2014年06月30日

レキシ『レシキ』

レシキ(DVD付) - レキシ
レシキ(DVD付) - レキシ

レシキ - レキシ
レシキ - レキシ

(楽曲レビュー)
1.キャッチミー岡っ引きさん feat. もち政宗
 のっけから妙なタイトルと歌詞が繰り広げられる作品なんですが、歌自体は物騒な雰囲気ゼロの実にほのぼのとしたテイスト。このタイトルからこのサウンドはなかなか想像しにくい面がありますね。非常に良いです。ちなみにもち政宗は誰なんだよと思いましたが実はEvery Little Thingの持田香織だそうで。何とも言えないネーミングセンス。

2.年貢 for you feat.旗本ひろし、足軽先生
 秦基博といとうせいこうが客演ボーカルで参加。何と言いますか、年貢の取り立てをこんなオシャレなサウンドに乗せていいんですかという印象で面白過ぎます。それでいて秦さんがまた彼らしくクールに歌うから余計におかしさを誘いますね。ちなみにPVもあります。皆さんホント何やってんですか。

3.お犬様 feat.尼ンダ
 まさかのジャズテイスト。ちなみに歌うのはここ数年名前を聴くことが多くなった二階堂和美。元禄時代に江戸に住まう人々の気持ちをそのまま歌詞に載せた内容。このテーマじゃなかったら矢野顕子辺りが歌ってもおかしくなさそうですね。

4.RUN 飛脚 RUN
 これまではゲストボーカルとの競演でしたが中盤3曲はレキシのソロナンバー。レキシはSUPER BUTTER DOG、100sでお馴染みの池田貴史のソロプロジェクト。この曲はまさに飛脚をテーマにした内容でサウンドもまた上品。

5.salt & stone
 このタイトルは一体何かと思ったのですが何のことはない、大塩平八郎と大石内蔵助のことらしいです。ベースラインをメインとした徐々にアガっていくイントロからこの歌詞なので思わずズッコケてしまいました。この2人の偉業を讃える歌かと言われるとこれまたそういうわけではなく、単にこの2つのフレーズで盛り上げを促すという内容。それもまたよし。

6.僕の印籠知りませんか?
 これがフィクションじゃなかったら大惨事ですよね。ブルースっぽい雰囲気で歌われる嘆き。現在にも共感できる部分が多々ある内容でもあります。でも”僕の印籠を君に見せたいんだ”というのはさすがにどうかと思いました。

7.憲法セブンティーン feat.シャカッチ
 シャカッチ=ハナレグミ。楽曲はタイトルが示す通りの604年・飛鳥時代。ほぼ同じフレーズの繰り返しかと思いきやラストのオチが実に秀逸。

8.Takeda' feat.ニセレキシ
 takedaがodaに負けたという話。なんか早口言葉を一発録りしたっぽい感じですね。そして時間が経つごとに脱線具合が甚だしくなってしまいました。

9.ドゥ・ザ・キャッスル feat. 北のパイセン問屋
 スカパラの歌モノシリーズを思わせる内容。ゲストミュージシャンは怒髪天。というか怒髪天もこういうサウンドになることありますね。今回のコンセプトの中では一番自然な感じで聴ける曲。

10.アケチノキモチ feat.阿部 sorry 大臣ちゃん
 ラストはずばり本能寺。ボーカルは阿部芙蓉美。どちらかと言うとその前日をイメージしたような感じ。また悲しげかつまったりとしたような歌声が妙に味があってもう…。

(総評)
 レキシの作品はこれが4枚目、個人的には初聴なんですがいやはや。完全にノックアウトされた気分です。とりあえず今すぐに過去3枚のアルバムを入手したいですね。聴く前はもう少し激しいロック系かと予想していたのですがこれがまた実に上品なサウンドで。コンセプトがはっきりとした歌詞とユニット名が見た目の特徴ですが、それ以上に中身(=サウンド)のクオリティの高さと見た目(=コンセプト)とのミスマッチさに個人的には衝撃を受けました。よくよく考えれば池田貴史がコンセプトを決めて曲を書いてゲストを呼んで…という自分勝手極まりない企画モノでしかないような気もするんですがこれだけのクオリティ、全く文句ありません。とにかく聴いていてものすごく楽しいし、歴史が苦手な人には勉強になるアルバムなのかもしれません。今年のアルバムの中でもかなり上位に入る内容になりそうです。





posted by Kersee at 21:00| Comment(0) | アルバムレビュー(J-ROCK) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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