集計対象は2015年12月第2週から2016年12月第1週発売のオリジナルアルバムにしています。分かりやすく言うと、星野源『YELLOW DANCER』は前年9位だったので集計外、back number『シャンデリア』は前年間に合わなかったので今回集計期間内。2016年12月発売分だとピコ太郎『PPAP』は集計対象、水樹奈々『NEOGENE CREATION』は集計外(そもそもまだ入手できていません)。そんなところでしょうか。ちなみにBest Trackも近いうちに発表予定ですが、こちらの集計期間はアルバムとまた変わる形になります。というわけで、どうぞ。
30位 Little Glee Monster『Colorful Monster』(2016.1.6) レビュー

Colorful Monster - Little Glee Monster
2016年のアルバム、最初のレビューはこの作品でした。青春を前面にアピールした楽曲に課題も感じましたが、その後のシングル曲では間違いなく成長を見せていたように思います。そういう点では今年また年始に発表されたアルバムを聴くのが今から楽しみです。
29位 aiko『May Dream』(2016.5.18) レビュー

May Dream(通常仕様盤) - aiko
高値安定。やっぱりaikoは良いです。さすが20年近く第一線に居続ける人は違う、ということが本当によく分かる作品でした。
28位 スピッツ『醒めない』(2016.7.27) レビュー

醒めない(通常盤) - スピッツ
良い意味で、スピッツはスピッツ。リードナンバー「醒めない」に、その思いをより強く感じたものです。
27位 Shiggy Jr.『ALL ABOUT POP』(2016.10.26) レビュー

ALL ABOUT POP(通常盤) - Shiggy Jr.
「サマータイムラブ」「恋したらベイベー」など、メジャーデビュー後の作品を総括したような1stアルバム。心地良いメロディーとサウンド・歌声が印象に残りました。
26位 GLIM SPANKY『Next One』(2016.7.20) レビュー

Next One(通常盤) - GLIM SPANKY
Superflyのデビュー当時を思い出させてくれる力強いロックサウンド。
25位 MISIA『LOVE BEBOP』(2016.1.6) レビュー

LOVE BEBOP - MISIA
1つ1つの楽曲に作り手の想いと経験を感じた作品。長いキャリアならではの懐かしさも感じさせてくれるのも良かったです。
24位 赤い公園『純情ランドセル』(2016.3.23) レビュー

純情ランドセル(通常盤) - 赤い公園
音の使い方・歌詞の独創性は今作でも光っていました。
23位 大森靖子『TOKYO BLACK HOLE』(2016.3.23) レビュー

TOKYO BLACK HOLE - 大森靖子
メジャーレーベルということで、以前ほどの異彩さは薄れましたがそれでも類稀なセンスは変わらず。完成度は相変わらず高かったです。
22位 でんぱ組.inc『GOGO DEMPA』(2016.4.27) レビュー

GOGO DEMPA(通常盤) - でんぱ組.inc
前作・前々作ほど圧倒的な作品とは思わなかったですが、あらためて順位にするとやっぱり上位に入ります。発売時より、ベストアルバムがリリースされた今の方が感じ入る物が多い内容ですね。
21位 あゆみくりかまき『あゆみくりかまきがやって来る!クマァ!クマァ!クマァ!』(2016.4.13) レビュー

あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ! - あゆみくりかまき
振り返ると2016年アイドル勢のマイブレイクは彼女たちでした。迫力ある楽曲とパフォーマンスが非常に印象深かったです。今年は更なる飛躍を期待。
20位 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE『THE JSB LEGACY』(2016.3.30) レビュー

THE JSB LEGACY - 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
下半期は色々と大変な状況になりましたが、LDHの中でもトップクラスの名作であることは間違いなかったです。
19位 家入レオ『WE』(2016.7.6) レビュー

WE (通常盤) - 家入レオ
今作は、間違いなくレオちゃんのアルバムの中でも最高傑作でした。次のアルバムも更に期待したいです。
18位 SCANDAL『YELLOW』(2016.3.2) レビュー

YELLOW - SCANDAL
ガールズバンドの中でも、演奏という面では完全に格が違います。今作と8月の10周年ライブで、本当にそれを実感した1年でした。
17位 RADWIMPS『人間開花』(2016.11.23) レビュー

人間開花(通常盤) - RADWIMPS
従来の作風に進化も加わった、2016年を代表する名盤。
16位 UNISON SQUARE GARDEN『Dr. Izzy』(2016.7.13) レビュー

Dr.lzzy(通常盤) - UNISON SQUARE GARDEN
曲の芸術性・演奏のレベルが非常に高い作品でした。気がつけばまだ現場を見ていない数少ないバンドになっているので、今年はどうにかして足を運びたいところ。
15位 岡崎体育『BASIN TECHNO』(2016.5.18) レビュー

BASIN TECHNO - 岡崎体育
2016年の音楽界では社会現象になったと言える一人だと思います。マジメな歌詞でも名曲になる、というのが大きなポイント。
14位 さかいゆう『4YU』(2016.2.3) レビュー

4YU - さかいゆう
「SO RUN」「WALK ON AIR」「あるギタリストの恋」など、久々に聴いてあらためて素晴らしいと感じた作品でした。
13位 back number『シャンデリア』(2015.12.9) レビュー

シャンデリア - back number
「ヒロイン」よりも「SISTER」よりも、「サイレン」「東京の夕焼け」が私にとってはback number。それがハッキリした作品でした。
12位 SHISHAMO『SHISHAMO 3』(2016.3.2) レビュー

