2017年02月26日

Billboard JAPAN発新曲レビュー・2017年2月27日付

1位 HKT48「バグっていいじゃん」

 CDデビュー5年目、HKT48のシングルは今作で9枚目。前向きで明るく、タイトルを何度も連呼する憶えやすい楽曲、作曲はSound Horizonのサポートメンバーという経歴があるそうです。
 ちなみに今春関東エリアメインの全国ツアーを開催していて、そこではアイドルのカバー曲も多く披露しています。また、指原莉乃はこの度瀬戸内メインのSTU48の総支配人になることも決定しました。それ以外にアイドルのプロデュースも手掛けていてバラエティ番組出演も多数、重労働っぷりが半端ありません。『さしこのくせに』を放送していた頃にはまるで想像もつかない活躍っぷりです。

2位 Perfume「TOKYO GIRL」

 昨年の「FLASH」は配信限定だったので、CDシングルのリリースは「STAR TRAIN」以来1年4ヶ月ぶり。かなり久々です。NTV系ドラマ『東京タラレバ娘』主題歌。昨年の映画『ちはやふる』もそうですが、今回も昨今のドラマの中では比較的高視聴率・好評の内容になっているようです。クールの中にどこか哀愁を込めたメロディーと歌声、歌パートだけでなく間奏にも全く隙を感じさせない音作り。メンバーのキャラクターも含めて、10年近くヒットし続けている理由がこの1曲だけを取り上げても非常によく分かる、相変わらずの名作に仕上がっています。

3位 米津玄師「orion」

 アニメ『3月のライオン』第2クールEDテーマ。素直にフラットな気持ちで、心の中にスッと入る楽曲ですね。”オリオン”というタイトルがつく楽曲も、名曲の宝庫であることがこの曲を聴いてもよく分かります。

5位 LiSA「Catch the Moment」

 『ソードアート・オンライン』の劇場版新作主題歌、田淵智也作曲ということで今後限りなく彼女の代表曲になる可能性が高くなるナンバー。同作タイアップは「crossing field」「No More Time Machine」「シルシ」以来4作目。疾走感ある演奏の中にどこかしら希望を感じさせる歌詞は、彼女のこれまでの作品の中でも確実に上位の完成度に入りますね。年末までこの曲を聴く機会は相当増えそうです。

12位 どうぶつビスケッツ×PPP「ようこそジャパリパークへ」

 発売週は先週ですが、順位は21位から12位にランクアップ。主題歌になっているアニメ『けものフレンズ』がかなり話題になっています。私のTwitterタイムラインにいるアニメファンの中でもこの作品に対するツイートが増えていますね。今年を代表するアニメになるのでしょうか。

13位 SHISHAMO「明日も」

 2月22日発売のアルバム『SHISHAMO 4』収録曲。ドコモのCMでかなり話題になっていますが、そこで流れているサビ以上に、全体としてものすごく良い仕上がりになっています。年に数曲あるかないかという、イントロだけで名曲だと確信できる内容ですね。それだけでなく、歌詞といい編曲といい良いところを数えていくとキリがありません。川崎の等々力陸上競技場で歌うロケーションのPVも素晴らしいですね。間違いなく今年の上位に入る名曲で、学生・ファン以外にもかなり広く聴かれるキッカケになるナンバーにもなるのではないでしょうか。

25位 GEM「Sugar Baby」

 アイドルと言いつつも、意外とメロディアスに聴かせる楽曲です。どちらかと言うとE-girlsに提供されるイメージのナンバーですね。1人金髪の子が混じっている部分もそっくりです。でもロングトーンとフェイクで聴かせる子がいるのは間違いなく強みですね。迫力あるナンバーに仕上がっているのではないでしょうか。

28位 Uru「フリージア」

 ラジオオンエアで上位に入った時にレビューした際、歌の上手さに驚いた記憶がありましたがやはり業界は見ているようで、今作は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期EDテーマに起用されています。透き通るような美しさと神聖さ、この一言が実にしっくりくる歌声。”声は最高の楽器”ということを一番体現している歌い手かもしれません。

