2018年09月17日

Perfume『Future Pop』(2018.8.15)

Future Pop(完全生産限定盤)(Blu-ray付) - Perfume
Future Pop(完全生産限定盤)(Blu-ray付) - Perfume

Future Pop(通常盤)(DVD付) - Perfume
Future Pop(通常盤)(DVD付) - Perfume

1.Start-Up
2.Future Pop ☆
3.If you wanna(2017.8.30 Sg.)
4.TOKYO GIRL(2017.2.15 Sg.)
5.FUSION(2018.3.14 Sg. c/w)
6.Tiny Baby
7.Let Me Know ☆
8.超来輪
9.無限未来(2018.3.14 Sg.)
10.宝石の雨(2017.2.15 Sg. c/w)
11.天空 ☆
12.Eveyday(2017.8.30 Sg. c/w)


 2年4ヶ月ぶり、通算7枚目となるPerfumeのオリジナルアルバム。今作も素晴らしい仕上がりになっています。


 アルバムのタイトルは『Future Pop』、前作から2年の間にリリースされたシングルの時点で、これまでのJ-POPの前例を覆すような新しい要素が多く取り入れられていました。どのアーティストでもアルバムは前作リリースからどういった活動を行ってきたかの総決算的な意味合いを多かれ少なかれ持つものですが、このアルバムは特にその要素が強く入っているような気がします。



 インストの「Start-Up」から、「Future Pop」「If you wanna」までのスピード感が半端ありません。3分前後の短いサウンドに詰め込まれている音数と情報量、ライブだとそこに3人の鮮やかなダンスが加わります。「If you wanna」は昨年にも書いたかと思いますが、楽曲の構成がこれまでのJ-POPと一線を画してます。10年前にブレイクした楽曲と聴き比べてもかなり変化していますが、実を言うと”先進的なサウンドをいち早く取り入れて形にする”という点は全く同じ。これは物凄いことだと思います。


 ドラマ主題歌にもなったポップな「TOKYO GIRL」の後に流れる「FUSION」はゴリゴリのダンスチューン。ただこれまでにもあった他のインスト多めの楽曲と比べると、”静”と”和”の雰囲気を出すことで見る側に緊張感を与えてくれるような。音から感じられる圧力がこれまでと比較にならないくらい強いです。「Tiny Baby」はクールとかわいさを両立させている楽曲で、これもなかなかの新境地。そしてリード曲としてPVが公開されている「Let Me Know」はEDM形式の切ないJ-POP。切なさにやや重さも感じさせるこのメロディーで、サビをほとんど歌わない構成の曲は過去ほとんどなかったように思います。


 アジアンテイストが入る「超来輪」を経て、シングルになった「無限未来」も今年を代表する傑作。キラキラしたサウンドも宝石のように綺麗な「宝石の雨」も、カップリングですがこの2年の活動においては外せないところ。


 「天空」はサウンドがアップデートされている部分以外は「Puppy love」「Perfume」辺りの雰囲気を感じさせる楽曲。つまり言うと、ライブのアンコールで聴きたい楽曲といったところでしょうか。ラストの「Everyday」もPerfumeのカッコ良さをビジュアルでもサウンドでもおおいに表現している名作。今回のアルバムは、本当にこれまで以上にどの曲にも聴き応えがあるとあらためて感じさせるラストです。


 トラックの合計時間は40分ちょっとで短いですが、密度としてはその倍以上・体感としてはその半分以下の時間で聴けるアルバム。要はそれだけ素晴らしい名盤ということです。今回のアルバムを受けてのワンマンツアー、更にそれ以降もどういった進化を遂げるのか。楽しみはまだまだ尽きそうにありません。

posted by Kersee at 22:00| Comment(0) | アルバムレビュー(女性J-POP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。