
シューゲイザー(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付) - 藍井エイル

シューゲイザー - 藍井エイル
(楽曲レビュー)
1.シューゲイザー
GLAYのHISASHIがプロデュースしたロックチューンとのことですが、実際聴いた感想としては思いっきり80's歌謡曲ですね。テレビ番組で歌う背景として思い浮かぶのは完全に夜のヒットスタジオ。ちょっとツッパリ系の匂いを感じるメロディーは、中森明菜の全盛期の楽曲と言われても全く違和感のない内容。もっともバックは迫力あるギター&打ち込みサウンドでその点は昭和とかなり異なりますが。これまた彼女のシングル曲では過去になかったタイプの楽曲で、良い意味で積極的に挑戦している作品だと思いました。
2.HaNaZaKaRi
加藤裕介の作曲、というわけで「ラピスラズリ」路線。彼女のメインストリームは間違いなくこの路線だろうとあらためて確信させるには十二分過ぎる内容。ダイナミックなメロディーの構成は最高の一言に尽きます。ちょっとデジタル色が編曲で強い分「ラピスラズリ」には僅かに及ばないでしょうか。
3.騙された羊
弦楽器やピアノなどの生音演奏メインで聴かせる、スケールの大きいバラード。パワーボーカルというよりも美しい歌声に重点を置いた内容で、前2曲とはいい意味で対をなした楽曲になっています。
(総評)
武道館ライブ直前ということで今回リリースイベントなし&アニメタイアップもなしということでセールスはあまり数字が出ていないようですが、作品は相変わらずの素晴らしいクオリティです。歌がうまいということだけで大きなプラスですが、やっぱりバックメンバーの良さと色々と挑戦する姿勢が大変功を奏している形ですね。日が変わり11月2日は初の武道館ワンマンライブ、その様子はJapanese Music Liveでレポする予定にしています。楽しみにしてください。