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ALXD - [Alexandros]
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ALXD [Analog] - [Alexandros]
(楽曲レビュー)
1.ワタリドリ
映画『明鳥』主題歌。イントロのギターストロークから広がる世界に開放感があります。アウトロの演奏が1曲目ながら、クライマックスという印象も感じますね。
2.Boo!
歌声にエフェクトをかけた編曲と、細かいリズムで刻むサビのメロディーが特徴。途中からゆったりとしたリズムに切り替わり、そこから徐々に速くなってくる部分も面白いですね。インパクト強いです。
3.ワンテンポ遅れたMonster Ain't Dead
何と言ってもBメロの超早口パートが非常に聴き応えあります。ラップでもここまで早口になることは少ないような気がしますね。全体としてもBPMが大変速いスピード感ある楽曲で、ライブ向き。
4.Famous Day
2000年代から続くJ-ROCKの名曲の流れをそのまま汲んだような楽曲ですね。ELLERGARDEN辺りを思い出させる部分もあります。演奏はドラムの刻みがかなり凄いことになっています。
5.Adventure
9thシングル。ややゆったりとしたリズムで、英語詞を特に心地よく聴かせるようなテイスト。
6.can't explain
全英語詞。基本的に純粋なバンド演奏で聴かせる楽曲という印象。
7.Buzz Off (Interlude)
ライブの音合わせをイメージしたような、箸休めに近い準インスト。
8.Oblivion
8thシングルの2曲目。ベースとバスドラムの低音から徐々に聴かせるAメロからサビに至るまでの構成が美しいですね。曲間なしで次の曲に続きます。
9.Leaving Grapefruits
ピアノの音が良いアクセントになっている、聴かせるナンバー。
10.Dracula La
10thシングルの2曲目、MBS・TBS系ドラマ『女くどき飯』主題歌。正統派な海外ロックのイメージですが、サビにさりげなくイエイエイエと入る辺りが日本的で面白いです。”ドラキュラ”を連発する間奏はこの曲ならではの重要な個性。
11.Droshky!
9thシングルの2曲目。この曲も速いBPMと、管楽器の音が特徴的。テンション上がりますね。ライブでは間違いなく欠かせないナンバーでしょう。
12.Dog 3
10.〜12.はDで始まる曲3連発。歌パートよりもこの曲は間奏のプレイがメインでしょうか。ギターソロとドラムが非常に勢いあって、レベル高いです。
13.Run Away
8thシングルの1曲目。この曲と8.はまだ「Champagne]だった時代にリリースされた楽曲ですね。1.同様エネルギーの放出を感じさせるような、爽快なナンバーに仕上がっている印象です。
14.Coming Summer
6分近くに渡る楽曲。絵に描いたような大作バラード。
(総評)
ここ最近いよいよ評価が高まっている[Alexandros]5枚目、改名してからは初めてとなるアルバム。通して聴いた感想としては、カッコ良いを地をいく作品ということでしょうか。ドラムを主として演奏はライブだと特に映えそうな構成になっていて、歌に関してもおおよそ申し分なし。ただ1曲1曲に関しては、よく聴くと十分インパクトありますがざっと聴くと耳に残るのはサウンド・演奏の心地良さで楽曲単位ではないような。ですので一歩間違えるとどの曲も全部同じに聴こえてしまうバンドだと感じる人もいるかもしれないですね。まあこれは生演奏メイン・バンドスタイルを美学とする面々にとっては誰しもがつきまとう課題とも言えますが…。
おそらくこのバンドの方向性はライブがメイン、そのためのアルバムだろうと思われるので方針としては全然良いのですがこの辺りは若干好みが分かれるかもしれません。ただトラックで聴いていてもドラムの凄さは十二分に伝わってきたので、それを聴けるだけでも価値のある作品のような気もします。ここ最近BPMの速さが目立つバンドが本当に多くなってきましたが彼らはその代表選手。そしてそういったバンドは例外なくドラムがものすごく上手いです。楽曲を聴いてテンションを上げて乗るのも一つの楽しみ方ですが、冷静に演奏を聴いて凄さを味わうのもまた一興ではないかとあらためて感じますね。