2014年03月24日

ゆず『新世界』

新世界(通常盤) - ゆず
新世界(通常盤) - ゆず

新世界(初回限定盤) - ゆず
新世界(初回限定盤) - ゆず

(楽曲レビュー)
1.ヒカレ
 41stシングル。アルバム一曲目にふさわしい爽やかなナンバー。

2.雨のち晴レルヤ
 39thシングル。連続テレビ小説『ごちそうさん』の主題歌でお馴染み。今さらここで語るまでもない名曲。

3.よろこびのうた
 新曲ですがドラマ『僕のいた時間』挿入歌として使用されていました。アコースティックギターにストリングスを混ぜたバラードで、クラシック音楽に近い印象もあります。

4.ユートピア
 夏祭りといいますか、幕末の”ええじゃないか”を思い出させるような気もする賑やかな楽曲。そんな日本情緒を感じさせる雰囲気にエフェクトや打ち込み音などおよそ手作りとは程遠い音も入れたりするなど、遊び心いっぱいの内容でこのアルバムの中でもトップクラスに印象が残るナンバーに仕上がっていますね。

5.表裏一体
 40thシングル。この曲も実験的要素が多々ある作品で、あらためてよくシングル表題曲に持ってきたなぁと思うくらいの内容。1番と全く違う内容の2番は特に必聴。

6.素顔のままで
 3.と同様、ドラマ『僕のいた時間』イメージソング。メロディーと編曲の丁寧さが印象に残る穏やかなバラードで、前2曲との対比もバッチリ。

7.幸せの定義
 1分46秒の短編曲。「3番線」辺りを思い出させますが、やはりその時と比べると賑やかなサウンド。

8.Ultra Lover Soul
 ものすごく懐かしさを感じさせるメロディーに電子音、さらにはコンピューターアレンジされた女性のセリフまで入る編曲がユニーク。昔からの相棒・寺岡呼人が作曲に参加、そして編曲にはここ最近でんぱ組.incへの楽曲提供で注目を浴びている玉屋2060%が参加しています。”男の子だもん”という歌詞もかなり頭に残りますね。総じて言うと「恋の歌謡日」を更にパワーアップさせた楽曲なのかなという感想も持てる内容です。

9.レトロフューチャー
 タイトルの如くの楽曲。デビュー当時では考えられない打ち込みサウンドですがどことなくレトロな雰囲気も残しつつ。このアルバムを象徴しているナンバーではないでしょうか。

10.Interlude〜Old New World〜
 前曲のアウトロ的な感じのインタールード。

11.ひだまり
 映画『銀の匙 Silver Spoon』主題歌。いわゆる朝焼けをテーマにしたバラードなんですが歌詞はどことなく日常めいていて、少し前と比べると親近感を感じさせる部分が戻ってきている印象もあります。

12.所沢
 タイトルとは裏腹に埼玉県所沢市とは特に関係のない曲だそうです。ストリート時代からある楽曲なんだとか。というわけでそれっぽい曲。アルバムの中では良いアクセントになってますね。

13.守ってあげたい
 39thシングル。紛れもない大作恋愛バラード。

14.四間道路
 この名前の道路は横浜に実際に存在しているそうです。その道路から見えると言いますか、あらためて感じさせるような風景を字余り気味のフォークソングにしたナンバー。情緒と人間味あふれる内容の歌詞に心が打たれる楽曲で、アルバム終盤を締める楽曲としては十二分の物に仕上がってますね。名曲です。

15.友〜旅立ちの時〜
 ラストは38thシングルのこの曲。後半は比較的シンプルな編曲で人と人との繋がりを思わせる楽曲が続きましたが、その真骨頂と言える内容だとあらためて感じさせます。


(総評)
 12枚目のオリジナルアルバムで、自分としては全てのゆずのアルバムを聴いているわけではないのですが、個人的に聴いたゆずのアルバムの中では最高傑作と評しても良い内容じゃないかなと思いました。

 10.のインストを境に曲の傾向が変わっていて、前編はゆずらしさを残しつつも果敢に新しい試みを取り入れたナンバーが中心になっています。特に4.〜5.や8.〜9.辺りがその象徴になると思います。今回のアルバムで最も知名度が高い2.さえもバリバリのその類の楽曲ですからね。でもその内容は”新世界”というアルバムタイトル、”レトロフューチャー”という言葉に象徴されるような「どこか懐かしさを感じさせるけども紛れもなく今までになかった音楽」、その一言が実にしっくりきます。

 一方後編は従来のゆずらしい風景や人間模様を丁寧に描いた作品がメインになっています。それは初期のアルバム『ゆず一家』『ゆずえん』辺りを彷彿させる部分もあるもののそこから15年経ったからこそ書ける表現も多く、特に14.や15.の歌詞はその最たるものではないでしょうか。

 デビューの頃から彼らの音楽を聴いて感じさせる”音楽の楽しさ”は不変だと思いますが、その提示の方法を変えることで更に楽しさを引き出したような、そんなアルバムではないでしょうか。初期の頃からリアルタイムでゆずを聴いてきた人には特に感じ入ることの多い作品だと思いますが初めてゆずのオリジナルアルバムを聴くという人でも粒揃いの楽曲群なので是非お薦めしたい内容に仕上がっていると思います。今年のアルバムの中でも上位に入る作品になることは確実ですね。



posted by Kersee at 21:00| Comment(0) | アルバムレビュー(男性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。