
daydream(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付) - Aimer

daydream(初回生産限定盤B)(DVD付) - Aimer

daydream(通常盤) - Aimer
(楽曲レビュー)
1.insane dream
今年7月リリースのシングル曲、ONE OK ROCKのTakaプロデュース。イメージ通りの、力強くスケール大きなサウンド。
2.ninelie
今年5月リリースのシングル曲、澤野弘之作詞作曲、chelly(EGOIST)とのダブルボーカル。サウンドを重視した楽曲で、歌声に聴き惚れる間に気がつけば終わるような印象も。
3.twoface
andropの内澤崇仁が楽曲提供。小気味良さと重さが同居しているサウンドは、ギターの音にインパクトがあります。サウンドの引き出しの多さを感じさせる秀曲。
4.Higher Ground
1.と同様のワンオクサウンド。全編英語詞。
5.for ロンリー
阿部真央の名曲を、本人と一緒にリメイクした作品。カバーではなくこういった形で取り上げられるのはなかなか少ないのではないかと思われます。
6.蝶々結び
今年8月リリースのシングル曲、RADWIMPSの野田洋次郎プロデュース。コーラスには野田さんだけでなくハナレグミも加わるという大変豪華な組み合わせ。詩的な表現をゆったりかつ説得力持たせて歌われる楽曲は、先の読めない曲の進行も合わせて、『君の名は。』と同様今年のRADWIMPSのハイライトのひとつと考えてもいいと思います。このアルバムの中では一番の名曲ではないでしょうか。
7.カタオモイ
3.と同様、andropの内澤崇仁が楽曲提供。バラードになっているのは6.と同様。
8.Hz
スキマスイッチの楽曲提供。ライブの盛り上がりを意識したようなアップテンポでポップなナンバー。それゆえにこのアルバムの中では非常に聴きやすい一曲として作用しています。どちらかと言うと渡辺美里が歌うとよりしっくりくるような、そんな感じも。
9.声色
凛として時雨・TKの楽曲提供。重い雰囲気のバラード。
10.closer
こちらもワンオク・Takaプロデュース。これまたワンオクサウンドとも言い切って良さそうな、ギターが前面に出たロックサウンド。
11.Falling Alone
同上。迫力満点のサウンドが続きます。
12.us
1.同様、今年7月リリースのシングル曲。凛として時雨・TKの楽曲提供。時雨の曲をTK以外が歌うとこんな感じになるんだな、とあらためて思わせるナンバーです。変拍子連発にとんでもなく複雑なメロディー、よくこんな曲歌いこなすことができるなぁと感じるわけですが。
13.Stars in the rain
ラストもワンオクサウンド。ただこれは多少のアコースティック色も感じさせるバラードです。前曲のカオスを鎮める役割としてもうまく作用している楽曲と言えるでしょうか。
(総評)
総じて言うと、今のJ-ROCKのトレンドを類稀なる歌唱力の女性ボーカルに歌わせるとどんな感じになるかという作品でした。全体的にかなり難しい曲が多くて、Aimerの凄さをあらためて感じさせる内容ですがカロリーはかなり高いです。声質も声質なので、力作には間違いないのですがワンオクや時雨のサウンドに慣れてない人はちょっとオススメしにくい内容でもあります。通しで聴くとかなりしんどい作品ではないかと…。
Aimerの過去の作品とも傾向がやはり違うようで、そういう意味で考えると今作は異質なアルバムなのかもしれません。ただ1曲1曲の完成度はやはりかなり高いと考えて良いと思います。この人に限ったことではないですが、本質はやはり現場でステージを見てから判断したいですね。29日のCDJで見る機会がおそらく出来るかと思うので、またその時にアーティスト・Aimerの感想を書きたいところです。