活動10年目を迎えたHey!Say!JUMPが今週の1位。シングルも通算16枚目、相当活動期間が長くなっていますがいまだに若手っぽく思えるのは、上がつかえているからでしょうか。SMAP、TOKIO、V6、KinKi Kids、嵐、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN。パッと思い浮かぶだけでもこれだけ先輩がいますからね。大変です。言うまでもなく今回もセールス要素・CDリッピングでの1位が強く作用しています。ちなみに初動枚数は前々作約15万枚、前作約20万枚、今作約27万枚。ここにきて急速に伸びています。コーセーのCMタイアップで大きく伸びるとは思えないですし、一体何があったのでしょうか。確かに山田涼介や中島裕翔辺り、俳優として名前を見る機会はここ最近さらに増えてきてはいますが。
2位 モーニング娘。'16「泡沫サタデーナイト!」
なんだかんだ言ってもモーニング娘。という看板は偉大で、CDの種類の多さもありますが初動枚数は℃-uteやアンジュルム他より確実に多い数字を記録しています。この曲もセールス要素2位、ただCDリッピングは9位止まりですが。もっともラジオオンエア10位・Twitter2位・Youtube18位なので意外と他の要素も強いです。ただ今回の曲、作っている人がつんくではありません。なんと赤い公園の津野米咲。迫力あるダンスナンバーは、普段のバンドの活動からは想像がつかない内容ですが、何よりあと58秒で終わるという声に乗せて繰り広げられるラストサビの疾走感。このアイデアが今回何より素晴らしいです。確かに楽曲、確実に普段より頭に残る楽曲に仕上がっていますね。ここ何年かの中では一番良いと思います。あとはロングセラーになるかどうか、といったところでしょうか。
3位 ワルキューレ「一度だけの恋なら」
17位 ワルキューレ「ルンがピカッと光ったら」
「愛・おぼえていますか」を筆頭に多くの名曲を世に送り出したマクロスシリーズ、8年ぶりの新作のテーマソングがいよいよ上位にランクインしました。劇中で登場するユニット、演じるのはJUNNA・鈴木みのり・安野希世乃・東山奈央・西田望見の面々。オープニングテーマ「一度だけの恋なら」は疾走感のあるデジロックダンスナンバー、エンディングテーマ「ルンがピカッと光ったら」は未聴なのでまたそのうち機会があれば。『マクロスF』シリーズの楽曲と比べると今のところそこまでの凄味は感じませんが、果たしてどうなるでしょうか。「一度だけの恋なら」はセールス要素3位・CDリッピング2位。「ルンがピカッと光ったら」はセールス要素のみですが7位につけています。レコチョクでは1位、やはり配信でかなりの強さを見せています。
4位 Aimer with chelly(EGOIST)「ninelie」
セールス4位、うちオリコンでは9位・レコチョク8位。Twitter11位に入っているのが大きいですね。アニソンが比較的強いmoraだと3位。幻想的に聴かせる楽曲ですが、Youtubeの1分半では全貌がちょっと分からないですね。そういう意味ではフルを聴きたくなる内容です。迫力が凄いのはチラッと聴いただけでも、アーティスト名を見ても間違いないですからね。
5位 Little Glee Monster「My Best Friend」
ドラマ主題歌になった一昨年の「好きだ。」はオリコンでいうと0.9万枚の初動でしたが今作は2万枚超、大躍進を果たしています。特に強いタイアップがない中で(ラウンドワンのCMのみ)これだけCDが売れるのは凄いですね。ただ売上だけでなく楽曲もレベルアップしているのが今作。この歌唱力でステップを踏む踊りまでこなすのは凄いの一言に尽きます。弾むようなリズムにダイナミックなメロディー、ターゲットになる若い層に特に響く温かい歌詞、そして迫力のある歌声。文句のつけようがない内容だと思います。生で見れば誰しもが驚愕するレベルのパフォーマンスは確実にファンを増やしていますが、この調子だと更に大きな旋風が巻き起こりそうですね。年末にどこまで到達するのか、いよいよ楽しみになってきました。
6位 TrySail「High Free Spirits」
アニメ『はいふり』オープニングテーマ。通算4枚目のシングル。声優ユニットという点では、今後スフィアの路線を歩む形になるのでしょうか。セールス要素5位・CDリッピングも8位で高いです。それはいいのですが試聴サンプルくらい公開してほしいですね。こちらとしては正直申し上げると、書きようがありません。
7位 家入レオ「僕たちの未来」
今作も多保孝一をプロデューサーに迎えた作品。やはりダイナミックな歌声を前面に押し出した内容で、大変素晴らしいです。ドラマタイアップの効果はあまり出ていないようですが…。セールス要素11位・配信は上位なんですがCD売上が思ったほど高くなかったようです(オリコン14位)。なおラジオオンエアは今週1位でした。
8位 MEZZO"「恋のかけら」
デビューシングル。スマホアプリ『アイドリッシュセブン』から生まれた2人組男性ユニットらしいです。アプリだけでもこの売上、仮にアニメ化とかされたら一体どうなるのでしょうか。こちらとしてはよく分からない面が大きいのですが、Twitterの反響度は1位でした。うたプリ以来の傾向ではありますが、男性キャラクターが歌う作品もヒットチャート上位に入る確率がどんどん高くなってきましたね。『ラブライブ!』の次に紅白出場するのはもしかするとこの人たちなのかもしれません。
