発売されるたびに上位にランクインされるアイマスことTHE IDOL M@STERシリーズが今週ついに首位を獲得しました。アーケード版でゲームセンターに登場したのが2005年、スマホ版のアイドルマスターシンデレラガールズがアプリに登場したのが2011年。ついにここまで到達した、というのが正直な印象でしょうか。μ'sのラブライブ!もアプリゲームが大盛況ですが、こちらはアニメ放送の要素も手伝ってのヒット。アイドルマスターもアニメ化は2011年にされていますが、今の順位はやはりゲーム人気によるものが大きいのではないかと思います。セールス・CDリッピングで堂々の1位。9月と10月に行われるライブ抽選のシリアルコードが封入されているそうですが、それでもSTARLIGHT MASTERシリーズの過去2作がオリコン計上2万、3万なのに対し今作は9万枚。ライブもワールド記念ホール・さいたまスーパーアリーナでかなり大規模。いよいよ世間的に広く大ブレイクという段階に入るのでしょうか。個人的にデレマスはまだプレイしたことないので曲の予備知識はないのですが、試聴する限りでは王道ノリノリアイドルソング。基本に忠実に盛り上がりやすく聴きやすく、アイマスの名刺としても十二分に通用しそうです。
3位 DISH//「HIGH-VOLTAGE DANCER」
スターダストの男性ダンスロックバンド。PV見る限りではZONEを彷彿とさせる部分があるようなないような。出自は恵比寿学園男子部、略してEBIDAN。ちなみにメンバーの年齢も私立恵比寿中学メンバーとそんなに変わりありません。楽曲はこれまた概ね基礎通りの内容、取り立てて言うべきことはないですが悪い曲ではありません。ただオリコン・ビルボードともにジャニーズのグループより上の順位に入っている、という事実はかなり大きいですね。事務所としてはA.B.C-Zに1位を取らせる形にしたかったと思われますが結果はオリコン3位・ビルボード6位でした。売上も前作8万枚→3.5万枚程度に激減、ちょっとまずいことになっているようです。
4位 平井 堅「魔法って言っていいかな?」
綾瀬はるか出演のパナソニックCMで話題の曲は、これぞ平井堅の十八番と言って差し支えない、シンプルに聴かせるバラード。オリコンでは15位ですがセールス要素は5位。レコチョクでは週間1位、相当ダウンロードされているようです。思えば「楽園」「大きな古時計」「瞳をとじて」の頃は配信という概念がそもそもなかったなぁ、としみじみ。
7位 miwa「Princess」
miwaちゃんも気がつけば20枚目のシングルになりました。ウクレレっぽいギターでカントリーを奏でる音楽は、2年前の西野カナみたいな状態になっていますが…。彼女の楽曲としては今までにない雰囲気で新境地、面白い仕上がりになっています。オリコン5位でセールス要素8位は、平井堅とは逆に配信が伸び切れていないということでしょうか(レコチョクでは週間18位、カップリング「シャンランラン」が11位)。
10位 マオ from SID「月」
シドのボーカル・マオのソロデビューシングル。こういうソロがぼちぼち出てくるとバンド・グループとしてその先が見えてしまう、というのは過去に多くの事例が示しています。彼らはどうでしょうか。曲はバラードのようですが、さすがにスポットだけでは判断しにくいです。
11位 ブンブンサテライツ「LAY YOUR HANDS ON ME」
ボーカル・川島道行の脳腫瘍により、今作をもって活動終了・ラストシングルになる作品です。結成は1990年、デビューはベルギーで1997年。過去の彼らの曲を実はしっかり聴いていないので私としては何も書けないですが、この曲は大変疾走感のあるデジタルミュージック。過去の曲もまた遡って聴きたくなります。
12位 桑田佳祐「ヨシ子さん」
29日発売、来週には間違いなく1位か2位になると思いますがこの曲、タイトルから異彩を放ってます。桑田さんのソロシングル、2001年や2007年辺りは無難な曲も多かったですが2010年代以降は結構攻めてます。この曲は過去のソロワーク含めてもトップクラスに好き放題やってますね。何と言いますか、”静の狂気”あるいは”音楽のバケモノ”、そんなワンフレーズがすごく合っている気がしました。あるいは60代になったからこそマジメさを捨ててこういう曲を作りたいという、強烈な決意表明なのかもしれません。
14位 東京スカパラダイスオーケストラ feat.Ken Yokoyama「道なき道、反骨の。」
スカパラのゲストボーカルシリーズは過去にも多々ありますが、Ken Yokoyamaをチョイスするというセンスが素晴らしいですね。映画『日本で一番悪い奴ら』主題歌、というのもポイント高いです。パンクとスカが化学反応するとこうなる、といったところでしょうか。限りなくKen氏がスカパラに寄せている感じもしますが、それもそれで大変新鮮。ものすごく有意義な作品であることは間違いないところでしょう。
17位 高橋 優「産まれた理由」
両親への感謝をありのままに歌にしたバラード。高橋優が書くのだから名曲にならないわけがない、という作品ですね。「さくらのうた」もそうですが、今年は歌詞をよりじっくり聴かせる路線になるのでしょうか。
19位 LUNA SEA「Limit」
2年半ぶりの新作はアニメ『エンドライド』主題歌に起用されました。30秒動画で見る限りでは、バンド活動初期の雰囲気に「I for You」辺りの要素を織り交ぜたような印象があります。
31位 HR「待っとうよ!」
