2017年10月23日

クリトリック・リス『HAGE CORE』(2017.4.26)

HAGECORE - クリトリック・リス
HAGECORE - クリトリック・リス

1.酒相撲のテーマ
2.はげしい光の中で
3.チーズクラッカーブルース
4.陽の当たらぬ部屋
5.秘密のパスワード
6.BUS-BUS ☆
7.Dr.マーチンはいてる女の子
8.お父ちゃんとの日々
9.トカゲ男と世話焼きおんな ☆
10.あなたがいるから
11.最低な男
12.シネマの光
13.1989 ☆
14.I Love Me


 かなり久々のアルバムレビュー、これから12月まではペースを上げてどんどん書いていきます。まずは4月26日リリース、日本一危険な47歳ことクリトリック・リスのメジャー1stアルバム『HAGECORE』。

 ライブハウスやフェス出演では、禿頭+上半身裸の姿でステージから降りて走り回るなどかなり無茶苦茶なパフォーマンスをしていますが、実際のところは常識人。元はサラリーマンで、そこそこの役職までいった人のようです。というわけで、歌詞は全体的に中年男性の悲哀をそこはかとなく感じさせる、人生をテーマにした楽曲が多くなっています。トラックは全部打ち込みで、大体の曲は基本的にはメロディーに添って歌うよりも語りが中心になっている構成。したがって歌唱力や音程に関して言えば、書くだけ野暮であり無意味というもの。

 ライブテイクの「酒相撲のテーマ」に始まり、ひたすら"HAGE"という単語が耳に残る「はげしい光の中で」。くるりの名曲っぽいイントロから入る「チーズクラッカーブルース」「陽の当たらぬ部屋」「秘密のパスワード」…。哀愁と笑いが同時に押し寄せてくる楽曲が続きます。ライブでお馴染みの「BUS-BUS」は、THE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」のサビを拝借して東京〜大阪の夜行バス4列シート移動をテーマにした内容。個人的にも使う機会は年に数回あるので、ものすごく共感・大爆笑。「Dr.マーチンはいてる女の子」を経て、もう一つオススメは「お父ちゃんとの日々」。大体このアルバムに出てくる登場人物はろくな人間がいないのですが、この曲に出てくる父親も酷いものです。ほとんど漫談に近い歌詞ですが、ただそんな父親でも息子からは愛されるもの。年老いてからの後半のくだりもまた、おかしいのですが不思議と感動する面もあったり…。

 「トカゲ男と世話焼き女」「あなたがいるから」「最低な男」と、ろくな男が出てこない楽曲が続いて「シネマの光」。映画界の光と陰を端的に表した歌詞が響きます。そしてクリトリック・リスを代表する名曲「1989」。エモい音楽をバックに中年男の生きざまをマジメに語る楽曲は、ものすごく心を熱くさせます。ラストは「I Love Me」。壮大な風な音楽に仕上がっている愛の歌と言っていいのでしょうか。締まるような締まらないような。

 というわけで、マジメなJ-POP・J-ROCKとは全く違いますがそれゆえに聴きごたえのあるアルバムです。残念ながらオリコンでは最高153位でしたが、彼の姿とパフォーマンスを見ればおそらく忘れることはないはず。退屈させない音楽であることは間違いありません。興味があれば是非、いかがでしょうか。








posted by Kersee at 02:05| Comment(0) | アルバムレビュー(男性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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