SMAP、TOKIO、V6、KinKi Kidsがいるからあまりそうは思えない部分もありますが、嵐も21世紀に入る前からずっと活動しているのでもはや大ベテラン。デビュー18年目・通算48枚目。ですが今作もまた当然のように1位獲得しています。オリコン初動は50万枚前後、昨年もおおよそこの数字だったので安定しています。
今回は竹内まりや作詞・山下達郎作曲、生田斗真のPV出演。いつも以上に力を入れた作品になっているみたいですね。彼とジャニーズとの関わりは近藤真彦の「ハイティーン・ブギ」以来30年を超え、「FUNKY FLUSHIN'」「硝子の少年」といった曲もあるので珍しいことではないのですが、夫婦で提供となると今作が初になります(ジャニーズ以外だと鈴木雅之「Guilty」、森光子「月夜のタンゴ」などの例あり)。
2位 BTOB「Dear Bride」
今週のオリコンは2位〜5位まで全部男性K-POPグループというすごい展開になっています。自分の周りにK-POPファンは全然見かけないのですが、環境変わればそんな方々ばかりになるのでしょうか。オリコンでいうとこのグループの売上は約9.4万枚。CHART insightにおけるセールスの割合はおよそ9割で、CDリッピングはないに等しい値。日本では通算4枚目のシングルになります。
楽曲は程よくラップが入ったウエディングソング。ゼクシィのCMに起用されていてもおかしくないような内容です。良いのではないでしょうか。ファンの方々が結婚する際にはやはり式でこの曲が使われるのでしょうね。
3位 超新星「またキミと…」
甘いボーカルが43秒の再生時間でも耳に残りますね。女性ファンはウットリという楽曲ではないでしょうか。オリコン3位、日本での活動はBTOBよりかなり長め。その分CDリッピングの要素は若干CHART insightに加味されているようです。CDセールスはBTOBの約半分みたいですが、やっぱり多少長くなると熱狂度も若干下がるものなのでしょうか。
7位 Block B「またキミと…」
こちらも日本では2年目・シングル4枚目とキャリアは若手。楽曲はBIGBANGの流れを汲む野獣系でしょうか。オリコンでは5位、ただTwitter反響度はBTOBより若干高め。
8位 U-KISS「Kissing to feel」
こちらは日本デビュー6年目。超新星ほどではないですが、BTOBやBlock Bよりは活動期間も長いです。激しい重低音を響かせる、バラード寄りのダンスナンバー。オリコンでは4位にランクイン。ちなみにこの上位に入っている4曲は他のランキングでは軒並み上位に入っておらず、BTOBでもiTunes・K-POPランキングで42位が関の山。ファンの方々の動きは素晴らしいようですが、それ以外の広がりに関して言うとまだまだBIGBANGには遠く及ばない状況のようです(こちらはK-POPだけでなく通常のダウンロード系ランキングでも何曲か上位に入っていました)。
9位 秦 基博「スミレ」
一方こちらはオリコンだと16位ですがダウンロード系のランキングではしっかり上位に入っていました。タイアップはEX系ドラマ『スミカスミレ 45歳若返った女』主題歌。ドラマの方はよく分かりませんが、やっぱりK-POPの方々よりこちらの方が自分にとってはよっぽど馴染み深いという感じがします。
秦さんはかなり素朴な曲を歌うイメージの人ですが、この曲はそんなイメージを完全に覆すような明るいポップソング。脱皮したといいますか吹っ切れたといいますか。女性ダンサーが登場して一緒に踊るようなPVはちょっと前まで、いや昨年でもほとんど想像出来ないような内容ですね。すごく良いです。むしろ私は以前より今の秦さんの方が明らかに魅力的で面白いと感じてます。もしかすると「ひまわりの約束」ばりの大きな波がまた来るかもしれませんね。すごく期待できそうです。
13位 橋本環奈「セーラー服と機関銃」
自身初主演となる映画『セーラー服と機関銃−卒業−』でソロデビュー。今年で角川映画40周年ということで、その記念作品になるそうです。やっぱり元々アイドルで歌っているだけあって、10年前の長澤まさみよりは明らかに上手いですね。ちょっと声を加工しすぎじゃないかとも思いますが。
なお再生回数は現時点で40万回。既に2ヶ月前のRev.from DVLの「屋上のスキマ 白いソラ」の3倍と化してます。2ndシングル「Do my best!!」のPVが2バージョン合わせて70万回近い数を記録していますが、それを超えるかもしれませんね。CDの初動枚数に関してはグループと大差ないようですが、ダウンロードの数字が加味されてる分ビルボードの順位は自然と押し上げられる形になるようです(Rev.from DVL前作は26位でした)。環奈ちゃんと他のメンバーのグループ内格差は現状でもものすごく大きいですが、また更に隔たりが大きくなってしまいそうな…。
15位 さユり「それは小さな光のような」
今期話題のアニメ『僕だけがいない街』エンディングテーマ。放送されているノイタミナ枠はアニメとしては勿論、主題歌としても話題曲の宝庫になりますね。今作が2枚目のシングル、前作もこの枠のアニメタイアップだったようで。オリコンでは17位でしたがこちらもダウンロードで引き上げられた形で、レコチョク週間14位。これに限らずアニソンは、特にmora辺りで上位にランクインしていることが多いように感じます。
三拍子のリズムで激しく情熱的に歌われる楽曲。いわゆるアニソン歌手なのかどうかは今後の楽曲・タイアップ次第なので何とも言えない部分もありますが、そのジャンルの中で見ると明らかに異質な部類に入ります。ついつい彼女のようにギターで激しく独特の感性で歌う女性シンガーソングライターは椎名林檎っぽい、と書きたくなってしまいますがそれだとレビュアーとしては失格ですね。才能は凄そうですが、どれくらい凄いのかはもう少し他の曲を聴いてから見極める必要がありそうです。
