2015年02月04日

私立恵比寿中学『金八』

金八 - 私立恵比寿中学
金八 - 私立恵比寿中学

金八(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付) - 私立恵比寿中学
金八(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付) - 私立恵比寿中学

(楽曲レビュー)
1.私立恵比寿中学の日常 (Prologue): 二乗の事情
 いきなりコント。脚本:しりあがり寿。相対性理論「E=mc2」について説明を求められる生徒の面々。結論を言うと紛うことなき0点の解答、でもある意味100点でもあります。

2.金八 DANCE MUSIC
 『金八』は赤坂3年B組のことかと思いきや六本木で30年近くやってるアレのことだと納得させられたナンバー。完全に前山田健一の才能が爆発しております。AステBステ…と連呼する歌い出し、全員のギロッポンコール、元ネタのあるあるを多々取り入れた歌詞、更にはテーマソングを模倣した間奏やCMパートまで作られちゃいました。果たして松本さんには許可もらっているんでしょうか。そんなエビ中は2月6日に本当にこの曲で初出演するそうです。非常に楽しみです。なお個人的には廣田あいかのたまに金曜深夜に出ていますというソロパートに大爆笑しちゃいました。

3.未確認中学生X(金八ver.)
 2013年11月発売のシングル曲。その時とメンバーが代わってますので当然ながら金八Ver.の注釈が入ります。おなじみ宇宙人中学生をイメージした楽曲。やっぱり新メンバーのパートは以前との違いが表れるもので、ラストの杏野なつパートだった「もしかして」はそれが特に顕著に出ていました。

4.テブラデスキー〜青春リバティ〜
 前作収録の名曲「誘惑したいや」が印象深いたむらぱんこと田村歩美が作詞・プログラミング担当。相変わらず言葉選びの発想が優れています。青春というテーマに真正面から立ち向かったようなパンクロック。

5.キングオブ学芸会のテーマ〜Nu Skool Teenage Riot〜
 「いいくらし」、そしてNegiccoの先日のアルバム収録曲「Space Nekojaracy」を提供した吉田哲人の作曲。エビ中の自己紹介を兼ねたような歌詞が乗せられた勢いのある盛り上げ曲ですが、中盤でボーカルのエフェクトをかけてピアノの演奏が入る部分に吉田氏の鬼才っぷりを感じます。そして一番ワケが分からないのは小林歌穂のセリフパート。果たしてこれに際して加山雄三の許可は取ったのでしょうか。取ってなくても問題はなさそうですけども。

6.私立恵比寿中学の日常 (Interlude): 早弁ラップ
 1分35秒の小作品。早弁をテーマにしたヒップホップナンバー。本業の人でもここまで韻を踏むのかなと思うほど踏んでます。まあ作った人は本業の方ですが。

7.バタフライエフェクト
 新メンバーになってからの初めてのシングル曲。十二分に素晴らしい曲ですが、ここまでのトラックがあまりにも濃すぎるので聴き慣れた分普通の曲にも聴こえてしまうのが若干難点。

8.ちちんぷい
 新進気鋭のバンド、魔法少女になり隊のメンバー提供曲。思わず拳を一緒に上げたくなるようなライブ向きロックナンバー。

9.U.B.U.(金八ver.)
 シングル「未確認中学生X」収録のカップリング曲なのでこの曲もあらためて新メンバーで新録。作曲はレキシでお馴染みの池田貴史。バンドアレンジとエビ中らしい歌詞とコーラスの入れ方で聴かせる名曲。

10.フユコイ
 ここまではっきりとしたメロディーと切ない歌詞で聴かせる楽曲はエビ中の楽曲で言うと異質そのもののような気がしました。若干BiSっぽいかなとも思いましたが、なるほど確かに編曲が松隈ケンタ。大きい会場でサイリウムいっぱいの中で歌うとものすごく映える曲でもありますね。

11.PLAYBACK
 Jazzin'parkからの楽曲提供。この曲も聴かせるナンバー。テクノテイストと言いますか、もっと言うと2008年前後のPerfumeっぽいと言いますか。過去を振り返って明日を見据えるという歌詞が今どきのアイドルらしくて、良いです。

12.幸せの貼り紙はいつも背中に
 聴かせる楽曲が続きます。シングル「バタフライエフェクト」カップリング曲。ソロパートが松野莉奈の台詞以外存在していないのが大きなポイント。ライブだと泣かせる楽曲になると思うのですが、サビ後半の”ヨロレイヒ ヨロレイ ヨロレイ”パートで無駄にインパクトを残すのがエビ中らしいとも言えるような。というより普通のアルバムならこれがラストの曲になると思うんですが…。

13.ハイタテキ!
 先行シングル曲。排他的かと思いきや歯痛的、というダジャレで落とす曲。TAKUYA提供のサウンドも勢い良く聴かせます。ここからはライブでいうアンコールみたいなものなのかもしれません。

14.大漁恵比寿節
 タイトル通り、大漁の御旗のもとに集ったソイヤソイヤ・ヤーレンソーラン。冒頭の台詞を筆頭に廣田あいかの独特の声質が特に唸りを上げていますね。非常にカッコいい仕上がりになっているとともに、アイドルでこういう曲が似合うのもエビ中くらいしかいないともあらためて感じさせます。

15.買い物しようと町田へ
 前作では「いい湯かな?」を提供した大内正徳ですが当然ながら全く違うテイスト。冒頭にちょっと出てきた以外に町田である必然性が全くありません。サンバに乗せて日曜日を高らかに歌った内容で深みも何もありません(むろん褒め言葉ですよ)。ポイントポイントで『8時だよ!全員集合』のオマージュを入れているのも見逃せない部分ですね。

16.私立恵比寿中学の日常(Epilogue): 蛍の光 (Demo)
 アコースティックギターのみの演奏に乗せてみんなで歌いますが、デモトラックという体?なのでみんなの音程はバラバラ。ですので合唱としてはとてもじゃないけど合格点に満たない内容。でもそういうところがエビ中らしくていいんじゃないかとしみじみ感じさせるナンバーでもあります。ボーナストラックみたいな扱いなんですが楽曲提供はなぜかクリープハイプの尾崎世界観、無駄に豪華。むしろよく引き受けたという感。

(総評)
 前作『中人』同様今作も大変に作り込まれているアルバムですね。文句なしの名盤だと思います。前作の衝撃が大変なものだったので今作は事前のハードルは大変に高かったのですが、まあ大幅超えとはいかずともそれに十分値する内容ではないかと感じました。9.〜12.の聴かせる流れも良いですし、金曜から日曜に流れる最初と最後の構成も素晴らしいですし曲の振れ幅も前作以上のものがありました。ですが今回は2.の「金八DANCE MUSIC」に凄さがほぼ集約されている印象もあります。あまりの衝撃に初聴ではこの後の楽曲群が残らなかったくらいですね(単体で聴くと通常より個性強い曲ばかりのはずなんですが…)。爪あと残してトレンド入りしたいと歌詞にありますがおそらく2月6日の金曜日にはそれが実現すること100%間違いないと思われます。勢いはまだまだ留まる所を知らずといった印象で、そろそろ大晦日のNHKホールも考え始めていい時期に来てるかもしれません。前作発売後すぐに全国ツアーが始まって、その時のライブも見に行きましたがそれ以来エビ中のステージは見ていないので、そろそろ彼女たちのライブにも足を運びたいと考えている今日この頃です。


posted by Kersee at 21:21| Comment(0) | アルバムレビュー(アイドル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。