
STAR TRAIN(初回限定盤)(DVD付) - Perfume

【早期購入特典あり】STAR TRAIN (B2サイズ通常盤ジャケット絵柄ポスター付) - Perfume
(楽曲レビュー)
1.STAR TRAIN
初のドキュメンタリー映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』主題歌は、メジャーデビュー10周年・結成15周年の記念曲と言って良い作品になるでしょうか。一歩一歩大地を踏みしめるような拍の刻み方は、そのまま”時”を音で表現しているかのような雰囲気を感じます。”走れSTAR TRAIN”という歌詞からは彼女たちの止まることない歩み、そしてタイトルとかけている”常にスタートライン”という歌詞からはPerfumeの歴史が今後まだ止まることないという決意。そういったことが聴く方にもすごく伝わってきます。彼女たちの楽曲の要素であるダンスの側面が今回ほとんどないので、余計に歌詞と編曲の力強さが際立っていますね。この時期だからこそ歌える、また今だからこそ歌う必然性がある2015年Perfumeの決定盤と言える楽曲だと思います。大変スケールの大きい、今年を代表する名曲と言えるのではないでしょうか。
2.TOKIMEKI LIGHTS
ここ数年担当しているチョコラBBタイアップの新曲。今回はカジュアルかつやや80'sという印象でしょうか。メロディーの自然さは1980年代中盤の松田聖子のアルバム曲を聴いているかのようです。ピコピコの音に混じるピアノっぽい音がそれを象徴しています。歌詞は表題曲と共通する部分も多いでしょうか。”銀河を超えて”から始まり”旅してたいよ”で終わる一節はまさにその象徴ですね。
3.イミテイションワールド
インディーズ時代のライブ定番曲をついに初音源化。初回限定盤のみに収録。いわゆるどこか切なさを秘めた楽曲は案外この時代のPerfume曲では共通のテイスト。でもかわいいピコピコ音ではなくどこかカジュアルな音を入れているのは10年以上の月日の差でしょうか。もっとも一番変化しているのは3人の声だと思いますが。インディーズ期の音源と聴き比べると、本当に3人も大人の女性になったなぁとあらためて感じます。
(総評)
”最高を求めて”という歌い出しで始まる「Dream Fighter」が発表されたのは7年前。当時はブレイクを果たし紅白歌合戦にも初出場を決めた頃ですが、ストーリーはむしろまだまだこれからという雰囲気に満ち溢れたものでした。現在の「STAR TRAIN」では世界進出を果たし、こうやってドキュメンタリー映画の主題歌にまでなりました。感慨深いものは非常に大きく、また偉大さや崇高さまで感じるようになりつつありますがそれでもまだなお、という部分も存在している雰囲気です。気がつけばブレイクしてから7年なのでかなり長くなってきました。ただ事務所はポルノが15年・福山が23年・サザンが37年という環境。そうなると彼女たちもまた代わりが存在しない全くのオンリーワンとして、今後も新たな歴史を作り上げてくれそうです。私はまだまだPerfumeには、おおいに期待しおおいに応援しおおいに涙を流していきたいです。