34位 放課後プリンセス「ライチレッドの運命」

 今作は楊貴妃をテーマにした楽曲なんだそうです。アップテンポのアイドルソングですが、ハッキリとしたテーマと美しいメロディーに並以上の上品さを感じるのは私だけでないはず。

35位 赤い公園「闇夜に提灯」

 TBS系深夜ドラマ『レンタルの恋』テーマソング。そろそろ彼女たちも”和風ガールズロック”という独自の領域に達してきたでしょうか。ある程度のキャリアがないと到底作れないようなメロディーと演奏に達しています。この曲も完成度高いです。

40位 林部智史「晴れた日に、空を見上げて」

 昨年のデビュー曲「あいたい」がロングセラー、待望の2作目も美しい歌声で聴かせるバラード。男性ソロのJ-POP歌手がここ数年でようやく多く台頭する時代になりましたが、意外とこれだけシンプルに美しい歌声で聴かせるタイプはいないので、かえって新鮮です。ドラマ『就活家族』主題歌。

41位 乃木坂46「ないものねだり」

 収録は昨年のシングル「サヨナラの意味」通常版カップリングですが、PVのフルバージョンは2月16日にYoutubeにアップ。20日に卒業した橋本奈々未のソロ曲です。Twitter4位。決して歌がうまいわけではないのですが、今となれば彼女の声と表情を見るだけで色々しみじみと感じてしまうものです。バラードだから余計にななみんの素が伝わってくる感じがしますね。

42位 カノエラナ「トーキョー」

 ラジオオンエア6位、ミニアルバム『カノエ上等。』収録曲。クールでボーイッシュな外見、爽やかな上京ポップ。一聴する限り、楽曲の良さが相当クローズアップされることで歌唱力の凄さが最初は目立たないタイプですね。裏声やロングトーンもそうですが、声の出し方の基礎的部分がすごく備わっている良い声をしている印象がすごく強く残りました。こういうタイプは伸びる可能性がものすごく高いです。今後の作品にも、かなり期待して良いのではないでしょうか。

45位 フジファブリック「カンヌの休日 feat.山田孝之」

 「Surfer King」を彷彿とさせる入りが印象に残る、フジファブリックの王道とも言えるロックナンバー。これだけ荒ぶっている金澤ダイスケのキーボード演奏も久々ではないでしょうか。

50位 RED DIAMOND DOGS「Stand By Me」

 EXILE ATSUSHIが新しく結成したバンドの2ndシングル。R&B色の強い洋楽的な雰囲気は、ブレイク前のDragon Ashを彷彿とさせる部分もあります。オシャレです。

52位 ばってん少女隊「すぺしゃるでい」

 スカ色強めのアイドルソング。この路線は王道で憶えやすいことが多いですが、この曲もやはり例外ではなく。でも歌詞に福岡色があまりないのはちょっとだけ寂しい気持ちもあります。

54位 大塚 愛「私」

 久々のCDシングルはなんと2年9ヶ月ぶり、ドラマ『嫌われる勇気』EDテーマ。思いのほか裏声パートが多い聴かせる作品に仕上がっています。やっぱり母親になったことで、昔とは違う大人な等身大をイメージした楽曲になっていますね。

59位 家入レオ「それぞれの明日へ」

 初のベストアルバム収録の新曲は高校サッカーの応援歌。爽やかな大作バラードに仕上がっています。

84位 イヤホンズ「一件落着ゴ用心」

 声優3人組ユニットですが、まさかの和風テイストでかなり異彩を放っています。客演・串田アキラというのがものすごく豪華。

100位 SCANDAL「FREEDOM FIGHTERS」

 10周年記念ベストアルバム『SCANDAL』収録の新曲。安定のカッコ良さと美人っぷり。魅せ方の格が違う、という一言がまさにしっくりきます。

posted by Kersee at 04:03| Comment(0) | Billboard JAPAN発新曲レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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