SHISHAMO 3 - SHISHAMO
前作ほど圧倒的ではなかったものの、「ごめんね、恋心」「中庭の少女たち」「みんなのうた」辺りはやはり彼女たちにしか作れない名曲。ガールズバンド・スリーバンドどちらの観点から見ても、トップクラスに良い曲が多いバンドではないでしょうか。
11位 BUMP OF CHICKEN『Butterflies』(2016.2.10) レビュー

Butterflies(通常盤) - BUMP OF CHICKEN
やっぱりバンプは格が違います。それをハッキリと一枚の作品にして表している名作。
10位 ベイビーレイズJAPAN『ニッポンChu!Chu!Chu!』(2016.9.14) レビュー

ニッポンChu!Chu!Chu!(通常盤) - ベイビーレイズJAPAN
冒頭とラストは評価が分かれる部分だと思いますが、「夜明けBrand New Days」を筆頭にシングル曲は全てがK点超えの名曲。JAPANを冠してからの進化はものすごいですが、まだまだ世間的にベビレの素晴らしさが知られていないのは勿体ないところ。今年こそは大ブレイクを期待したいです。
9位 西野カナ『Just LOVE』(2016.7.13) レビュー

Just LOVE - 西野カナ
「トリセツ」「もしも運命の人がいるのなら」など個々の楽曲も素晴らしいですが、「Have a nice day!」の始まり感から「あなたの好きなところ」の大団円に至る流れはまさしくオリジナルアルバムならでは。文句なしの名盤でした。それとともに、女性ソロ間で彼女とそれ以外の差が果てしなく大きいことも感じた一年でしたが…。
8位 レキシ『Vキシ』(2016.6.22) レビュー

Vキシ(CD) - レキシ
サウンドの上質さに明確なテーマ、そこにおかしさも含まれて絶大な安定感。アルバムを発表するたび私の中では年間TOP10確定、というくらいの勢いです。今作も文句なしの名盤。
7位 私立恵比寿中学『穴空』(2016.4.20) レビュー

穴空 - 私立恵比寿中学
2016年の上位はものすごく層が厚いです。1stアルバム『中人』は2013年の年間1位ですが、今作は間違いなくそのクオリティを軽く突破しています。バラエティ豊かな楽曲群に個々の魅力・とりわけ歌唱力が段違い。これまでも確実に成長を遂げていたエビ中ですが、2016年はそれをより顕著に感じた一年だったように思います。
6位 ヤバイTシャツ屋さん『We love Tank-top』(2016.11.2) レビュー

We love Tank-top (通常盤・初回プレス) - ヤバイTシャツ屋さん
一度聴けば間違いなく頭に入るキャッチーさとユーモア。気がつけばクセになるリズムと声。メジャー1stでここまで傑作だと、後が続くのかと少し心配してしまうほどの凄さでした。それを杞憂にする活躍を今年はおおいに期待したいです。
5位 [Alexandros]『EXIST!』(2016.11.9) レビュー
![EXIST!(通常盤) - [Alexandros]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41UINFuvwvL._SL160_.jpg)
EXIST!(通常盤) - [Alexandros]
楽曲のバリエーション・ボーカル含めた演奏の巧さ・アルバムの流れ。2010年代のJ-ROCKで考えても屈指の、歴史に残る名盤だと思います。おそらく今年は彼らがJ-ROCK界・音楽界を牽引する一年になるのではないでしょうか。
4位 BABYMETAL『METAL RESISTANCE』(2016.4.1) レビュー

METAL RESISTANCE(通常盤) - BABYMETAL
前作は2014年マイベスト1位でした。当時よりも間違いなく進化しています。「Road of Resistance」に至っては、数年に1曲しか出てこないくらいの完成度ではないかと思いました。やってることのレベルが完全に違う、そう感じさせる一枚です。
3位 Negicco『ティー・フォー・スリー』(2016.5.25) レビュー

ティー・フォー・スリー - Negicco
前作は2015年マイベスト1位。こちらもまたものすごい進化を遂げた作品です。3人のハーモニーも、生音主体で作られたサウンドも温かさ抜群で、普通の年ならブッチギリ1位のはずなんですが。
2位 Perfume『COSMIC EXPLORER』(2016.4.6) レビュー

COSMIC EXPLORER - Perfume
2008年の『GAME』は全てのアルバムの中でもトップに入るくらいの傑作でした。今作ではそれ以上の凄さをサウンド・アートワーク他全ての面で感じた一枚、つまり言うとPerfume史上に残る傑作。特にトラックごとの歌詞・言葉から感じられる説得力が半端なかったです。しかしこれでも2016年で考えると年間2位。
1位 宇多田ヒカル『Fantôme』(2016.9.28) レビュー

Fantôme - 宇多田ヒカル
Perfume, Negiccoも極めて高いレベルの傑作なので迷いに迷いましたが、先述した2組はライブを見て更に魅力が増したという部分もあります。この作品の場合、テレビで収録曲が披露されることはあれど、ワンマンライブの予定は現状全くありません。フェスも同様でしょう。
今作は楽曲全てに他とは違うオーラを、トラックだけから感じ取ることが出来ました。特に歌声は、ただ上手いという次元を余裕で超越する感情表現の深さ。いわゆる”完全に別格”といったところで、順位をつけることさえも失礼なほど。そうなると自然に1位で確定という形になってしまいます。
8年という月日、彼女がいない中でも名曲・名盤は多く産まれていたのですが、戻ってからの存在感にあらためて”特別な存在”であることを痛感しました。おそらく2016年、テレビ的なランキングを除けばこの作品がほぼ1位独占するという勢いになるのではないでしょうか。