メジャー3rdシングルはこれまで以上にご当地福岡色を強調したお祭り的な内容。HKT48、LinQ、Rev from DVL.にHR、ばってん少女隊、流星群少女に青SHUN学園。福岡のアイドルの数は本当に半端ないです。
42位 Suchmos「MINT」
待望の新曲は早速ラジオオンエア4位につけています。7月6日発売の3rd E.P.『MINT CONDITION』収録曲。歌い出しの高音の入りでつかみ、丁寧さに若干の激しさも入ったバンドサウンドは爽やかでもあり癒し系でもあり。一言で言うと、何度でも繰り返し聴きたくなる楽曲を見事に仕上げています。2010年代後半の音として、早くも語り継がれそうな予感もしますね。楽しみです。
52位 レキシ「最後の将軍 feat.森の石松さん」
ギターの音メインで聴かせるバンドサウンド、徳川慶喜をテーマにしたゲストボーカル・森の石松さんは松たか子。思いっきり大政奉還の歌詞なのに、なぜか泣けるメロディー。そしてなぜか夏帆と池田さんが2人でラーメンを食べるPV。アルバム『Vキシ』収録曲、今回のアルバムも勿論レビューする予定。
60位 和楽器バンド「Valkyrie-戦乙女-」
アニメ『双星の陰陽師』オープニングテーマ。エンディングテーマとのスプリットシングルということでCDはあまり売れてないようですが、配信はレコチョク13位と好調。楽曲は全く期待を裏切らない、相変わらずの超ハイクオリティ。
63位 前田敦子「Selfish」
こちらもアルバム『Selfish』収録曲としてランクイン。彼女のシングルは意外とアーティスティックで聴き応えある楽曲が多いのですが、この曲はその真骨頂と言えるでしょうか。ちょっとした色気を感じさせるメロディーは、昭和の歌謡曲を思い出させてくれる部分もあります。
65位 G=AGE「Age of Future」
デビューシングル。ジャニーズがK-POPを歌うとこうなりました、という感じの曲ですが、実際ホントに全員元ジャニーズJr.らしいです。なんでも某I女史が関わっているという話もあるみたいですが、果たして。そんなことを考えながら聴いていると何とも言えない不気味さを感じてしまいますが、もしそうだとしたら狙い通りなのかもしれません。
66位 YEN TOWN BAND feat. Kj(Dragon Ash)「my town」
20年前あるいは15年前を生きた立場で言うと、YEN TOWN BANDの復活も意外ですし、CharaとKjがこうやってデュエットで歌うというのも意外。ターゲットはやはり30代〜40代になるのでしょうか。それにしても今年の小林武史の活動は精力的ですね。
72位 Gacharic Spin「シャキシャキして!!」
メガシャキといえば昨年のキュウソネコカミ「MEGA SHAKE IT!」ですが、今年は彼女たちがコマーシャルに起用されたようです。わざわざPC用とスマホ用で試聴動画を分けて作るという手の込みっぷり。オリコン17位でこの順位は固定層以外に広がっていないという状況ですが、メロディーも良くてキャッチーで聴きやすく。アイドルや声優系ではないのでラジオオンエアとかもう少しあってもいいと思うのですが、どうしたものでしょうか。
73位 Awesome City Club「Don't Think, Feel」
イントロからそれだと分かるオシャレな渋谷系。Suchmosもそうですが、こういうハイセンスな音楽が20数年を経て再びトレンドになっています。ラジオオンエアも当然のように高く7位。3rdアルバム『Awesome City Tracks 3』収録、このユニットも今後気になるアーティストとして、チェックしないといけないですね。
74位 水曜日のカンパネラ「ツチノコ」
こちらもメジャー1st EP『UMA』収録曲。つまり言うと昨年まではインディーズだったということですね。この曲もサウンド的にはオシャレ系なんでしょうけど、やっぱり歌詞と構成がぶっ飛んでるのでどうしても独自の世界観になりますね。むろんその方がより新しい物を生み出していることになるので凄いことなのですが。というわけで、メジャーに移籍しても相変わらずかなり好き勝手な音楽になっています。モチーフは”ヘビと竹の子族”らしいのですが、聴いていてもなんだかサッパリよく分かりません。でもその方が芸術っぽい奥深さがあるとも言えるので、本来の意味で考えるとすごく面白い作品なんだろうなぁとも感じます。
84位 竹達彩奈「Miss.Revolutionist」
かわいい声のイメージを一新させるようなカッコ良い系ですが、あまり売れていないようです。オリコンでは25位でした。
88位 ももいろクローバーZ「ニュームーンに恋して」
オリコンでも20位、ももクロとしてはあり得ない低順位になりましたが今回はアニメのスピリットシングル、モノノフでも発売してたのを知らなかったという人が多かったようです。『美少女戦士セーラームーンCrystal』第3弾オープニングテーマ。彼女たちも最近はソロ作品が順次配信されていますが…。
これでオリコンデイリー12位が最高順位というのは低いと感じてしまいましたよ。それでもウィークリーで17位というのはよくぞここまで伸ばしたなと思いましたが。
ビルボードのランキングでは案の定でしたね。やはりラジオオンエア数が低かったのでしょうか?
曲調的にこのようなキラキラかつドカーンとくる曲がFMラジオで流れるイメージが湧かないんですよね・・・
確かにGacharic SpinとAwesome City Club、どちらがドライブで聴いていて心地良い人が多いかと言われるとやっぱり後者のような気がしますね。デイリー12位は周りの顔触れもあるので何とも言えない面もありますが…。