
MAJESTIC - Dragon Ash

MAJESTIC (初回完全限定盤) - Dragon Ash
1.Majestic
2.Stardust ☆
3.Mix It Up(2017.2.21 配信Sg.) ☆
4.Ode To Joy ☆
5.Singin' in the Rain
6.光りの街(2016.11.9 Sg.)
7.Headbang
8.Faceless
9.Jump
10.Beside You(2017.3.29 Sg.)
11.A Hundred Emotions
メジャー20周年を飾る、Dragon Ashの11thアルバム。オリジナルのリリースは3年4ヶ月ぶり。
同日発売でオリコン1位を争いを繰り広げたのは私立恵比寿中学『エビクラシー』。結果はエビ中が1位でDAが3位でしたが、同じ回に出演したMステではどちらも屈指のパフォーマンスを繰り広げていました。エビ中のリリースイベントで、本番までに流れていたのがこのアルバム。2組の最大の共通点は言うまでもなく。IKÜZÖNEが天国に旅立って今年で5年、月日の速さを実感します。ですがメンバーとファンが彼の存在を忘れることは、おそらく一日たりとも無かったことでしょう。
オープニングを飾る「Majestic」は、実質「Stardust」のイントロと言っていいでしょうか。その「Stardust」は全編英語詞。"we are a piece of the stardust"、広い宇宙の中にいる人間は、一つ一つの星屑であり集まってcluster・星団となる。カッコ良さと説得力が見事なまでに同居している楽曲になっています。配信シングルとして先にリリースされた「Mix It Up」は先日Mステ初出演時に披露されたナンバー。タイトル通り、ミクスチャーロックの完成形としてそのまま紹介したいナンバーになっています。そういえばブレイクした1999年当時、ミクスチャーという言葉はまだ定着していなくて、私ももっぱらヒップホップと称していたものでした。
4曲目の「Ode to Joy」はミュージックビデオが作られています。このPVでKjが身につけているウインドブレーカーはPay money To my Painのもの、このバンドのボーカル・Kもまた5年前に急逝。彼以外にも、ここ最近は若くして亡くなるロックミュージシャンが増えています。悲しいことです。"ode"は"song"と同じく歌という意味ですが、"ode"の語源は古代ギリシア語だそうです。日本語で直訳すると”頌歌”、つまり抒情詩。PVも含めて、この曲は今作の中で特に重要な位置を占めると考えて間違いなさそうです。
「Singin' in the Rain」はスケールの大きいロックアンセム。「光りの街」も同様、リリース当時は3年ぶりのシングルリリースでした。このPVで見るKjは、むしろ昔より若返って輝に満ちている表情に感じるのは私だけでしょうか。あとはタイトル通りの光景が繰り広げられているであろう「Headbang」、同様に激しいロックサウンド「Faceless」、ゆっくりのBPMが美しさを助長する「Jump」、迫力満点の先行シングル「Beside You」、そしてこれまたラストに相応しい大曲「A Hundred Emotions」。いずれも演奏・歌詞ともに感情を大きく揺さぶってくれる内容に仕上がっています。2017年を代表するJ-ROCKアルバム、往年のファンだけでなく若いロックキッズにも是非体感して欲しい作品です。Dragon Ashのカッコ良さは、永遠ですね…。