2014年07月25日

小田和正『小田日和』

小田日和 - 小田和正
小田日和 - 小田和正

(楽曲レビュー)
1.そんなことより幸せになろう
 タイトルが示す通りの内容、そもそも歌い出しがタイトル。伝えたい言葉が明確で非常にシンプル、耳にも入りやすいナンバーでアルバムのトップを飾るにはまさにピッタリ。コーラスに参加している女性、今年すごく聴き覚えのある声ですがその主は小田さんとも非常に関係が深いミュージシャン・佐橋佳幸の妻でもある松たか子。これ以外にも計5曲に参加しているそうです。

2.この街
 ついつい「my home town」を思い出しそうになるタイトル。三拍子のリズムと前向きな内容の歌詞が耳に残ります。東海地方の人には名古屋鉄道のCMでお馴染みの曲とも言えるのでしょうか。なおコーラスに参加している女性は(以下略)

3.やさしい風が吹いたら
 2013年4月発売のシングル収録曲、ドラマ『遺留捜査』主題歌。この曲は個人的に「いつかどこかで」辺りをどことなく思い出させる内容の気がします。なおコーラス(以下略)

4.二人
 前作のアルバム『どーも』は人と人との繋がりをテーマにした歌詞がすごく印象に残った作品でしたが、このアルバムのこの曲もそれを感じさせるには十二分のバラード。

5.今のこと
 ピアノと弦楽器の演奏をメインにしたシンプルな編曲のバラード。コンサートだとおそらく弾き語りでの披露になりそうな。

6.愛になる
 長年明治安田生命のCMで使われている彼の楽曲ですが、今作におけるタイアップ収録曲はこの曲。これまた長年親交が深い根本要と佐藤竹善がコーラスで参加。今回のアルバム、またそれを受けた全国ツアーの核になる曲とのこと。この曲は”愛”の素晴らしさをリスナーに伝えているかのような内容。単純に”好き”とかそういう意味での愛よりももっと深くて広い、そんな”愛”を歌いあげています。

7.彼方
 字余り気味のメロディーと、生まれたばかりの赤ちゃんの笑顔を思い浮かばせる歌詞が印象に残るナンバー。楽曲に含まれる、特に次の世代に贈るようなメッセージ性が非常に強いですね。

8.その日が来るまで
 2013年4月発売のシングル収録曲。”君が好き”というフレーズが耳に残ります。

9.mata-ne
 ベーシストのネイザン・イーストに提供した楽曲のセルフカバーだそうです。これもまた穏やかなナンバー。

10.やさしい夜
 松たか子の他にJUJUもコーラスで参加しているラストナンバー。ストリングスの演奏が余韻タップリに聴かせるバラード。


(総評)
 年齢の所以もあるとは思いますが、今回のアルバムは今までの小田和正のアルバムの中でも極めて穏やかな内容に聴こえました。ピアノを中心に構成された楽曲群はほとんどクラシックか合唱曲のアルバムを聴いている感覚と言っても過言ではないと思います。あと前作『どーも』を聴いた時にも感じたことですが、この年齢だからこそ書ける人々の繋がりと後世を生きる人々へのメッセージを思わせる内容のナンバーが多くなりましたね。これは3年前の3月に起きた震災とも関連していると思います。あとコーラスの豪華さやタイアップの多さも前作アルバムと共通していますね。ただ10曲中5曲に松たか子が入るのはあまりないケースじゃないじゃないかなとも思いましたが。確かに旦那繋がりで関係性は非常に強い人ではありますけど。

 総じて穏やかかつ上品な内容のアルバムでした。ロック好きには当然ながら全く向いていなくて、むしろクラシックなどフォーマルな音楽を好む人に向いている内容だと思います。5.なんかはすぐにでも合唱曲として高校生や大学生に歌われても不思議ではないと感じましたが、いかがでしょうか。







posted by Kersee at 21:54| Comment(0) | アルバムレビュー(男性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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