの一節の歌詞が特に切ないバラード。2014年4月リリースの3rdシングル、両A面の2曲目。

6.teenage lovers
 ピアノの演奏を基調にした、この曲も愛をテーマにした5分超のバラード。最初静かな曲は基本的にだんだん大仰な編曲になるものですが、この曲は比較的最初の静かさを大切にしている印象です。6曲目ですがどちらかと言うと前半のラストをイメージしているような感じ。ちなみに編曲はコトリンゴ、これもまたなかなかの人選。

7.CROSS ROAD
 路上のミュージシャンを連想させる歌詞がすごく目をひく作品。2番Bメロの歌詞の一節は特に重く響きます。ここまでの6曲とは全く違う雰囲気、でもサウンドは結構ノーマルなバンドアレンジ。それゆえ軽く一聴しただけでは面白さがすぐに分かりにくい印象もあって、若干勿体無い気も。

8.Hey boy!
 2ndシングルのc/w。なんか海外の女性シンガーソングライターを意識したようなメロディーですね。それゆえに頭に入りやすい作品とも言えますが。

9.Oh JANE
 3rdシングル表題曲。こちらはなんとなく阿部真央っぽい感じも。特に伸ばしの歌い方は確実に影響受けていますよね。愛に飢えたわがままの女性を描いたような歌詞がこれまたユニークです。

10.心は
 HAWAIIAN6の安野勇太編曲ですが、一瞬そんな感じにあまり聴こえない仕上がり。この曲もここまでほぼ共通している世界観で描かれているバラード。ドラムの音がよく目立ちます。

11.Come Back Home
 1stシングルのc/w。カントリーを意識したような牧歌的なイントロが耳に残る作品。こういうお家に帰ろう的なテーマも取り上げられることが多いですが、得てしてこの曲も良い仕上がり。

12.amazing sky
 和をどことなくイメージさせる弦楽器やパーカッションなど、バンドサウンド以外の音が彩りを添えるタイトルナンバー。ライブハウスよりもホールでの演奏の方がイメージしやすいですね。ラストの伸ばしの歌唱が圧巻の一言。

13.始まりに
 「夏の夜」より半年ほど前に配信でリリースされた楽曲。あえてこの曲をアルバムの終わりにした意図がこちらにもすごく伝わる、そんな内容の楽曲です。


(総評)
 全体的にすごくじっくりと作られた作品だと思います。特に歌詞からはかなりの非凡さをあらためて感じました。女性らしく恋愛をはじめとした女性の生きざまをテーマにした内容が中心ですが目のつけ所といいますか、歌詞を描く時に見えている視点にセンスを思わせました。編曲はどうなんでしょうか。島田昌典や亀田誠治にコトリンゴなどかなり豪華な顔ぶれが揃っていますがその割に結構共通しているサウンドが多かったと思います。あるいはメロディーに大きな特徴があるわけではない部分もあるでしょうか。したがって通しでなんとなく聴くとちょっと飽きがきやすい作品かもしれないという印象も持ちました。

 これまで数多くの有名な女性シンガーソングライターがデビューしましたが、彼女はその先人たちの影響をそのまま作品として出ている印象もあります。曲によって○○っぽいという○○は色々変わりますがそこから完全に脱却するにはまだ少し時間と経験が必要かなとも感じました。ですが先ほども書いた通り歌詞の目の付け所、あるいは歌のうまさなど光る部分も多く見えた作品でもあったと思います。2ndアルバムが出る頃にどこまで変貌しているでしょうか、そしてこれが片平里菜らしいという個性が多く表れるのでしょうか。今後の彼女の作品もあらためて注目していきたいです。







posted by Kersee at 22:00| Comment(0) | アルバムレビュー(女性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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