2017年11月08日

橋本絵莉子波多野裕文『橋本絵莉子波多野裕文』(2017.6.21)

橋本絵莉子波多野裕文 - 橋本絵莉子波多野裕文
橋本絵莉子波多野裕文 - 橋本絵莉子波多野裕文

1.作り方
2.飛翔 ☆
3.幸男
4.ノウハウ ☆
5.トークトーク
6.流行語大賞 ☆
7.アメリカンヴィンテージ
8.君サイドから
9.臨時ダイヤ


 名前の通り、チャットモンチー・橋本絵莉子とPeople In The Box・波多野裕文のコラボユニット。

 People In The Boxが普段演奏する曲をあまり知らないのでどうしても視点はチャットモンチー側になるのですが、やはり全然違う種類の音楽で。鉄琴が入るアコースティックなオープニング「作り方」から始まり、ハシエリの発想が相変わらず光る「飛翔」へ。作詞:橋本絵莉子・作曲:波多野裕文は次の「幸男」も同様、ボーカルは「飛翔」がハシエリで「幸男」が波多野さん。サウンドは両方ともアコースティックギター中心で、外見は穏やかな雰囲気。ただ内に秘めた深い部分を、曲の後半で感じさせるのもまた共通。

 日本調のメロディーとピアノで構成された「ノウハウ」「トークトーク」もハシエリのボーカルで聴かせる曲。確かにチャットモンチーではあまり出さない音色のナンバー。もしくは今後出すとしても、少なくとも以前の大ヒットしていた当時では出さない音ですね。曲の端々から優しさが伝わってきます。コミカルな雰囲気の「流行語大賞」。「トークトーク」とこの曲はハシエリ作曲で波多野さんが作詞。三拍子のリズムと演奏の音がとても心地良い一曲。

 2人の歌声で聴かせる「アメリカンヴィンテージ」。緩やかな展開から、後半に雑音が入る展開のミスマッチさがこれまた面白く。「君サイドから」を経て、ラストの「臨時ダイヤ」はこのアルバム唯一のバンドサウンド。ただ曲の雰囲気はアルバムの中でずっと変わらず。癒やしと落ち着き、ロックの刺々しさとは全く違う空間が最初から最後まで支配しています。

 サウンドとしては聴いていてすごく落ち着くアルバム、ただそれだけに留まらない面白さも詰まった内容に仕上がっています。この2人の音楽に、あなたも浸ってみませんか?是非オススメしたいアルバムです。


 
posted by Kersee at 23:19| Comment(0) | アルバムレビュー(J-ROCK) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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