20位 乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」
PVフルバージョンが公開されました。発売日の前日・3月22日までの期間限定公開だそうです。Twitterの反響度2位、このデータだけで総合20位にランクイン。
「君の名は希望」等に代表される清純系と、LDH系がよくやってるEDMの中間をうまくついたような楽曲ですね。所謂”ありそうで実のところあまりない”新しいタイプの楽曲に仕上がっている感じがします。新境地というより、進化した乃木坂46を見ることが出来るというタイプの内容ですね。良いのではないでしょうか。新しい代表曲になりそうな気がします。明治をイメージしたようなPVも完成度高く、メンバーもかわいく撮られていますね。
22位 PASSPO☆「Mr.Wednesday」
シングルリリースは1年半ぶりでかなり久々になりました。人数が7人になり、レコード会社も日本クラウンになって初の新曲。いわゆる新生PASSPO☆ってやつです。
楽曲は昨年のアルバム『Beef or Chicken!?』の作風を引き継ぐ形。アメリカン。生音が映える迫力あるサウンドは良い意味でこれまでと変わらず。ただアイドルっぽさはもうほとんどなくなってきました。ここ数年のSCANDALに近い印象で、バンドをダンスに変えたらもうほぼそんな感じです。メンバーが抜けたりするなどしてグループとしては既に中期を過ぎている印象もありますが、昨年のアルバムレビューでも書いた通りサウンドはむしろ進化しています。このままアイドルを通り越してガールズダンスロックユニットとして、いけるところまでいってほしいというのが私の想いですね。
27位 ファンキー加藤「中途半端なスター」
ソロでは通算5枚目となります。PASSPO☆と比べるとオリコンCDセールスはこちらの方がやや下ですが、ダウンロードで盛り返せるかと思いきやそうでもなかった模様。
今回の楽曲も悪くはないのですが、まあ何と言いますか、こう言っちゃなんですがタイトル通りといいますか…。良くも悪くもファンモン時代以上に安定している状態ではありますね。
37位 LoVendoЯ「宝物」
田中れいなが所属しているガールズバンドの2ndシングル。ゆっくりとしたテンポで聴かせる青春ソング。てっきりれいなちゃんがメインボーカルかと思いきや、どうやらツインボーカルの模様。元々モー娘。時代から彼女は歌唱力高い部類でしたが、もう一人の方もかなり上手いですね。意外とこういった直球勝負で聴かせるガールズバンドはいないように思うので、そういう意味では掘り出し物かもしれません。特異性があまりない部分が良い特徴になってる、と書くと褒め過ぎでしょうか。
38位 tacica「発熱」
チャットのえっちゃんの旦那さんがボーカルのバンドですね。『ハイキュー!!』エンディングテーマ。ハイトーンの歌声が印象的な直球ロック。
39位 風男塾「友達と呼べる君へ」
PASSPO☆もそうですが、この方たちも長いですね。気がつけばメジャーデビュー9年目。ですが相変わらずジャニーズもビックリの美少年っぷりです。こちらもメンバー脱退がチラホラ出てきて、今作もこの曲を最後に抜ける方が一人いるそうです。というわけで今作はそんな彼女(彼?)を送るかのような卒業ソングに仕上がっています。PVを見ても熱い絆が分かりますね。男同士なのか女同士なのか、どちらが適当なのかは分からないですが。
44位 Thinking Dogs「そんな君、こんな僕」
NARUTOのエンディングテーマ。もうまさしくソニーレーベルのバンドタイアップという印象ですが。1コーラス聴く感じではメロディーと歌詞が売りという、基礎的な要素を重視したバンドのように思いました。1990年代後半辺りなら間違いなく一定以上の支持を得られそうなタイプですが、今の時代だとどうでしょうか。
54位 WHITE JAM「咲かないで」
名前だけ見るとロックバンドっぽいですが、実際はR&B系統のボーカル&コーラスの3人組。美しい歌声で聴かせる卒業ソングです。一応歌ネットではリアルタイムチャート1位にもなったようですが…。
65位 セブンスシスターズ「SEVENTH HAVEN」
アイドル育成アプリゲーム『Tokyo 7th シスターズ』からのデビュー曲。テクノな重低音で迫力満載の編曲はまさしくPerfumeそのもので、間奏ではかなり激しいダンスを期待したくなります。kz(livetune)が作詞作曲している模様。1コーラス聴く限りでもクオリティの高さを感じたので、もしかすると今後火がつく可能性あるかもしれません。
67位 赤い公園「Canvas」
3月23日発売のアルバム『純情ランドセル』の先行シングル。今作はボーカル・佐藤千明の声が核になるミディアムバラードですね。いい曲ですが、アルバムでは規格外な楽曲も期待したいです。今回は先行シングルがこれまでと比べて少しだけ大人しい印象もあるので…。
87位 花澤香菜「透明な女の子」
言うまでもなく人気声優なんですが、全然それっぽさを感じさせないアーティスティックな作品ですね。1997年頃に流行したスウェディッシュポップを思い出しました。今回プロデュースは空気公団の山崎ゆかりなんだとか。そういえば昨年のアルバム『Blue Avenue』はネットの音楽好きの間でもかなりの好評判でした(年間37位にランクイン)。オリコン20位ですがビルボードでこの順位、ただこの作風はアニメファン以外に固定層が広がるとものすごく強くなりそうな予感がします。シングルとしてはもう9枚目、となると一回過去作はチェックした方が良さそうですね。