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(楽曲レビュー)
1.Yeah! Yeah! Yeah!
三ツ矢サイダーのCMでお馴染みの楽曲ですね。この上なくキャッチーなサビは爽快感満点でタイアップにピッタリ。盛り上がりも完璧でメロディーも上々、文句なしに今年のJ-ROCKを代表する名曲と言えるでしょう。
2.From here
BPM速め、ドラムのリズム細かめの直線的ロックナンバー。演奏時間もこの手の楽曲らしく3分台と短め。
3.Shout
シングル曲。TBS系ドラマ『家族狩り』主題歌。アコースティック主体の演奏から、気がつけばバンドロック色が濃くなっていくという構成。聴き応えのある内容に仕上がっていますね。
4.Answer
シングル「Ghost」のカップリング曲。本能で演奏しているかのような激しいバンドサウンドが非常に魅力的。ラストサビ前で静かになるシーンで突如として入る音も聴きどころ。非常に完成度高いです。
5.Paranoid
激しさに浮遊感を混ぜたような雰囲気は一言で言うと独特でしょうか。その中にポップな要素もしっかり入っているのが面白いです。この曲も力作という言葉が相応しい仕上がり。
6.Star
ワルツのリズムが大変に心地良いロックバラード。タイトル通り、星が舞う夜空の光景がとても似合う曲。
7.Dreamer
1.にもやや通じる爽やか系。6.と7.は歌詞も自然に頭に入りやすい構成に仕上がっていますね。
8.Alternative Summer
シングル「Shout」カップリング。軋むようなギター音に変拍子。こういう楽曲をカッコ良く決めるとまさにロックバンド冥利に尽きる、という感じでしょうか。内澤崇仁の歌声もやけにセクシーに聴こえますね。これも素晴らしく完成度の高い名曲だと思います。
9.Letter
ロックはロックなんですが、よく聴くとヒップホップにも聴こえるAメロ〜Bメロのラップミュージック。リズムの使い方がまさにそんな感じで。これも面白い曲ですね。
10.Corna
バンドサウンド、特にギターの切れ味がこの曲は抜群ですね。カッコ良いと思わず叫びたくなる楽曲です。
11.Ghost
シングル曲。CX系ドラマ『ゴーストライター』主題歌。そういえば「Voice」からドラマ・映画タイアップのシングルが4作続いてるんですね。この曲はバンドサウンドではなく、ピアノやストリングスに打ち込みの音が目立つという本来の路線とは真逆のスタイル。楽曲は聴かせるバラード。あえてこういう曲をタイアップのシングルに使う辺りが逆にロックだな、という感想も持てます。
12.Run
”オーオオオー”と高らかに歌われるアンセム風楽曲。歌詞も大変にスポーティー。J-WAVE FOOTBALL FEVER 2014キャンペーンソング、確かにこういうスポーツの試合のエンディングに流すにはピッタリです。
13.Songs
6分にわたる大作バラード。曲中に流れるパイプオルガンの音がまるで聖歌のようです。
14.You Make Me
長いインターバルの後に流れる、実質ボーナストラック。映画『アップシールド アルファ』挿入歌。バンド音より電子音の方が明らかに目立つ準インスト。
(総評)
予想以上に音楽のバリエーションが広いアルバムという印象でした。個人的には「Voice」で知ったバンドなんですがその曲の雰囲気は今回のアルバムにはほとんどなく。というより「Yeah! Yeah! Yeah!」にしても「Ghost」にしても「Alternative Summer」にしてもそれ以外でも、似たような曲というのがこのバンドの場合あまりないような感じがしました。どの曲にもしっかりとした個性があって、そしてそれらは非常に高いクオリティで構成されていて。今回のアルバムはバンド名がそのままタイトルになっていますが、各々の楽曲の集合体がこのアルバムひいてはこのバンドの自己紹介代わりと考えるとすごくしっくりくる内容です。1.からして聴き応え満点ですが、それ以外でも面白いと唸らせる部分がいくつもありました。またこのアルバムで聴くとシングルが意外と変わった作風のように思えて、それがすごく個人的には興味深かったです。これまでのアルバムもあらためて聴き直したくなる内容でしたね。2015年のJ-ROCKを代表する名盤と言えるのではないでしょうか。