2017年10月31日

MONDO GROSSO『何度でも新しく生まれる』(2017.6.7)

何度でも新しく生まれる - MONDO GROSSO
何度でも新しく生まれる - MONDO GROSSO

何度でも新しく生まれる(DVD付) - MONDO GROSSO
何度でも新しく生まれる(DVD付) - MONDO GROSSO

1.TIME ☆
2.春はトワに目覚める (Ver.2)
3.ラビリンス (Album Mix)(2017.4.22 デジタルSg.) ☆
4.迷子のアストゥルナウタ
5.惑星タントラ ☆
6.SOLITARY
7.ERASER
8.SEE YOU AGAIN
9.late night blue
10.GOLD
11.応答せよ


 大沢伸一のソロプロジェクト・MONDO GROSSOの新作アルバム。オリジナルアルバムのリリースは『NEXT WAVE』以来14年ぶり。

 個人的なMONDO GROSSOのイメージは、何と言ってもCMソングとして2000年にヒットした「LIFE feat.bird」。中南米〜アフリカの赤道地帯を思わせるようなサウンドに大ハマリしましたが、今回のアルバム1曲目「TIME」のゲストボーカルもまたbird。作曲にMINMIを迎えているところが余計にニクいですが、使う音の種類はそれと随分違っていたり。途中テンポが変わる部分もあれど、楽曲はベースラインとR&B的な声の厚さが大変心地良く。気持ちがとても落ち着くナンバーですね。同じ大沢さんの音でありながら、「LIFE」とまた違うタイプの名曲になっているのがすごく面白い楽曲です。”何度でも新しく生まれる”、ラストの歌詞ではタイトルをそのまま歌っています。

 「春はトワに目覚める」のゲストボーカルはUA。彼女の場合そもそもが大沢さんプロデュースなので違和感は全くなく。リミックス色強めのクラブミュージック。そこから繰り広げられる「ラビリンス」は元Folder、現在は女優として活躍中の満島ひかりがボーカル。前曲との親和性も高く、思わずディープな世界観に引き込まれそうな楽曲に仕上がっています。電気グルーヴやテイ・トウワといった1999年前後のクラブミュージックをいくつか聴いた身としては、すごく懐かしい気分にもなりますが…。

 INO hidefumiボーカルの「迷子のアストゥルナウタ」は、はっぴいえんど的な声質とクラブ系のサウンド間に起こっているギャップが良い味出してます。「惑星タントラ」は乃木坂46の齋藤飛鳥がゲストボーカル。これはサウンドとボーカルの相性が思いのほか良くて掘り出しモノ。満島ひかりと同様、人選の勝利ですね。無機質な歌い方がとてもハマってます。彼女推しの方なら間違いなく入手しておきたい一品。

 大和田慧ボーカルの「SOLITARY」は伸びやかな歌声とサウンドに思わず聴き入る楽曲。二神アンヌボーカルの「ERASER」もそうですが、この辺りの楽曲を聴くとまさに歌声=楽器という評がピッタリ。「Kick a Show」はKick a Showボーカル、4.と同様男性の参加。「late night blue」のゲストボーカルはmoumoonのYUKA。彼女の歌声の綺麗さは数ある女性歌手の中でトップクラスだと私は思っているのですが、そう考えると今アルバムにおいてはちょっと贅沢な使い方なのかもしれません。

 下重かおりのボーカル「GOLD」を経て、ラストはやくしまるえつこボーカルの「応答せよ」。概ねどの歌手も大沢さんの音楽とうまく融合してますが、やくしまるさんだけはちょっとクセがあるといいますか、自ら作曲してる分もあって個が突出していますね。総合すると心地良い新しさの中に、ちょっとした懐かしさも感じさせるアルバムではないかと思います。何度も聴くといつの間にか深くハマってしまう音の世界に、あなたも浸ってみませんか?






posted by Kersee at 23:39| Comment(0) | アルバムレビュー(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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