
SSFW - 大阪☆春夏秋冬

SSFW - 大阪☆春夏秋冬

SSFW - 大阪☆春夏秋冬
1.SSFW
2.Evolution ☆
3.Travelin' Travelin'(2017.10.3 Sg.)
4.世界には僕らだけ ☆
5.シーズンズ
6.ローリングストーン
7.SPARK!(2017.12.19 Sg.)
8.See you again
9.手紙
10.ROCK SHOW ☆
11.PLAYER
大阪から全国区へ羽ばたく実力派アイドル・大阪☆春夏秋冬の記念すべきメジャー1stアルバム。
女性アイドルを普段好んで聴く者にとっては知る人ぞ知る存在である彼女達。初めて出演した2015年のTOKYO IDOL FESTIVALでは、あまりの凄いステージに見た人全ての度肝を抜きました。ほぼ全員が特技とするダンスも凄かったですが、極めて大きな反響を呼んだのはメインボーカル・MAINAの歌唱力。女性アイドルグループどころか、女性J-POP全体で見ても相当素晴らしい歌声の持ち主であることは、動画や音源で聴いても分かると思いますがライブで見るととんでもない迫力に満ちています。
オープニングナンバー「SSFW」、2分10秒のインスト色強めですがこの時点でMAINAの歌声が炸裂しています。聴く方のテンションも上がるこの曲はライブのOPでも使われているそうです。続く「Evolution」はハードロック色の強いナンバー。生演奏だと更に迫力が高まるであろう楽曲は、日本語の歌詞はともかく音と歌声は海外でも十分通用しそうです。メジャーデビュー曲の「Travelin' Travelin'」はポップ色強め、インディーズ時代にはあまりなかったタイプの楽曲。したがって、彼女たちの迫力をよりダイレクトに感じるナンバーでもあります。
PVも作られている「世界には僕らだけ」は疾走感のあるキラーチューン。今の彼女たちのライブには欠かせない楽曲となっています。ここまでは比較的イメージ通りの楽曲ですが、「シーズンズ」は完全なるレゲエで雰囲気一変。歌詞が大阪弁ということを含めると、まさに”アイドル界のET-KING”といったところ。再びロック色強めに戻る「ローリングストーン」は熱さの中に若干クールさも入っている楽曲と言って良いでしょうか。
シングルとなった「SPARK!」は思いっきりミクスチャーロック。素直にカッコ良い!と叫びたくなるような楽曲です。「See you again」はこういうタイトルの定石通りの内容ですが、音と歌声がカッコ良いので自然に優れた完成度になりますね。「手紙」は今アルバム唯一のバラード、歌の上手い人は音域だけでなくフレージングも素晴らしいという好例をまさに見せています。ラスト前の「ROCK SHOW」は個人的に今アルバム一番のお気に入り。彼女たちの生きざまをそのまま歌にしたような歌詞と大迫力のバンド演奏、これはもうガールズロックそのものと断言して良いナンバーと言って良いでしょう。ラストの「PLAYER」はあえて本筋から外したような、打ち込みR&B系。エイベックスなのでレーベル的には得意そうなジャンルですが、こういう曲は彼女たちの場合、今作みたいにアルバムで1曲くらいが丁度良いのかなと思うところです。
女性アイドルフリークは勿論ですが、今作は特にガールズロックが好きな人に聴いて欲しい名盤。迫力あるサウンドと歌声を、まだ大阪☆春夏秋冬を知らない人にも思う存分堪能して欲しいです。間違いなく満足いくものになるはず…。