
モノクローム - Uru

モノクローム(初回生産限定盤A)(映像盤)(Blu-ray Disc付) - Uru

モノクローム(初回生産限定盤B)(カバー盤) - Uru
1.追憶のふたり
2.奇蹟(2017.11.8 Sg.) ☆
3.フリージア(2017.2.15 Sg.) ☆
4.鈍色の日
5.ホントは、ね(2016.10.26 Sg.c/w)
6.しあわせの詩(2017.6.7 Sg.)
7.sunny day hometown
8.fly
9.The last rain(2016.10.26 Sg.)
10.いい男(2017.6.7 Sg.c/w)
11.アリアケノツキ
12.娘より(2017.2.15 Sg.c/w)
13.すなお(2016.6.15 Sg.c/w)
14.星の中の君(2016.6.15 Sg.) ☆
透き通るような歌声が魅力的なボーカリスト・Uruのメジャー1stアルバム。
オープニングを飾るのは、映画『悪と仮面のルール』主題歌になっている新曲「追憶のふたり」。それに続くのはドラマ『コウノトリ』主題歌の「奇蹟」、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のEDテーマ「フリージア」。いずれも代表曲に相応しい聴かせるバラードに仕上がっています。この3曲を聴くだけで、彼女の声の美しさは十二分に伝わるのではないでしょうか。大変癒やされます。
「鈍色の日」もバラードですが、アコースティックな雰囲気で最初の3曲とは少し違う趣。中島美嘉やJUJUに近い雰囲気もありますが、確かに作曲はこの2人のヒット曲を手掛けた川口大輔。同じく静かに聴かせるバラード「ホントは、ね」は川村結花の楽曲提供。「しあわせの詩」もバラード。音数を抑えめに仕上げている編曲は、雲の上を歩いているかのような雰囲気です。
「sunny day hometown」でようやくバラードから離れて軽快なリズム。こういった楽曲でも声質が声質なので、すごく上品で美しく聴こえます。「fly」もミディアムテンポですが、弦楽器の彩りも加わってまさしく清流のような仕上がり。シングル曲「The last rain」、これもやはりバラード。スケールもかなり大きめで、聴き応えあります。
「いい男」もタイトルだけ見ると激しい楽曲が想像できますが、これまたピアノ中心に思いっきり聴かせるバラード。以下「アリアケノツキ」「娘より」「すなお」「星の中の君」、最後まで静かなバラードで一貫しています。
確かにUruの歌声はバラード向きで、大変癒される作品であることは間違いありません。ただ収録曲14曲その大半がバラードで半分以上が5分超というのは、一枚通しで聴くことを考えると少しメリハリが…という印象もあるでしょうか。逆に言うと、彼女の歌声にひたすら包まれたいというリスナーには自信を持っておススメ出来る作品です。ピアノや弦楽器中心の編曲で聴かせるバラードが、Uruの歌声を最大限に活かしているのは間違いありません。そういう意味では、J-POPというよりイージーリスニングに近い作品なのかもしれないですね。
名刺代わりの1枚としては良いと思いますが、個人的には次のアルバムまでに意外なアップテンポの楽曲が発表されることに少し期待したいです。Youtubeの公式チャンネルにはメジャーデビュー前のカバーも多数収録されていますが、必ずしもバラード一辺倒ではないので…。