2016年12月02日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2016年12月5日付

1位 星野 源「恋」

 5週ぶり3度目の首位。振り返るとリリース時の1位はHi-STANDARD「ANOTHER STARTING LINE」だったので、余計に息の長いヒットという印象が際立ちます。紅白効果以外で2ヶ月以上前の楽曲が1位になるのはかなり久々なのではないでしょうか。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』はますます好調、ですのでTwitterはいまだに1位。CDリッピングも相変わらず1位、セールス要素も2位。留まることを知りません。あとは無理せず体調をキープしていただくことを願うばかりです…。

2位 モーニング娘。'16「セクシーキャットの演説」

 オリコンCDランキング、こちらのセールスポイントはこの曲が1位でした。文字通り、猫をテーマにした楽曲です。10年前だったら間違いなく田中れいなセンターだったのだろうと軽く想像できますが。シングルは「モーニングコーヒー」から数えて今作でついに62枚目。というより「モーニングコーヒー」がもう18年前。当然その間にメンバーは大きく入れ替わっているとはいえ、凄い記録です。楽曲は文字通りのセクシーキャット。PVで見ること推奨といったところですが、歌の表情のつけ方もなかなか。ある意味全盛期には絶対歌えない楽曲のような気もします。そういう意味でもアリなナンバーかもしれないですね。

3位 桑田佳祐「君への手紙」

 ラジオオンエアは早くから上位にランクインして今週も1位ですが、その割にセールスはやや伸びていない印象もあります。今作は映画『金メダル男』主題歌、還暦という年齢にも即した印象もある聴かせるバラード。本来なら前作「ヨシ子さん」よりこちらの方が明らかに自然な流れの楽曲ですが、それでも前作みたいな期待を桑田さんに限ってはついしてしまうのが難しいところ。でもやっぱりフルで聴くとしみじみと感じ入るものが多い名曲であることは間違いないです。おそらく若者より桑田さんと同年代くらいの方が共感できる部分が多いのではないでしょうか。

5位 Aquors「ジングルベルがとまらない」

 今作はアニメではなくスマホゲーム・スクフェスのコラボシングル。よくよく考えるとμ'sも含めて、この陣営のクリスマスソングは初めてではないでしょうか。冬の曲は「Snow halation」を筆頭に他にもありますが。

11位 YURI!!! on ICE feat.w.hatano「You Only Live Once」

 アニメ『ユーリ!!! on ICE』エンディングテーマ。オリコンでは22位ですが、こちらではセールス8位。声優・羽多野渉の別名義という形でのリリース。バンドロックやストリングス系が多いこの界隈の中で打ち込み中心の近未来的サウンド、かなり異彩を放った作品になっています。

12位 三浦大知「(RE)PLAY」

 相変わらずのカッコ良さ・歌の上手さです。本人のレベルの高さは一目瞭然ですが、それゆえに楽曲そのものの良さが伝わりにくいのが難しいところ。もう少しキャッチーさがあれば一瞬で大ブレイクする可能性もありそうですが…。

15位 B'z「フキアレナサイ」
 映画『疾風ロンド』主題歌。配信限定シングルで、今のところYoutubeにもアップされていません。もしかすると、もうCDシングルは出さないのかもしれないですね。

18位 Superfly「99」

 お馴染み『ドクターX』シリーズ、今回のテーマソングもSuperfly。これまでの主題歌同様に、今作も大変にカッコ良いロックサウンド。サビの声の伸びは相変わらずの鳥肌モノです。

21位 KEYTALK「Love me」

 今回はKEYTALKにしてはゆったりのリズムで聴かせるミディアムテンポのサウンド。サビでダンサーが妙に踊るのはこれまでと同様ですが。カラフルな色彩がインパクト強いです。ただそこそこのキャリアになったゆえに、ラジオオンエアで16位止まりなのが今後少し難しいところ。

24位 ロッカジャポニカ「だけどユメ見る」

 サウンドはGReeeeN、PVは恋愛モードでないHoneyWorksを彷彿とさせるナンバーです。前向き。ちなみにPVはドキュメンタリータッチの別Ver.も作られているようです。全体的に中高生向けの内容は、進研ゼミ辺りのタイアップでも違和感ない印象ですね。

25位 GRANRODEO「少年の果て」

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期エンディングテーマ。今作は聴かせるロックバラード。

30位 BLUE ENCOUNT「LAST HERO」

 NTV系ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』主題歌。イントロの音の響きから感じられるカッコ良さ、楽曲の勢いの中に何となくではありますが、芯を感じさせる部分があります。ここ数年メジャーデビュー組のバンドもしのぎを削り合ってる印象ですが、最終的には一番の出世頭になりそうな感じもありますね。中高生が頻繁にライブに通いやすくなるであろう3年後がすごく楽しみです。

31位 夢みるアドレセンス「大人やらせてよ」

 川谷絵音提供の楽曲。曲そのものは”アーバン”という単語を想起させる新機軸で大変よろしいのですが、過去に楽曲提供したSMAPやチームしゃちほこのことを考えると来年以降心配になる部分もあります。

50位 西沢幸奏「帰還」

 『劇場版 艦これ』主題歌。艦これの彼女と言えばデビュー曲にもなった「吹雪」ですが、それとは全く違う壮大に聴かせるバラードです。歌の上手さという点ではどちらも共通。これだけオケ全開のサビはちょっと前だと多かったですが、最近ではやや久々のような気もしました。

54位 SAY-LA「こじらせ片想い」

 デビューシングル。それらしい勢いがあって明るいアイドルソング。それにしても”3000年に一度の正統派アイドル”というキャッチコピーはもう少し何とかならないのでしょうか。3000年前だと日本では縄文時代なんですが…。

60位 PASSPO☆「ギミギミaction」

 アメリカンテイストが定着したPASSPO☆、今回のPVは海外ドラマ仕様。森詩織の父親姿が似合い過ぎなのに笑ってしまいました。色々酷いことになっていますが、楽曲は相変わらずの高値安定。ヒットを望むのはキャリア的にも酷になってきていますが、チームとしての仕事は上々。気がつけばアイドルと言われなくなるくらいに今後も長く続けて欲しいところです。

73位 パスピエ「メーデー」

 こちらも5周年で少しずつメディアからの注目度は下がってますが、楽曲は相変わらず方向性ハッキリしていて高値安定。チャイナテイストのサウンドもまたこのバンドしか出せない雰囲気。来年のアルバムも楽しみです。

77位 己龍「月下美人」

 V系ですが、BPMはどちらかと言うとロキノン系に近いです。和を感じさせるメロディーと音が良いですね。もっと広く認知されてもいいのではないでしょうか。

93位 チャラン・ポ・ランタン「進め、たまに逃げても」

 超話題になっている『逃げるは恥だが役に立つ』オープニングテーマの割に、この曲だけ話題になってる印象全然ないのですが…。配信限定シングル。明るさの中に彼女たちらしさの音楽が詰まっていて、こちらも十二分に秀作。松井玲奈とのコラボの時も思ったより…の話題度だっただけに、少し不思議です。個性も強くてルックスも悪くなくて、もっとブレイクしても全然良いと思うのですが。



posted by Kersee at 18:12| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。