Rice&Snow - Negicco
(楽曲レビュー)
1.トリプル! WONDERLAND
昨年4月のシングル曲、オープニングにはピッタリの盛り上げナンバー。"N.E.G.I.C.C.O!"のコールで始まるデジタルサウンドがカッコ良いの一言ですが、あらためて聴き直すと当アルバムでは前作『Melody Palette』までの流れを汲んだ数少ない曲のようにも聴こえました。
2.ときめきのヘッドライナー
上記より前、2013年11月リリースのシングル曲。したがって『Melody Palette』の続きとして成立しているのがこの2曲と言えるのかもしれません。盛り上げ曲であるとともにNegiccoの特徴を捉えた歌詞という部分まで共通していますね。
3.1000%の片想い feat.Tomoko Ikeda
シングル「光のシュプール」c/w曲。Shiggy Jr.の編曲で話題になりますが、こちらのアルバムではボーカル・池田智子のコーラスも加わります。間奏では彼女のコーラスの独唱という形になります。セリフの部分でもそれが入るのでファンにとってはシングルバージョンの方がいいかもしれません。楽曲は女の子のオシャレポップスで、感想は概ねシングルのレビューでも書いているので一旦省略。
4.クリームソーダLove
Nao☆が作った歌詞がいい感じにかわいい作品。控えめに主張し過ぎずにオシャレなconnieサウンドだから余計にそう感じてしまいますね。何と言いますか、すごく男性のツボを絶妙についているような気がしました。炭酸の泡で文字通りキュンと感じさせる歌詞もガールズポップの定番に今後なるのでしょうかねぇ。昨年も「サイダー」というタイトルがaikoにも赤い公園にもありましたし。
5.サンシャイン日本海
田島貴男がこの曲を提供したことですっかりNegiccoのファンになってしまったというナンバー。昨年7月発売のシングル曲。渋谷系は今でもついつい最先端のイメージで語られてしまう勢いですが実際それが流行ったのは1990年代前半、ですがこの曲はそれよりもう少し前の雰囲気という感じもします。いずれにしてもしみじみ、ほのぼのと穏やかな旅情を感じさせる名曲であることは間違いありません。
6.裸足のRainbow
澤部渡のソロプロジェクト・スカートが編曲に名を連ねています。四つ打ちのリズムとピアノの演奏、そしてベースラインに味があります。なんとなくカフェ・ミュージックを聴いている感覚。流行の真っ只中にあるオシャレというより知る人ぞ知るオシャレ感がありますね。でもサブカルともまた違うような。まあ編曲の人選からしてそうなのかもしれませんが。
7.二人の遊戯
シンセサイザーと打ち込みドラムが鳴り渡るサウンドは宇宙をテーマにしたものだと思いますが、一聴すると80'sのイメージもあるでしょうか。確かに今の時代でこういうサウンドで歌わせるとしたらやはり彼女たちが一番しっくりくるような気はします。今風に見せかけて全くもって今風ではない部分が良い意味でこの曲の大きなポイントになっていますね。おかげですごく印象に残る楽曲に仕上がっています。
8.パジャマ・パーティー・ナイト
電子サウンドが引き続き採用されているミディアムテンポの楽曲。学生時代のあれこれを追憶するような歌詞なんですが、それだけにNegiccoの歴史の長さを知っているとグサリと心に刺さるようなフレーズが続々。
9.BLUE, GREEN, RED AND GONE
□□□(クチロロ)の三浦康嗣が楽曲提供。夜の首都高速をイメージした楽曲。シンセサイザーの音と独特のリズムがすごく印象的で、おそらく実際に生で歌うにはかなり難儀するナンバーではないかと思われます。特に2番の構成はホントに凄いですね。息もつかせぬ展開とはまさにこの曲のことを指します。確かに首都高速は複雑な路線を描いていますが、その複雑さをサウンドで表した作品はおそらく史上初ではないでしょうか。
10.Space Nekojaracy
全体的にカオスなタイトル、Aメロのセンスに至っては電気グルーヴを彷彿とさせる部分があります。connie楽曲に吉田哲人が作曲・編曲で協力した作品ですが過去の作曲提供作に「いいくらし」があります。編曲だけなら「ネガティヴ・ガールズ!」で既にNegiccoとは縁のある人ですね。そんな中でも歌詞と歌詞の間で歌う擬音部分とコーラス、そこに3人の歌唱力の向上とチームワークをあらためて感じさせます。
11.自由に
蓮沼執太が編曲に参加している作品。彼が主宰する蓮沼執太フィルの作品は先日ネットの音楽オタクが選んだ2014年の日本のアルバムで9位にランクインしています。ラップを主体とした盛り上げナンバー。ちなみにconnieがこの曲も作詞作曲。全部が全部Negiccoっぽいですがよくよく考えると守備範囲は相当広い印象あります。考えてみればMeguはDJとしても活動しているので、そういう意味ではもっとこういう曲があっても良いのかもしれません。
