
ALL ABOUT POP(初回限定盤)(DVD付) - Shiggy Jr.

ALL ABOUT POP(通常盤) - Shiggy Jr.
(楽曲レビュー)
1.サマータイムラブ
昨年6月リリースのメジャーデビューシングル表題曲。爽やかな夏ソングは聴く人の気持ちも涼めてくれます。
2.恋したらベイベー
今年5月リリースのメジャー3rdシングル表題曲。1.と同様、大変爽やかで聴きやすく。
3.ホットチリソース
サビの擬音のところをはじめとして、どことなく聴いていて懐かしさを感じさせる良質ポップス。
4.I like it
キラキラした打ち込みサウンドの使い方が、逆にちょっと古さを感じさせるナンバー。1990年代の渋谷系サウンド、と言われても違和感ないサウンドにあえて仕上げている印象もあります。
5.dynamite
ギターの轟音が響き渡るハードロック風ナンバー。ただボーカルの声質が綺麗なので、どうしても激しさという点では中和されてしまいます。それもそれでこの曲の良さだと思いますが。
6.GHOST PARTY
昨年10月リリースのメジャー2ndシングル表題曲。そういえばここ最近増えているハロウィンの曲は打ち込みサウンドの比率高めに思えるのですが、気のせいでしょうか。
7.HOME
TBS辺りのドラマ主題歌に起用されていても不思議ではなさそうな、温かいテイストの楽曲。
8.手紙
ストリングスとバンド音メインに、全て生音で構成されたバラード。”ありがとう”の気持ちがとても伝わる良い曲です。
9.スタート
ミディアムテンポで聴かせる曲。こちらはバンド音と管楽器。それにしても7.〜9.のタイトルの並びはこの上なく”ザ・J-POP”という感じですね。
10.keep on raining
ピアノに管楽器、この曲も生音中心。雨をテーマにする楽曲もまた、”ザ・J-POP”という趣。
11.Beautiful Life
先行シングル・アニメ『境界のRINNE』エンディングテーマ。こちらは他のシングル曲同様の打ち込みサウンド。それにしても、アニメタイアップがあるのにかえって売れなくなったというのも不思議です。オリコン最高103位はいくらなんでも…。
12.groove tonight
生バンドと違う音色でグルーヴィーな雰囲気を作り出していることに、新しさを感じさせるナンバー。
13.LISTEN TO THE MUSIC (ALL ABOUT POP ver.)
一昨年リリースのミニアルバムのタイトルナンバー。ディスコティックにリミックスされたバージョン。
(総評)
すごく聴きやすいアルバム、というのが率直な感想です。ただ同時に2年前や昨年と比べると注目度が下がっている中でのリリースという印象もあって、あと1年発表が早かったらもっとヒットしてブレイクしていたかもしれない…という気持ちにもなりました。シングル曲は打ち込み中心ですがアルバム初収録は生バンドメインの曲も多く、バリエーションも豊か。PVも面白い内容ばかりですし、ボーカルの池田智子はいい声していてなおかつ美人。サブカル色が強いように感じるのが逆にマイナスなのでしょうか、あるいは単純に若い音楽好きにとって刺激が足りないのでしょうか。間違いなく今年の中でも上位に入る作品だと思うのですが、それゆえにブレイクしていないのが不思議になります。どの曲も今すぐCMタイアップとして通用する楽曲が揃っているようにも感じるので、今からでもどうしょうか。各企業の広報担当の皆様…。