12位 CYaRon!「元気全開DAY! DAY! DAY!」
早くも『ラブライブ!サンシャイン!!』から新しいユニットが誕生しました。高海千歌・渡辺曜・黒澤ルビィの3人で構成されている元気ソング。CDリッピング4位というところに強さを感じますが、さすがにAqours本体と比べると大きなヒットにはまだ至らない模様。
15位 CNBLUE「PUZZLE」
オリコンでは4位なんですが、やはりアニソン勢と比べると配信が伸びていないということでしょうか。Twitterでは4位につけているのですが…。楽曲はメロディーの巧さが光る打ち込みポップス。
22位 SKY-HI「クロノグラフ」
前作「アイリスライト」は年始ということもあって総合13位・オリコン2位でしたが、同日リリースに強力曲が多い今回はそれよりは低い順位。ピアノ演奏を主体としたラップメインのバラード。PVでは本人がピアノを弾いています。
23位 宮野真守「SHOUT!」
意外と低い順位ですがCDリッピングは10位。打ち込み要素が強めのロック。若干UVERworldっぽい部分もあるでしょうか。
24位 THE HOOPERS「ラブハンター」
カッコ良く聴かせる貴公子風ナンバー。ちなみにメンバー8人は女性。やはり目指すは風男塾になるのでしょうか。
26位 内田真礼「Resonant Heart」
アニメ『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』オープニングテーマ。Elements Garden色がやや強いように聴こえますが、作曲のy0c1eはボカロ界隈の模様。このジャンルならではの安定した高クオリティ、といった趣です。
29位 鈴木このみ「Redo」
アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オープニングテーマ。今作も類稀な歌の上手さで全てを持っていくハードロック。彼女くらいの実力なら今頃藍井エイルやLiSAくらいの売上になってもおかしくないものですが、そこはやはりレーベルの違いが大きいのでしょうか。確かに角川・メディアファクトリーだとソニーと比べて不利な面はあります。
31位 藤原さくら「Soup」
ヒロイン役で出演している月9ドラマ『ラヴソング』は視聴率でかなり苦労しているようですが、主題歌になっているこの曲は先行配信されたばかりのレコチョクだとしっかり2位につけています。なんだかんだで月9ブランドは健在ということでしょうか。ラジオオンエアは6位。
ドラマを見ていないので断言はできないのですが、彼女の声質を聴く限りだと変に色々させるよりアーティスティック路線で徹底した方が良いように思います。ゆったりとしたリズムでギターメインに繰り広げられる楽曲は、どう考えても玄人好みの音楽を指向しているような気がしてならないので…。アルバム『good morning』辺りを聴くと、やっぱり彼女はアーティストなんだなと思う部分の方が自分としては強いです。
37位 フジファブリック「ポラリス」
なにげにフジファブリックもソニーということでアニソンタイアップが多く、また大体の場合こういうタイアップがつくと名曲になります。今回は『マギ シンドバッドの冒険』エンディングテーマ。彼らの音楽はキーボード・シンセサイザーも重要な要素になりますが、この曲はそれが特に前面に出ていますね。彼らの曲で宇宙が似合う曲といえば何と言っても「銀河」ですが、疾走感は違えど開放感はそれに近いものがあります。エアロビクスみたいな女性ダンサーがPVにおいて良いアクセント。Charisma.comといいMONKEY MAJIKといい、最近こういうのも流行っているんでしょうか。
66位 在日ファンク「それぞれのうた」
集計週発売のアルバム『レインボー』収録曲。ラジオオンエア7位。バンド名が示す通りのファンキーな演奏に響く歌詞がポジティブ。文字通り”聴く人を元気にさせる歌”に仕上がっています。ボーカルの歌声も演奏と大変マッチしていますね。最近名前を聞く機会が多いバンドですが、確かに才能の塊。いずれ大きな存在になることは間違いなさそうです。
69位 My Hair is Bad「戦争を知らない大人たち」
メジャーデビューシングル。語りと”good night”と歌うだけのサビで構成される特異な楽曲。タイトルはジローズ「戦争を知らない子供たち」、構成は海援隊「母を捧げるバラード」、音は正統派バンドロック。また面白いバンドが出てきましたね。今年のロックの中ではかなり異彩を放つ作品になりそうです。
78位 松原健之「木蘭の涙」
演歌歌手がポップスをカバーするのは実を言うとそんなに珍しくはないのですが、シングルとしてリリースされる例はあまりないと思います。STARDUST REVUEの名曲のカバー。琴をうまく使った和風な仕上がり。
86位 Czecho No Republic「Forever Dreaming」
3rdシングル。フェスで盛り上がりそうなBPM速めのロックナンバー。シンセサイザーの音が大きなアクセントになっています。PVを見ると、明らかにボーカルより1人いる女性メンバーが目立っているように感じます。メンバーのTwitterのフォロワー数を見ると、やはりそうでした。ボーカルより女性の方が4倍くらい多いようで…。