12.光のシュプール
先行シングル曲。単体で聴いていても素晴らしいと感じましたが(個人的には2014年の4位を飾った楽曲)、内容が濃く盛り沢山のこのアルバムの実質ラストで聴くこの曲もまた格別。上手いこと言葉で表すことは出来ないですが、ワンフレーズで表すとしたら”最高”。この言葉以外出てこないです。
13.ありがとうのプレゼント
Negiccoのメンバーが文字通り、聴いてくれた全ての人にありがとうという言葉を届けるために作った1分7秒のエピローグ。実際に聴いてもらうことを意図してあえて歌詞カードに掲載してないところが素晴らしいと思いました。
(総評)
2015年のアルバム初レビューということで、当然ながら今のところ暫定1位になるわけですが果たして今年中にこのアルバムを超える作品が出てくるのでしょうか。そう思ってしまうくらいに素晴らしい名盤中の名盤でした。シングル曲のクオリティの高さもさることながら、アルバム曲も全曲素晴らしいです。新しい挑戦を感じさせる部分が多々あり、それでいてどの曲にもNegiccoらしいと思わせる部分を感じました。まあこの3人が歌えばどれもNegiccoらしいと言われればそれまでなんですが。長年Negiccoの曲を一緒に作ってきたCONNIEさんも勿論ですが、編曲などの人選もこの作品は絶妙でした。現時点で豪華かどうかは判断しにくいですが5年後にはこんなメンバーが!という結果になりそうな方々ばかり。前半に穏やかな曲、後半に電子サウンドの新たな潮流を持ってきて最後に「光のシュプール」、そして感謝のメッセージを残すという流れも言うことなしですね。まだ2015年始まって間もないですが、間違いなく2015年を語るに欠かせないアルバムになります。それとともにNegiccoにとっては新たな出世作になることも確実ではないかと思いますね。
先日ついに初のワンマンツアーが発表されました。初めてライブで訪れる地も多いそうですがこのツアーラストを飾る5月5日、地元新潟公演はついにワンマンホールライブとなる新潟県民会館大ホール。正直2年前のTIFで初めて見た時にここまで大きなムーブメントになるとは思ってなかったですが、考えてみれば私も気がつけば「アイドルばかり聴かないで」や『Melody Palette』をiTunesでダウンロードして、イベントにも足を運んで…という具合。そこそこに彼女たちの魅力にハマっています。既にツアーも京都、そして新潟のチケットまで予約してしまいました。今年は本当にNegiccoの1年になりそうな予感が早くもしています。12月にはどの域まで到達しているか、ワクワクしますね。
さて、新潟県民会館でのツアーファイナルが発表された同日、新潟県民にとって半分の人達には歓喜なことで、半分の人達には恐るべきが伝えられました。
秋元康が次はなんと新潟に銃口を向けたのです。
「NGT48」を発足させたのです。
マイナスに考えればNegiccoが潰されると思いますが
プラスに考えれば共存共栄も考えられます。
もちろん自分としてもNegiccoの人気が上がれば良いですし。
名古屋に例えるとSKE48vsチームしゃちほこみたいな関係になれば良いなと思ってます。
NGT48についての返信もお待ちしてます。
前にも書き込みましたが夏フェスにも出てほしいですね。
特にサマソニやロキノンが良いですね。
そのうちビックスワンスタジアムでライブする位の人気になるんじゃないでしょうか(笑)紅白出場はまだまだ先ですが(笑)
これからもNegiccoをよろしくお願いいたします。
どうもです。新潟のグルメは堪能できればと思ってます。地酒はお酒が飲めないので楽しめそうにないですが(笑)。NGT48の発足は脅威とも感じますが案外むしろそれによってNegiccoの価値が上がるんじゃないかなぁ、という気もしてます。紅白に関してはまだまだ想像つきませんが更に大きな存在になるのは間違いないと思います。ちなみにロッキンは昨年既に出ているはず…。
そうなんですよね。今回のことに関して現時点で一番得してるのってNegiccoなんですよね。やっぱり共存共栄が一番良いんですよね。
ただマツコが自身出演の番組でNegicco知ってるのに驚きました。
今ちまたでは劇場は○○にできるだのXXにできるだの最年長は何歳だの、と新潟の若者は、NGTの話題一色です。あとロキノン出てたんですね。んじゃ後はサマソニに出てくれれば…
最後に…お酒飲めないのは仕方ないですね。
まだ先の話ですがツアーファイナル楽しんで!!